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若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

財務担当専務の修行日記

2010-03-09 04:59:29 | マツモト写真
銀行時代の上司(以前は東京の父と呼んでいましたが、今は転勤で大阪の父になっている)が、うちに電話を下さったとき「財務担当専務はいらっしゃいますか?」と言って、義母が慌てふためいたことがあります。

『専務』の部分はおいといて、マツモト写真の財務担当です。ということで、今は税務申告の時期です。最初の内はまさに『ちんぷんかんぷん』で(元銀行員の肩書きが泣く)、税務署に何回も何回も足を運び、面倒をみてくれる職員の方々の「えーっと、何言ってるの?(何言いたいの?)」的視線に耐え、何とか最近では一人で全部出来るようになりました。

私が一人立ちしたのは、税務署の方のおかげ(あまりにも理解できなかったので、数年前の申告時期が終了したあと、「復習です」と税務署を訪れ、懇切丁寧に教えていただいた歴史あり)もあるのですが、デジタル社会の進化も大きく関与しています。

まずは、会計ソフト。結構な値段なので足踏みをしましたが、背に腹はかえられないので思い切って購入。すると言われた通りに入力していけば、決算書もスラスラ~と作成されるのです。感激!

そして、国税庁のホームページ。会計ソフトを使って作成した書類をもとに、言われた通りに入力していけば、あっという間に申告書一式の出来上がり!印刷ボタンを一回押せば、私がファイリングしておくべき控えまで印刷してくれるという親切さ。ありがたい!

とにかく今、カンペキに書類の用意が整ったので、明日税務署に提出してきます。明日は1年間頑張って作ってきた中学校2校の卒業アルバム納品日。どちらも緊張するけど、肩の荷がドサッと下りる一日になりそうです。

二代目~!明日(もう今日か)は焼肉行こっかー。

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黒服

2010-03-07 23:09:40 | マツモト写真
黒の服が断然多いです。買い物に行っても「とりあえず黒……」と探してしまいます。特に二代目は黒子か!というくらいに全身真っ黒な日も珍しくありません。

まだ撮影立会いの仕事を始めたばかりの若いデザイナーさんに「マツモトご夫妻は黒が好きですね」と言われたことがありますが、別にそういう訳ではありません(二代目はちょっとそういう訳でもあるみたいだけど)。撮影のときに(ブツ撮りのとき)、黒以外の服だと色が写り込んでしまう恐れがあるのです。だから白は絶対NG(生きたままレフ板になってしまう)、とりあえず黒を着てなさい、というのが二代目のアシスタントになったときに言われたことでした。

が、数年経って緊張感が抜けたある日、撮影中に「あぁ、尚美か」とちょっと怒った声が聞こえました。「……えーっと、何かまずかったでしょうか」と恐る恐る尋ねると、なんと私の真っ赤なセーターの色が写りこんで撮影を邪魔していたのです。「ごめんなさいぃぃぃ」と平謝りし、口に黒のB全紙(たたみ半畳くらいかな)をくわえて、何とか切り抜けた苦い経験もあります。

昨日、東京ガールズコレクションで「今年はとにかく花柄!」と可愛く言っていたけど(私も今年は花柄の服を着るぞと張り切っていた矢先だったので好都合……だと思ったけど、見ていて無理なんだと悟りました)、私は明日も全身黒で、撮影に行ってきます。
コメント (6)
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若女将の人形劇場

2010-03-04 15:39:03 | マツモト写真
今日はある保育園で1年に1度の記念撮影でした。毎年お邪魔しているのですが、ものすごーくお行儀のよい子たちでいつも驚かされます。また、子供たちは記憶力がよいので、昨年の『若女将人形劇場』を完全に記憶しており、

「アンパンマン出てくるよ」
「ぷーさんもいるんだよ」
と囁き声が聞こえてきます。


そして、年長さんクラスで
私「この子だーれだ?」
みんな「スティッチ~!」大ウケ!

年中さんクラスで
私「この子だーれだ?」
みんな「バイキンマン!」大ウケ!!

気をよくした私が、更に年少さんクラスでもトライ。
私「この子だーれだ?」(とアンパンマンをお腹からパっと出す)
みんな「……」しーん

スベッた芸人さんの気持ちがちょっと分かりました。


昔、この保育園の近くの小学校の入学式で。新入生集合写真が終わると、1年生のひとりが近づいてきました。どうやら、この保育園の卒園生で私たちを覚えていてくれたらしい。そして、寂しそうに、

「今日は、アンパンマンいないの?」。

彼女なりに『もう1年生だから』という、ちょっとした大人の階段の一歩だったかもしれません。

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名前シール

2010-01-20 13:58:11 | マツモト写真
大相撲に行ったとき、何年ぶりかでプリクラを撮りました。

お正月に小学生の友人Sちゃんが見せてくれたプリクラ帳は、私たちの知っている原始的なシールではなく、キラキラしたり、絵が描いてあったりと素晴らしい作品の数々でした。ちょっと羨ましかった私は、白鵬関と朝青龍関と一緒に写るプリクラに、キラキラの星を入れてみました。どこに貼ろうかな、貴重過ぎてどこに貼っていいか見当もつかないな。この際、Sちゃんのプリクラ帳に貼ってもらうか。

