徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

秋の夜のジャズ随想

2021-09-19 22:44:30 | 音楽芸能
 近頃、ジャズを全然聞かなくなったことに気づいた。若い頃はジャズ喫茶にもよく通って、店のオヤジのジャズうんちくに耳を傾けながらコーヒー1杯で粘ったものだ。今日は特に思い出深い曲をYouTubeで選んで聞いてみた。
 
 学生時代にハマっていたのがラムゼイ・ルイス・トリオの「The In Crowd」。大ヒットしたが古いジャズ通の間では賛否両論あった。今聞いてみてもノリの良さは絶品だ。

学生時代にハマったラムゼイ・ルイス・トリオ


 社会人になって間もない20代の頃は渡辺貞夫にハマった。ライブに何度か行ったが、増尾好秋や鈴木良雄らと一緒にやっていた頃だった。渡辺香津美もいたかな。フュ―ジョンが流行語になっていた。ナベサダは88歳となった今でもかくしゃくとして現役のミュージシャンを続けておられる。ただただ尊敬しかない。
 鈴木良雄といえば、谷汲観音で知られる熊本の浄国寺に時々ライブに来られるらしい。ご住職とジャズ仲間だそうだ。

20代にハマってライブにも行ったナベサダ


 ジャズの起源をさかのぼれば、アメリカはニューオーリンズのクレオール音楽に行き着くらしい。熊本ゆかりのラフカディオ・ハーンはジャーナリストとしてニューオーリンズにいた頃、民俗研究に勤しみクレオール音楽を採集していたという。彼はまさにジャズ誕生の現場にいたわけだ。

ジャズの起源クレオール音楽の一つの完成形ラグタイム(スコット・ジョプリン)


 おまけに1曲。ラフカディオ・ハーンは日本に来てからも日本の民俗を研究したが、その中でわらべ歌や民謡、俗謡なども採集した。その一つが千葉県民謡「銚子大漁節」。

ラフカディオ・ハーンが日本の民俗音楽の一つとして採集した「銚子大漁節」。