先日、熊本城本丸御殿で行われた「くまもとをどり」の中で最も気になった演目が「檜垣水汲み踊り」。熊本の邦楽演奏家の錚々たるメンバーによる演奏と城北高校ダンス部の踊りはとても完成度が高く素晴らしい。初めて披露された演目だったらしく僕は初めて聴く曲だった。
これを聴いたことで、前から気になっていた「檜垣の道」をたどってみたくなり、今日、母を車に乗せて行ってみた。檜垣とは平安時代の女流歌人で、様々な伝説が残っており、世阿弥の能「檜垣」のモデルでもある。「檜垣の道」とは晩年の檜垣が小さな庵を結んでいたという今の蓮台寺から、金峰山西側山麓にある洞窟「霊厳洞」までの約15kmである。急峻な山道が続くこの道を檜垣は毎日水を汲み、霊厳洞の岩戸観音に日参したという。途中にはあまりの山道の険しさに檜垣が水をこぼしたという「檜垣のこぼし坂」なるものまである。ちなみに「檜垣水汲み踊り」にはそんなことも謡い込まれている。老婆がはたして水桶天秤を担いで毎日登れただろうかと、にわかには信じ難いが、いずれ僕もこの道を歩いて登ってみたいという衝動に駆られた。
これを聴いたことで、前から気になっていた「檜垣の道」をたどってみたくなり、今日、母を車に乗せて行ってみた。檜垣とは平安時代の女流歌人で、様々な伝説が残っており、世阿弥の能「檜垣」のモデルでもある。「檜垣の道」とは晩年の檜垣が小さな庵を結んでいたという今の蓮台寺から、金峰山西側山麓にある洞窟「霊厳洞」までの約15kmである。急峻な山道が続くこの道を檜垣は毎日水を汲み、霊厳洞の岩戸観音に日参したという。途中にはあまりの山道の険しさに檜垣が水をこぼしたという「檜垣のこぼし坂」なるものまである。ちなみに「檜垣水汲み踊り」にはそんなことも謡い込まれている。老婆がはたして水桶天秤を担いで毎日登れただろうかと、にわかには信じ難いが、いずれ僕もこの道を歩いて登ってみたいという衝動に駆られた。
年ふればわが黒髪も白川の みづはくむまで老いにけるかな ( 檜垣 )