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若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

一期一会

2009-11-23 00:06:32 | マツモト写真
数日前に、一期一会というタイトルでブログを書こうとして、電話か何かで中断。結局止めてしまった日がありました。

七五三撮影で、5歳の男の子が緊張して(ある意味かたまって)撮影を終えました。撮影中に道化に徹した私に対し、撮影を終えた安堵感からか、お子さんたちが急に仲良しビームを発してくることがよくあります。その5歳君も、突然わたしのそばに寄ってくるようになり、「あとでゲキレンジャーのお面見せてやるよ」とのこと。「え?ゲキレンジャー?今も売ってる?」と聞くと、パパさんが「そうなんですよ。今はシンケンジャーなんですけど、さっき露天で目ざとく見つけてしまって……」とのこと。笑ってその場は終わったと思っていたのですが、その後ウチの駐車場で、彼はパパさんに「ねぇ。ゲキレンジャー見せてやろうよ。帰りに寄って見せてやろうよ」とおねだりしていたのです。

5歳君は通常、次は成人式まで写真館にやってくる機会がないので、撮影日以降、会うことは滅多にありません。だから、今日の「ゲキレンジャーを見せてやろうかと思った写真館のおばちゃん」のことも、きれいさっぱり忘れてしまうだろうけど、一期一会、この出会いを大切に、その撮影に全力を尽くそうと思います。


……そんな感じで書こうと考えていました。


でも今日。一期一会は勿論大切だけど、未来に向けて「たった一回の出会いでもなくなるんだな」と改めて気付きました。今日の七五三でいらした3歳ちゃんのママさん。7歳の七五三写真をウチで撮影したそうで、なんとその写真を持って来て下さったのです。主役の3歳ちゃんは臆することなく、「ママと同じように撮るんだ!」と元気にカメラの前に立ってくれました。

嬉しいねぇ。こういうの。

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キャンディーボックス

2009-11-19 09:32:37 | マツモト写真
少し前から、ちょっとした思い付きで、店頭に小さなバスケットを置き、キャンディーを沢山入れておくようにしました。特に「自由にお持ちください」とか「食べてね」と書いてある訳でもないのですが、乾燥の季節柄なのか、一日の終わりに気付くと、結構減っていて驚きます。

「飴だー!」と喜んで選ぶ子供たちもさることながら、「飴もらってよろしいですか?」と尋ねてくださる証明写真のおじさまのお客様などには、「勿論ですよぉ」と妙に嬉しくなってしまったりします。

ただ、店頭のパソコン前に座っている時間の長いこの時期、目の前に食べ物の山がそびえているというのは、カロリー過多の大きな危険性を帯びています。アメリカの家庭によく置いてあるクッキージャーもその一つ。巨大なその入れ物は、私のホストファミリー家では自戒の意味も込めてか、ちょっと不気味なブタの形をしていました。でも、そのブタの首を持ち上げれば、いつも中には大きくて甘くてしっとりしたチョコチップクッキーが入っていることが分かっていると、どうにもその衝動は抑えられない!わたしがあの10ヶ月間で10キロ太った一因にもなっていると、確信しています。

写真屋さんへの来客が一番多いこの時期。マーケットに行く度に、飴売り場をウロチョロし、「お、新製品じゃないか」とコレクションする日々はもう暫く続きます。

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マラソンと鍵

2009-11-17 14:03:20 | マツモト写真
冷たい風と雨の中、男子校のマラソン大会が行われました。今日の撮影は義姉にお願いしていたのですが、スタート時刻になって激しく降りだした様子をみて、この雨は雨よけケースだけでは厳しいかもしれないぞ、と傘差し要員として急遽、河原へ向かいました。

びしょぬれになって、必死で走る高校生諸君に感動し、自然と「ガンバレー!もうすぐだよー!」と声をかけたりしながら、二の腕の痛みに耐えつつ、傘差し任務を完了しました。

さぁ、帰るぞーと思ったところが、ポケットに入れたはずの車の鍵がありません。今日動いた場所をくまなく探してみたけれど落ちてもいない。義姉に告白し、義姉にも全てのコースを探してもらったけれど、見付からない……。

覚悟を決めて先生方の集まるテントへ行って、「あのぉ、落し物で車の鍵なんて……届いて…ませんよね?」と尋ねました。

「車の鍵!?」
「あった!あった!!」
「○○先生が持ってたよ!」
「○○せんせ~!車の鍵の落し物、ありましたよね~?」

以上のやりとりが、全先生が集まるテント周辺で繰り返され、無事わたしの鍵は戻ってきました。が、同時に『マツモト写真の奥さんの信用』は失くしたことでしょう(泣)。「良かったねー」と口々に言ってくださる先生方の笑顔は本当に優しかったけども。
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『そうだ。京都、いこう』

