goo blog サービス終了のお知らせ 

若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

大人の多忙期

2014-10-09 03:52:32 | マツモト写真

毎年繰り返される、「こんなに閑で本当に大丈夫なのか、マツモト写真!?」な8月が過ぎ、「お?だんだんお仕事が入り始めたかな?」な9月を超え、10月の声を聞いた途端に、「きた、きた、やってまいりましたー!」な多忙期が始まりました。ありがたいことです。このまま年末まで、走り抜けます。

 

基本的にのほほんとした性質なので、忙しくなってくると、とかく心を亡くしがち。コトバに優しさが失われ、行動に余裕がなくなり、後悔する夜もしばしば。何年経ってもちっとも成長しない自分にうんざりしたりも致しますが、それでも反省と改善を心掛けているうちは人は成長するのだと信じて、頑張るのみです、はい。

 

でも、昔に比べて猪突猛進な時間帯に『ほっ』と一瞬息を付いて冷静になるのが上手になったかな、という気はします。時にそれはゆるキャラのぬいぐるみだったり、家族のあほな冗談だったり、Facebookの友だちとの他愛ない会話だったり、色々なものにキッカケを貰うんだけど。その『ほっ』を、上手に身体に取り込むことが出来ると、結構な栄養となって更なる馬力を生んでいくことができます。その辺りのバランスを上手にとることがもっともっと上手になっていくと、きっと大人の完成ってことなのでしょう。もう暫く、要修行といったところでしょうか。

 

ちょうど多忙シーズンの入り口時期に思いがけずお友達から届いたお花。 飾った場所を通りかかる度に、『ほっ』をくれました。さやかちゃん、ありがとう!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

色褪せも味のうち

2014-05-02 12:02:58 | マツモト写真

きちんとアルバムに保存していた写真ですら、久しぶりに開くと、どこか何となーく色褪せしてしまっているものです。デジタル写真が一般的になり、写真はデータで保存、いつでも思い出せば検索をかけ、瞬時に撮影当時の色で見ることができます。それは、それで、とても素晴らしいと私も思います。

 

でも、自分の昔の様子をビビッドな色で見るのって、なんだろう?ちょっぴり居心地が悪い。「なんだ?その服は!?その髪型は!?」という姿で、「世界中はわたしの味方だわ!」という顔して笑っている若い自分は、ちょっと恥ずかしい。少し色褪せて控えめになっていると、思い出として笑いながら見ることが出来る、そんな気がします。その発想自体が、「フィルム世代」ということになってしまうんでしょうか。

 

結婚前に二代目が、「パルプ・フィクション」という映画が大好きだと知り、全く自分の守備範囲外だったのですが(未だに映画の趣味は驚くほどに異なっている)、これはプレゼントせないかん!と一念発起して買ったのが、このポスター。

渋谷の東急ハンズでパネルに入れてもらい、やっとの思いで抱えて(更に言うと、その日は相当な強風だった)、渋谷の街をよろよろと移動、電車に乗り、千駄木まで必死で運んだ思い出の品です。約20年の時を越え、すっかり色褪せてしまいました(この映画タイトル文字は本来、明るい黄色です)。でも、千駄木から綾瀬の新婚時代を過ごしたマンション、足利のアパートと現在の自宅……と、計4軒のトイレに飾り続けたこのポスターは、色褪せていてこそ、いま我が家の宝物チックな位置を得ているんだろうなー、なんて思うのであります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人の振り見てわが振り直そっと

2014-04-26 14:20:18 | マツモト写真

先週、私の在庫数え間違いからの発注ミスで、写真の材料が足りない事態がありました。少し体調を崩して休んでいたことが災いし、納期がジリジリと迫っていた時期だったので、正直焦りました。

気付いたのは夕方18時過ぎ。通常、業者さんはもう営業時間を終えていますので、ネットで購入できる写真専門店を覗いてみましたが、一般の方が購入する類のものではないので取り扱っていませんでした。駄目もとだ……と電話をしてみると、納入業者さんが電話に出てくれました(まずこの時点で、大手では留守番電話に繋がってしまうところですが、「はい、なんですか?」と気楽に出てくれたところがありがたかったです)。

至急で送ってくれるようお願いしたところ、今日便は当然出てしまっているので、明日便で出し、明後日にはウチに届くとのこと。いつもはもっと納期がかかる商品だったので、それでも充分「助かった。」と思って、電話を切りました。

 

すると、数分後に電話が。

 

「定期便をお願いしてる宅配会社さんに、もしかして?と思って電話で聞いてみたら、まだ間に合うって言うんですよ。だから、私が帰り道に寄って一緒に出してもらいますから、明日の午前中にはお手元に届けられますよ!」

 

