風の唸る音。空を行く風の、唸る音。林を行く風の、唸る音。何をそんなに唸りたいのか。唸ってどうするのだ。さぶろうは、ガラス窓の向うの音を聞いている。もう暗くなって来た。近くの山々の影がうっすら見えている。ロビーでぬいぐるみにくるまった赤ん坊を見た。若いお母さんがぬいぐるみを上に上げて赤ん坊のまっかな頬を見せてくれた。にっこりが周囲の安堵を誘った。赤ん坊は人類の希望だ。
初雪が舞いました。朝9時の雲仙温泉が美しくなりました。。ぶるぶるぶるぶる。今は止んでいます。友人と二人います。昨夜から将棋を習っています。硫黄温泉に何度も浸かり体中が硫黄の匂いになっています。