2009-11-12 06:45:18 | マツモト写真
『忙』の字は『心を亡くす』とはよく言ったもので、朝起きるなりパソコンを立ち上げ、限界に達したら布団に突っ伏す……なんて日々は、気持ちをささくれだたせます。

私は気持ちが慌ただしい時は、何でもいいからとりあえず音楽をかけるようにしています。関心が分散されるからなのか、少し落ち着くのです(音楽のジャンルは問わないので、『この音楽でぇ?!』な、喧しい音楽でも大丈夫)。

昨日も、出掛ける時刻が迫ってるけど、それまでにココまで仕上げたいっ!と焦っていた私は、とりあえず一番上にあったCDをかけました。それは映画『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラでした。

歌を口ずさみながら、大きく息をつき、外を眺めると、雨垂れの向こうに、ばんな寺(大日様)の紅葉しかけた木々が見えました。図らずもパソコンの画面には、中学生たちの京都修学旅行のスナップ写真。しばし手と目と脳を止め、ぼやーっと音楽に耳をすませました。

すっかりリフレッシュ。明らかに私の馬力はパワーアップし、昨日は記録的な入稿数を達成したのでしたっ!
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青年の主張

2009-10-12 10:55:43 | マツモト写真
週末は、卒業アルバムを作っている中学校の文化祭でした。

体育館では、合唱部や吹奏楽部の演奏、英語スピーチ、様々な研究発表などが行われました(合唱部、上手だったなー。素直な発声がとてもキレイで)。その中で、途中から撮影を忘れて聞き入ってしまったのは、生徒会長さんによる『青年の主張』。

ハツラツとしたその生徒会長さんは、大人の私から見ても「そりゃあ、人気者だろうな」と納得するかわいい女の子です。澄んだ声でハキハキと主張が進みました。でも内容は意外なことに、本音を言えない悩み、のような感じ。「ふぅん」と彼女の撮影を終えても、別会場へ行かずに主張を聞いてみることにしました。

自分は部活のキャプテンをしていたけど、嫌われるのが怖くてきちんと後輩などに注意が出来なかったコトなどを例に挙げて、本音が言えないことを悔やみ、今後はきちんと自分の考えを表に出したいと言っています。でも、それだけではなく、大切なのは両面だと思う、と主張は続きます。

本音を言うことも大切、でも時には自分のコトバによって傷つく人がいないかを考えて、自分の希望とは違うことを言うことも大切だと思うと、彼女は言ったのです。大人の言葉にすると、それは『本音と建前』というような、ちょっとズルい感じに聞こえてしまうけど、15歳の彼女が真っ直ぐ前を見て語る中には、そのズルさは存在しない。一生懸命、人とのコミュニケーションについて考えている(悩んでいる)姿に感動を覚えました。

きっと、とても素敵な女性になるだろうな。そんな彼女にとっても、卒業アルバムの文化祭ページが思い出の大事な1ページになるように、私も一生懸命作ります。


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新入り

2009-10-03 18:25:21 | マツモト写真
金曜日に新しいカメラが届きました。10月2日新発売のカメラ、数日前にネットで予約した二代目はわくわくと待っていたようでした(そんな高価なモノまでネットで買う時代だよ)。

金曜日の夜は、合唱の練習日です。大抵は仕事をして待っている二代目ですが、時々時間があると映画を観たりして、彼なりの自由時間を過ごしているようです。昨夜は、私が出掛けるとき、スタジオでカメラの箱をオープンし、座り込んでいました。

3時間後。予想通り、二代目はスタジオの全く同じ位置で愛おしそうにカメラをいじっていました。「色々新しい機能があるんだよー。覚えられないよー。」と嬉しそうに。

明日は、結婚式の撮影があります。なんと、そのおニューカメラは私が使わせていただけるそうです。腕が悪い分、より良い道具のチカラをお借りするという訳です。でも、デビュー撮影は少し荷が重く、「落としたりしたら大変じゃん」と少し抵抗すると、二代目がバッサリ一言。

「どんなカメラでも、落としたりしてはいけません」

……ごもっとも!
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雪だるまとツーショット

2009-09-26 00:25:50 | マツモト写真
写真屋の倉庫には、家族の想い出写真も(大抵は未整理の状態で)眠っています。『紺屋の白袴』、この家にお嫁にきて知ったコトバです。

プチ改造して二代目のデスクとパソコン周りをごっそり運び込んだ倉庫は、いまだ資料整理道半ばですが、既に秋の多忙シーズンに突入してしまい、膨大な資料の影に隠れて二代目は仕事しています(割と快適そうではあります)。そんな二代目のもとに時々邪魔しに行く私は、先日『ゆきだるま』と書いてある資料袋を見つけました。ネガが一本入っているだけで、写真はなし。今度、写真を焼くときについでに焼こう、と出しておきました。