とのこと。正直、そんなに頻繁に仕入れている業者さんって訳でもなかったので、営業さんともお逢いしたことすらないのに、良くしてもらってとても感動しました。

 

価格競争や、ネットショッピングの便利さでは大きい企業にとても太刀打ちできないけど、こういう「役に立ってあげたい!喜んでもらいたい!」という想いがダイレクトに伝わり易い小さい商売って、実は何をすべきかがいつも明白なんだよな、と改めて思いました。勉強になりました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

写真屋さんのお正月

2013-12-31 23:18:32 | マツモト写真

お正月休みになったら、絶対に絶対にやろうと心に決めていたことを、元旦の朝から(私にしては大変早起きして)早速やっています。写真(プライベート)の整理です。

 

「紺屋の白袴」というコトバをマツモト写真の倉庫を整理していたとき、初めて知りました。先代と先代女将の結婚式写真がロール紙のまま、まるまって出てきたときです。「駄目じゃないですかー。」と大笑いしたのに、気付けば私も、『とりあえずプリントだけは、した。』状態で、数年が過ぎ去っていました。

 

別に「整理」といっても、特別ステキにすることもありません。ただ、ひたすら写真屋さんがよくサービスで付けてくれるアルバムに入れていくだけなんです。時系列に。ところが、この時系列が曲者。先ほどから、自分と二代目のブログを引っ掻き回して、「アルパカ牧場行ったの、何年だっけ?」や、「この太い麺のうどん屋さん、いつだぁ?」、「釣り??なんだっけ?これ?」と、苦しんでおります。

 

それにしても、意外と髪型をくるくると変えている自分に驚きました。そして、ほんの数年前なのに、自分が『若い』ことにも。

 

と、いうことは、数年後には今の自分をも、「なんて若いのだろう。」と思うんだろうな。きっと、そうだ。そうに違いない。なんて若いんだ、今日の自分は!よーし、明日より今日、来年より今年、一番若い今を楽しむぞ!お洒落をしなくっちゃ!!

 

 

 

はぁ。

と、無理矢理、前向きにならざるを得ないほどの進化(変化)を遂げた自分に愕然とした2014年の幕開けでございました(笑)。今年も、宜しくお願い致します!!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉の特異日

2013-11-25 03:00:40 | マツモト写真

10月10日は「晴れの特異日」ということで、東京オリンピックの開会式日になったと聞いたことがあります。毎年11月23日がくると、その話を思い出します。

 

11月23日は、1年に1度の「足利學校」のお祭り・釋奠(せきてん)の日です。我が家から歩いて数分のこの地で、毎年お祭りに集まったご来賓の方々の集合写真を撮影しています。義父の時代から引き継いだ大切なお仕事です。そしてこの日は、必ず「紅葉がとっても綺麗な日」なのです。年によって色づく日程は異なるはずなのに、毎年この日は一瞬、『うわぁ……きれー……』と、空を見上げている気がするのです。『1年経ったのかぁ…』って(七五三撮影のピークとも重なっている日程なので、毎年バタバタしているはずなのですが……笑)。

 

今年も、お見事でした。きれー。 

<遠く異国で暮らす足利人のために、写真追加しまーす>   

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じっくり がっつりな連休に

2013-04-27 09:13:51 | マツモト写真

「今日からゴールデンウイークのスタートです!?じぇじぇ!」※

 

という訳で、特別な予定も(お店の休暇予定をホームページにUPすることすら忘れていた。はて、いつ閉めようか)、それほど撮影のお仕事もない、GWが始まりました。去年は、二代目の個展を開催したので、それはそれはエキサイティングでしたが、今年はとても静かなGWになりそうです。

 

先週、身内に不幸があってバタバタしてしまい、さまざまな仕事の納品が遅れがち。その後、必死で追いつこうと努力しましたが、そのしわ寄せを受けた我が家のリビングや、アイロン掛けを待つワイシャツの山、食事の栄養バランス、睡眠時間および規則正しい生活、それらを失ったことによる体調管理……などが、大きな打撃を受けております(笑)。

 

このGWはがっつり仕事をして、遅れを完全に取り戻そう。そして、上記のさまざまな「しわ」を丁寧に伸ばし、GW明けに落ち着いて突入できるように、時間をつかおう。そんな決心をしてしまうと、それはそれでいいものです。だって、どこに遊びに行っても混んでいるしね。うちの周辺も昨今はすっかり観光地になってしまい、駐車場から車を出し入れするのさえ難儀する有様ですから、じーっとおうちに居る(お出掛けは徒歩!)、贅沢な時間の使い方をしてみようかと思ってます。アクティブに連休を過ごす皆さん、私たちの分まではっちゃけてきてくださーい♪

 