少し前にマツモト写真のロゴでシールを作りました。市販の台紙を使用した際に、「コレはマツモト写真で撮ったんだよ」と残したくて作成したのですが、二代目がとにかく大喜び。高価な三脚や、かっこいいカメラバックにも気付くとペタペタ貼ってあります。貼った様を眺めて満足そうにしている二代目が目に浮かびます。

義父の代のころも、マツモト写真シールはありました。紺地に金文字のなかなか斬新なデザインでした。現在、父の頃の荷物を整理していると、ありとあらゆるものにそのシールが貼ってあります。二代目の機材にも、いつの間にかそのシールが貼ってあったりして、「お父さん、いつの間に貼ったんだ」と今頃言っています。

二代目は「僕はお父さんには似てないよ」って言い張るけど。
似てるねぇ。

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バチッ

2009-12-21 02:18:49 | マツモト写真
この季節の悩みのひとつは静電気との戦いです。特にデジタルカメラでの撮影が増えた昨今では、それはシリアスな問題です。ウチでは経験がありませんが、静電気のせいでデータが消去されてしまうという事故が実際起こるそうです。ネガ時代と違って、物理的にカードを失くさなくても、中味だけを失う恐れのあるデジタル環境には、全てにおいて慎重な性格の二代目だけでなく、大雑把な私でさえもかなり気を遣っています。

様々な静電気防止グッズを今までも試しましたし、洋服もなるべくバチっとこなそうな素材を選んだりしていましたが、最近調べたことによると、食べ物で体質自体を改善することにより静電気の起き難い体質になることも可能なようです。他にも寝ている間に静電気を放電させる枕などもあるようですが、大抵「寝ている間に」という謳い文句はあまり信用できないような気も……。

我々、お客様を撮影する立場の者にとって何より怖ろしいのは、撮影したデータ・ネガをご納品前に失うこと。先代の義父は、卒業アルバムに使用する写真のネガを全てリュックサックに詰めて、枕元に置いて寝ていたそうです。私も最近その話を思い出して、結婚式のデータバックアップをお店から部屋に移しました。火事などの事態が起こったときも、とりあえずそのファイルを抱えて逃げるプロ根性を忘れずにいたいものです。

というわけで、静電気防止は私たちにとって、いつも気になる懸案事項。「コレ効くで~」というグッズ(情報)をご存知の方はご一報を!

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癒しドリンク

2009-12-19 04:00:49 | マツモト写真
昨日、ヤクルトレディさんの撮影をして、その納品に今日行ってきました。通常の納品のつもりで、会社の受付に「マツモト写真でーす」と入っていくと、とても丁重なご対応。応接セットに通されて、温かいコーヒーを出して頂きました。納品に走り回り、とても寒かった私は心の中で「わーい」と思っていると、その横に小さい何かが。

細くて短いストローが上品にささったヤクルトでした。思わず「うわっ、カワイイ」と呟くと、担当の方が「ははは。ウチはいらした方には必ずお出しするのですよー」。仕事顔で、もっともらしい話をしながらチューチューとヤクルトをいただくのは、何だか不思議な感じで、独特の癒しを感じました。


それで思い出したこと。インターネット・サイトで広告営業の仕事をしていた頃、私の担当している会社にニチレイさん(食品会社の)がありました。その会社に伺うと、「若い女性は好きでしょー」といつもアセロラ・ドリンクが出てきました。ところが私はあの酸っぱさが実はちょっと苦手。でもそこはご厚意を無にしてはいけないと、お二人の男性担当者のニコニコ顔を前にいつも「いやー、やっぱり美味しいですぅ」と頂いていたものでした。とはいえ、あの頃は本当に仕事がきつかったので、暑い日に駅からやっとたどり着いたオフィスで頂くアセロラドリンクと優しいおじさまの笑顔は、何だか妙に嬉しかったなー。今でもニチレイという社名を聞くと、いい会社というイメージがあるのは、そのせいだろうなー。

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喪中ハガキ

2009-12-08 20:28:34 | マツモト写真
3月に義父が亡くなったので、喪中ハガキを出しました。

喪中ハガキに写真を入れるのは非常識かな、とも思いましたが、ウチは写真屋さんだし、と思って、義父の撮影した写真を使って作りました。

倉庫に膨大に積み上げられている義父が撮影した写真の山を探索しましたが、いわゆる「作品」と呼べるものが本当に少ない。自分を表現する何かや、誰かに伝えたい何かを撮影するのではなく、お客様の大切な瞬間を撮影することに全てをかけたカメラマンだったので、義父の作品は、基本的にお客様の本棚にあるのです。

