徒然なか話

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端唄の魅力

2021-09-24 20:19:42 | 音楽芸能
 2019年の「第25回くまもと全国邦楽コンクール」において端唄「綱は上意」で最優秀賞に選ばれた端唄三味線の﨑秀五郎さんが、東京浅草の辻屋本店さんのYouTube番組に出演され、端唄の魅力について語っておられます。端唄ファンとしては見逃せません。
 番組の中で秀五郎さんは幕末に始まった端唄について概ね次のような話をされています。
  • 端唄は他のジャンルのようにまずタイトルがあってそれに歌詞や曲を付けるのではない。
  • 端唄は庶民の中から自然と生まれた音楽で、後で最初のフレーズなどを通称として付けている。
  • 端唄から小唄や歌沢が枝分かれし、それぞれの特徴を生かしながら発展して行った。
  • 端唄は撥で三味線を弾くが、小唄は爪弾きする。
  • 都々逸は端唄の中の一つ。潮来節からよしこの節へそして都々逸へと進化した。名古屋の方で「あれは誰だ」から「ど、どいつだ」という囃子言葉から都々逸という言葉が生まれた。
  • 私は、端唄は小さくて深い世界、「手のひらに乗るような宇宙」と表現している。
  • 師匠の本條秀太郎さん曰く「端唄」とは「最先」である。

 また、お話とともに「梅は咲いたか」「都々逸」「車屋さん」「わが恋」「三下りさわぎ」などを披露されています。