※説明しよう。「じぇじぇ」というのは、朝の連続ドラマ「あまちゃん」内で使われているコトバ(らしく)、驚いたときに使う感嘆語(らしい)。標準語で言うところの、「やや!」に近い(と思う)。以上、私のように相当話題(らしい)このドラマを見たことがない方に、ご説明させていただきました!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

間接遺伝

2013-04-02 17:47:01 | マツモト写真

「サクラ」というアイテムは、卒業アルバムにとって大切&便利な存在。ちょっとしたリズム・チェンジや、空間埋め、DVDのイメージ画像などに使い勝手が良いのです。という訳で、せっかくならその学校の風景と一緒になっている「サクラ」がよかろうと、毎年、満開時期に空き時間があれば、撮影ドライブに出掛けます。 

 

で、昨日は今年ちょっと材料が寂しかった気がした2校に行ってきました。春休みの校庭に勝手に入り込んで撮影してると何だか不審者っぽいけど、わざわざ職員室にお邪魔して、「えーっと、卒業アルバムの材料になるかならないか分からないのですが、サクラを撮影させてください。」と説明するのが恥ずかしくて、ついこそこそ撮影してしまいます。 

 

そんな時いつも思い出すのは、義父の話し。ハレー?百武?彗星がやってきたとき、夜中に卒業アルバムを作っている学校に忍び込み(!)、「彗星と校舎」や、「彗星と銅像」の写真を撮影したとのこと。今だったら、セコムとかやってきちゃうかも(笑)。時代もゆるゆるだったせいもあるけど、「そうか。卒業アルバムっていうのは、年がら年中作り続けている物なんだな。」と思ったのを覚えています。

 

手間を惜しまず、ちゃんと創る。シンプルだけど、とても大切な私の卒業アルバム作りのコンセプト。アルバム職人だった義父から引き継いだDNAです。

 

追記:スミマセン。ヘールボップ彗星だ、そうです……。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだまだ満開

2013-04-01 09:53:46 | マツモト写真

週末はたくさんの観光客の方々(および地元の皆さん)が、お花見にいらしていましたが、寒かったり小雨が舞ったり、ちょっと残念なお天気でした。

 

でも、風が無かったことが幸いし、綺麗に桜は残っています。明日は雨の予報ですので、足利の桜は今日がラストチャンスかもしれません。どうぞお時間のある方は、大日様周辺にお散歩にお越しください。そんなに本数も多くないし、屋台も出ていないけど、背の高い大~きな桜の木は、歴史を感じさせてくれて、大日様の風景によく馴染み、とてもキレイですよ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の会話

2013-03-28 12:24:14 | マツモト写真

何日かに一度いらっしゃるお客様(今や貴重なフィルムカメラ・ユーザー様)。ゆっくりゆっくり、小さな歩幅でいらっしゃる素敵な奥さまです。いつも、二言三言、とても静かにお話をします。

 

お客様 「(桜を見て)、此処は、いいわね。」

若女将 「はい。特等席なんです!」

若女将 「毎年この前の枝だけ、先に咲くんですよー。」

お客様 「きっと、貴女に早く見てもらいたいのね。」

 

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲルダ・タローとロバート・キャパ写真展

2013-03-24 01:06:07 | マツモト写真

ゲルダ・タローとロバート・キャパの報道写真展に行ってきました(横浜美術館@みなとみらい)。この展覧会のチラシで初めて知った、この女性の存在。とても興味がありました。

 

ロバート・キャパ生涯最愛の女性……とのことでしたが、インターネット等で調べていても、どうにも納得がいかないような気がしていました。もともとカメラマンではなかった彼女に写真の技術を教え、戦場へ連れて行ったのはキャパ本人だったとのこと。愛している女性を、わざわざ危険な場所へ連れて行くでしょうか(実際、彼女は20代後半に戦場で命を落としています)。男女の愛情ではなくて、仕事上のもっとも信頼できるパートナーだったんじゃないか、と私なりに思っていました。

 

でも今日、写真を見ていて、そんなことないや、と思い改めました。キャパが撮影した彼女の写真が、そう言っていました。ベッドでくうくう眠る姿や、ストッキングを履いている瞬間を激写(?)したもの、最期キャパが追悼記事に使ったという花を買い求める彼女の横顔。すべてが、とても普通な、愛する女性を撮影した写真でした。

 

戦場の写真ばかりではなく、彼が生涯の中で残したさまざまな写真を見て歩くうちに、どんどん彼が身近な存在になってきました。きっと、戦場へ最愛の女性を連れて行くのには葛藤があったに違いない。それでも、一緒に行かざるを得ないほどの「何か」を彼女が持っていて、そこから目を背けることが出来なかったんでしょうね、キャパは。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする