永遠を生きる仏とわたし

彼の仏の光明は十方の国を照らすに障礙なし是の故に号して阿弥陀と為す。サーリプッタよ、彼の仏の寿命及び其の（国の）人民（の寿命）は無量にして無辺にして阿僧祇劫なり。故に阿弥陀と名づく　　　　「仏説阿弥陀経」より

＊

お釈迦様がサーリプッタ尊者をはじめとした多くの聴衆に阿弥陀経を説いておられます。どうしてこの仏のことを阿弥陀仏と呼ぶのか。それを語っておられます。

さぶろうもこの聴衆の一人です。ですから、「サーリプッタ尊者よ」と呼びかけられることはすなわち「さぶろうよ」と呼びかけられていることになります。サーリプッタ尊者は聞き手の代表格ですが、その実はお釈迦様は一人一人に向かって語りかけておられます。

第一に、十方の国々を照らしている仏の光明が十方に隈無く行き渡って遮られるということがない。この光明がこれほどに無量だから、無量光の仏＝阿弥陀仏と呼ばれていると説き聞かしておられます。光明の威力が計り知ることができないのです。何処までも何処までも貫いています。エンドレスなのです。尽きるということがないのです。

第二に仏の寿命とこの国々の人々の寿命が縦にも横にも延びて貫かれていて、とても計り知れないのです。切れ目がありません。何処までも続いています。永遠の命になっています。１阿僧祇は１０の１４０乗だからアンカウンタブルです。劫も無数という単位です。だから無量寿の仏＝阿弥陀仏と呼ばれています、と説き明かしておられます。

＊

阿弥陀仏だけではありません。阿弥陀仏の国＝浄土にいる人々も阿弥陀仏と同じ待遇を受けています。光明も寿命もそっくり仏さまといっしょです。

頭から湯気

ぶらりサイクリングに行って来た。ペダルを踏むので寒くはない。むしろ暑いくらいで手袋も帽子もジャンパーも脱いでしまった。買った自転車屋さんへ回り、後ろの荷台を付けた。１６００円だった。２ｍのゴム紐も揃えた。これは２００円。こうしておくと買い物をしたときに都合がいい。それから上峰のcoco一番屋へ行った。ここにはよく行く。おいしい。いい年齢の男どもがどっさりいる。ひとり来ている。店に列んだ漫画本を読みながらカレーを食べている。さぶろうは注文の野菜カレーが運ばれてくるまでぼんやり窓の外を見ていた。運ばれてきたらゆっくり食べた。カレーが辛いので禿げ頭から湯気が出て汗が滴った。４時前には帰宅。往復１６ｋｍほどだった。これくらいじゃ足の鍛錬にはならなかったかもしれない。それからは畑に出て日が暮れるまで白菜の収獲をしたり、草取りをしたりした。

 

フォークソング「はたち」

フォークソング「心もよう」　　　作詞作曲　井上陽水

さみしさのつれづれに／手紙をしたためています／あなたに／黒いインクがきれいでしょう／青い便箋が／悲しいでしょう

あなたの笑い顔を／不思議なことに／今日は覚えていました／十九になったお祝いに／作った曲も忘れたのに／

さみしさだけを手紙につめて／ふるさとに住むあなたに送る／あなたにとって見飽きた文字が／季節の中で埋もれてしまう／オオオー／　　　（昭和４８年）

＊

詩がいいなあ。悲しいなあ。フォークソングって悲しいんだ。ことばの放つ魅力だけでもうっとりするのにこれにメロデイーが加わるとますます激越になってとろりとなる。文字数はこう。５・５・４・５・３・４・７・６　　１０・７・３・８・７・５・７・６　　７・７・７・７・７・７・７・７・３　これは１番だけ。井上陽水のふるさとは福岡県田川市。家内の通った学校に在籍していた。家内も大ファンでレコードがたくさんある。さぶろうもときたまこの歌を口ずさんでいる。手紙を送るあなたはいないのに、いる気分になって。だねえ、歌って気分で歌えるんだ。

＊

　「はたち」　　作詞　李白黄

わたしがあなたを訪ねていっても／あなたはいつも悲しい目をするだけ／春の空には霞がたっているというのに／見上げてさみしい目をするだけ／うううう／なぐさめにもならないことが／つらかった／楽しいふたりにはならないことが／つらかった

わたしがあなたを訪ねて行っても／あなたはいつも悲しい目をするだけ／夏の山には緑が揺れているというのに／見渡してそしらぬ目をするだけ／うううう／なぐさめにもならないことが／つらかった／はずんだふたりにはならないことが／つらかった