数日後、かなり古いネガだったので少し変色していましたが、愉快な写真をゲットいたしました。『雪だるまと影の二代目(義姉)』、『雪だるまと義父(超マジ顔)』、『雪だるまとホスト(20年近く前の二代目)』。大雪の中、順番にツーショットを撮影している辺り、律儀な写真屋さんという感じでイイです。

同じネガの中に『セブンティーンアイスの自販機とホスト』の写真もありました。昔の店の前に『セブンティーンアイス』の自販機があったとは……衝撃!今もあったらなぁ。夢の自販機……。
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WATER BOYS!

2009-09-06 12:40:15 | マツモト写真
昨日は卒業アルバムを作成している高校の文化祭撮影に行ってきました。私が学生時代の頃は、「むさくるしい」「ダサい」「勉強ばっかりしてる」イメージの高校でしたが(二代目、ごめん!)、昨今は「爽やか」「カッコイイ」「勉強も結構してる」イメージの、かなりイイ感じの男子校です。

文化祭ならではの、模擬店・コンサート・演劇・お化け屋敷・プロレス……という出し物の中で一際目を引く男子シンクロ。1日3回公演にも関わらず、入場制限で敷地の外から覗き込むお客さんが大勢いる大人気ショーです。今年も撮影用の特等席から見せていただきました(ちゃんと撮影もしました)。

数年前、映画でヒットして以来すっかりメジャーになりましたが、以前は「男子のシンクロ?気持ちわるーい」という存在だったはず。そう考えると、映画やテレビの仕掛け人による影響ってものすごい。その時、面白い観点に目をつけ、映像化し、世の中にムーブメントを起こす大人が存在しなかったら、今、最高の顔をしてアンコールに答える若者たちが居なかったんだなぁ、なんて思って見てました。音楽も、振付も、猛練習の成果も、キラキラの水面も、ギラギラの太陽も、全部が「青春真っ只中!」って感じで、サイコーでした。

一日中、あっちこっちと学校内を走りまくった後に、3年1組で頂いたカキ氷は格別でした~。

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写真講習会

2009-08-07 14:23:54 | マツモト写真
今日は、市内高校の写真部員さんを対象にした写真講習会(講師:二代目)でした。ご依頼を受けて以来、「どのくらいのカメラを使っているんだろう」「どうしたら面白く話を聞いてくれるだろう」と、事あるごとに悩んでいたようでした。

結局わたしは本番で初めて内容を知りましたが、彼らしい『準備周到・写真のコト以外何も語らない一本気講義』でした。学生時代から撮りためた写真を広げ、アレでもない、コレでもないと選んで、スライドに映し出し、初歩的な撮影技術のおさらい、正しい写真の撮り方、正しくないけど個性的な面白い写真の撮り方、構図の取り方による写真が与える心情的印象に至るまで、なかなか内容の濃い講演でした。

二代目も最後に一生懸命訴えていましたが、高校生諸君、特にカメラに興味をもっている写真部員の皆さんには、学校で沢山写真を撮って欲しいです。どんなに私たちが汗かいて身を粉にして撮影してもかなわない、君たちがお互いを撮りあう写真が絶対一番『イイ写真』なんだから!
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私の「有名人を見たよ」体験

2009-07-23 11:02:30 | マツモト写真
六本木にある会社で働いていたとき。同じビル内にお笑いが中心の芸能事務所が入っていました。ある日、ダッシュでエレベータに駆け込むと、「何階ですか?」とニッコリ聞いてくれたのはウド鈴木さん(キャイーン)でした。思いっきり「うわっ!」という反応をした私に「ばいばーい」と手を振って降りていかれました。

同じ頃、会社帰りにトボトボ歩いていたら、妙に見られている気が……。ふと隣を見たら、私の目線でまだ脚!『うわ、長っ!』と見上げたら、隣に安室奈美恵さんが立っていました。カッコイイ車が横付けされて、夢のように去っていきました。


先日、カルメンを観に行ったとき。一緒に行った叔母が「ねぇ、あの外人さんと話している人、千の風の人じゃない?」。振り返った私は「ははは。違うよ~。あの人も外人さんだよ。日本人は第3ボタンまで開けないよぉ!」と全否定。その後、周りのおばさま方が「あの人!」「ねえ、そうよね」とザワザワ。よくよく見直したら、秋川雅史さんご本人でした。聞こえてなかっただろうな、私の失礼な発言……。テレビで拝見するよりずっとハンサムで、背も高くて外人さんみたいに見えたんです、ホントに(ココでフォローしても何の意味もない)。

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