その中でも、家の前にある「ばんな寺」を撮影し続けた膨大な記録の中に、ヘールボップ彗星とばんな寺の夜景を写した作品を見つけたので、その写真を使いました(ちなみに、ヘールボップ彗星のときも、卒業アルバムを作成している学校に夜中忍び込み、「二中と彗星」や「西中と彗星」という写真を撮影してまわったそうです。そんな写真を掲載してよく叱られなかったなー)。

出来上がったハガキを見て、義母が「こういうの作って良かった」と言ってくれたのが、良かったです。
コメント (4)
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未知との遭遇

2009-12-04 02:39:36 | マツモト写真
写真を撮る、という極めて単純な仕事ですが、意外にバラエティーに富んだ仕事内容で、二代目も『本当に面白い仕事だ』と今日も言っていました。私も自分で開拓した道ではないけれど、楽しい仕事にやっと出逢えた、と日々思っています。


二代目や義姉では得られない、私だけが味わえるこの仕事の魅力がひとつあります。それは、全く新しい撮影への挑戦・未知との遭遇です。


のみの心臓の私はさほどチャレンジを好む性格ではありませんが、未経験の撮影をやり遂げた達成感は今までの仕事ではあまり味わうことのできなかったものです。


今日、仕事が重なってしまい、長年逃げてきた撮影(卒業アルバムの個人写真)を、私が担当することになりました。数日前から緊張し、昨夜は寝ぼけて『怖いよ~』と二代目に訴えたそうです。


二代目の完璧な準備と指導、私のいざとなったら、ドンと構える性格のお陰で、無事撮影は大成功。帰ってから写真を確認しつつ、私のカメラの前でかわいい笑顔を見せてくれた子供たちを見ていて、ちょっと泣きそうになりました。


呑兵衛だったら、今夜は『く~~』と一杯なところだと思いますが、お風呂上がりのいつもより贅沢なアイスクリームで打ち上げました。


く~~。この達成感(または解放感)、たまんない!

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プレミアムあしかが商品券

2009-11-24 18:24:09 | マツモト写真
最近、足利の街でやたらと目につく緑色の“のぼり旗”。『プレミアム付あしかが商品券』(10,000円で11,000円分のお買い物が出来ます)という商工会議所が発売した商品券を、ウチのお店で使えますよ~という印です。

マツモト写真もその商品券に参加しました。物販のお店ではないので、お店としてそれほどメリットもないかな、とは思いましたが、ちょうど七五三・成人式の撮影シーズン。一年の中で一番一般のお客様が多い季節なので、少しでもお得なこの商品券が使えるのは、お客様にとってメリットになるかもしれないと思ったのです。たった2,000円の参加費でお仲間に加えていただけたので、のぼり旗やポスターを店頭に出して、楽しみに待っていました(プレミアム商品券自体は、発売後3時間で売切れてしまったそうで、我が家は手に入れられませんでした)。

先日、撮影を終えたあるお母さんが、「じゃあ支払はこの商品券で……」と出して下さった瞬間に、「わー!」と大喜びしてしまいました。せっかく参加したのに、1回も換金できないと「マツモト写真は参加しても意味ないじゃん」と思われてしまいそうで寂しいな、と思っていたもので。これからも、使ってくださるお客様があるといいなー。

街中を走りながら、みどり色がハタハタしているのに出会う度、妙な連帯感を感じる今日この頃なのでした。
コメント (4)
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音楽会の撮影

2009-11-23 19:00:41 | マツモト写真
日曜日は、足利市の市民音楽祭でした。市内の音楽団体が集まって、日頃の練習の成果を発表し合います。当然、私の入っている『足利市民合唱団』(足唱)も出演するのですが、昨日はいくつもの仕事が重なっていたため、わたしが市民音楽祭の撮影担当になり、同じ会場にいるにも関わらず舞台に上がれないという、ちょっと切ない状況でした。

とはいえ、最近全然練習に参加できていないので、いきなり舞台に上がるなど許されるはずもなく、ゆっくり仲間の歌を聴くことができる貴重な機会だな、と少し楽しみにもしていました。

が、私は甘かったのです。二代目や義姉が「撮影してると音楽って聴こえない」と言っていた意味が初めて分かりました。1団体のパフォーマンスが終了するまでに満足のいく撮影を終えることで精一杯。特に人数の多い足唱は予想以上の難敵で(帰宅後にそのことを話すと、義姉が「そーなんだよー。足唱が一番キツイの~」と苦笑してました)、汗びっしょりになりながら奮闘していたら、あっという間に足唱の『南国のバラ』は終了していました。

終演後に、「どうだった?」の嵐が襲ってくるだろうに、感想も言えないなぁ、と残念に思いつつ、一番近くで(望遠レンズですから客席よりも大きく見えています)みんなの『歌い顔』を見ている限り、とっても幸せそうだったので、そのみんなの顔を称えて、大きく拍手を送りました。


今週金曜日からは(今度こそ)練習に復帰します。さて、遅れを取り戻せるかな。

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