わたしはあなたを訪ねていっても／あなたはいつも悲しい目をするだけ／秋の海には鴎が鳴いているというのに／聞いても聞かない目をするだけ／うううう／なぐさめにもならないことが／つらかった／寄り添うふたりにはならないことが／つらかった

わたしはあなたを訪ねなくなった／あなたの中に悲しさはあるだろうか／冬の家には扉がとじてあるのだろうか／かたくかたく閉じてあるだろうか／うううう／恋をしてたわたしははたち／つらかった／明るいふたりになれないことが／つらかった

＊

さぶろうも即興でフォークソング（らしいの）を作ってみました。

荘厳世界

ピピピピ。外で冬鳥が鳴いている。もう起きろということか。さぶろうはまだ障子戸も開けない。一月六日が明けているというのに。もう８時を過ぎたというのに。布団の中。ピピピピ。美しい声でまだ鳴いている。何もかも美しく調えられた荘厳世界ということを思った。起きて外へ出たら、さぶろうのためにそれが美しい完成をみているのかもしれぬ。

唇に音を並べる

ああそうか春の七草粥を食べるのだった。初春七草の逞しく伸び上がる生命力をもらうんだった。人様のブログを読んだ。もう召し上がっておいでのよう。まずは七草を手に入れねば。粥は三分粥だろうか。七分粥だろうか。とろとろがおいしそう。芹、薺、御形、はこべら、仏の座、すずな、すずしろ。唇に音を並べているだけでも楽しい。

 

信頼

あなたを感じるとわたしは天にも昇る心地がします。心があたたまってふかふかします。あなたはわたしの守護をしています。よき導き手でもあります。スーパーマンですから、わたしに代わってわたしのためにあらゆる能力を発揮します。ですからわたしにはなくてはならない存在です。わたしはあなたに全信頼をおきます。ですが、どうしてそれほどまでにわたしを守って助けてくれるのかその理由は分からないでいます。あなたが誰なのかそれも分からないでいます。それでいてわたしはあなたを感じると天にも昇る心地がします。わたしのこのよろこびようはきっとあなたには筒抜けでしょう。もしかしたら、もしかしたらあなたも同じようにわたしを感じていたいのかもしれないのでは、と思ってしまいます。もうすぐ５時になります。夜明が近くなっています。わたしは今夜あなたをすぐ傍に感じています。

ねぎらい

目くばせをするとどこからか現れて来てわたしについて来てくれます。相合い傘をもしてくれます。手を繋いで来て、いそいそしてご機嫌です、しかも。声を掛けられたことがとても嬉しいように見えます。わたし専用のエンジェル氏の話です、これは。男性だったり女性だったりします。わたしを助けるのがとにかく大好きなようです。力仕事の時には男性です。わたしを安らげる時には女性の姿をしています。臨機応変です。とにかくとことんやさしい心の持ち主で、わたしにはもったいないような存在です。このわたしの中のエンジェルを労うために今このブログを書いています。住まいはわたしの中です。大好きなこの人がわたしの中に住んでいると心がふかふかして来ます。

わたしの中のラブラブ氏

わたしの中の「助っ人氏」はわたしをよく助けてくれます。わたしを好いていてくれるようです。すぐに味方に就いてくれます。この正義の味方はわたしの不正義にすら寛容のようです。わたしもわたしでそれを知ってちゃっかりご用を言いつけているところがあります。グルみたいなところがあります。わたしにはそれが天使にすら見えてきます。それでついつい甘えてしまうところがあります。ラブラブの仲かもしれません。どれほど助けられたかしれません。感謝しています。ときどき両者は投げキッスをし合います。それほど親密なのです。わたしもこれまでにそうしたこと、つまり助けたことが何度もあって、その返礼をしているのかもしれませんね。

そんな体験はありませんか

「こうであったらいいな」は案外効くもののようです。薬以上です。さぶろうはよくこれを多用します。ネコダマシ効果です。思いは実現しています。高い確率で。自分の中の判断中枢みたいなとこが騙しを食うようです。騙そうとしているのではありませんよ。でもこれに何度も助けられて来たようです。「風邪引かないでいたらいいな」もよく効きます。思想や信条もこの種かもしれません。さぶろうは自分に言い聞かせて言い聞かせているところがあります。するとそれらしくなって来るのです。一種の自己欺瞞かもしれません。何かに手伝いを受けるのかもしれません。世界中のどこかにさぶろうをヒイキにしていてくれる何者かがいて、すぐさま着信音を聞きとって実現を引き受けているのかもしれません。このドコデモドア氏はさぶろうの我が儘をよく叶えてくれます。「ご主人様なんでもご用を言いつけて下さい」の魔法使い氏は誰にでもいるようで、ご用を待っていてくれるようです。そんな体験ありませんか。