野楽里倶楽部 in 那須 ~のらり~

田舎での日々の暮らし・山野草       

森の中で眠る

2006-09-23 18:42:31 | 花藍
昨日春日部の知人から電話、「明日江本さんのお墓参りに行かない」、嬉しい誘い、すぐに了解、今日の3時日光駅で待ち合わせをした。私より一回り以上年上の知人、始め私が江本さんを紹介したというが、だいぶ前のことなので記憶に無い、私がいけなかった7年、彼女はきれることなく通っていたという、江本さんが亡くなったという知らせを受けて、なぜかしばらく会っていなかった彼女の事がすぐにうかび電話をいれたが、彼女はすでに知らせを受けていた、とりあえず告別式で会おうといって電話を切ったが、その後ゆっく話す機会がなかった、江本さんが亡くなって暫らく悲しくて、泣きながら彼女に電話をした時、「私には、泣いている暇は無いのよ、いまこうしているあいだにも世界中で小さな子供が次々と死んでいるの、その1つの命でも何とか助けてあげたいの」気丈に小児科医の彼女は言った。そしてしばらくして彼女から夜遅くなって電話がかかってきた「ごめんね、仕事が終わって飲みに行って、いま酔っぱらっているの、私ってほんとはひどい人間なの、ダメな人間なのよ、私より若い江本さんが何で先に死んでしまったのよ」・・・彼女もやっぱり悲しみが癒えないでいたのだ・・・
私は野の花を摘んで、彼女はお酒をもって鳴沢キャンプ場に向かった、キャンプ場のはずれ、森の中のお墓、昔むかし幼いころ記憶の中にある、懐かしいお墓のかたち、江本さんが眠るのにふさわしいたくさんの木に見守られ、たくさんの動物や鳥達に見守られ・・・・・

彼女が江本さんに山を案内してもらった後かならず2人で寄った食堂「草原」、墓参りの後寄った、彼女は「いっものを作って」と注文した、そして彼女の目から涙がこぼれ落ちた、彼女と江本さんとの思い出、私と江本さんとの思い出、それぞれの人がそれぞれの思いでをもって・・・・「どうしてこんなに心の中に大きな穴が開いたような悲しみを感じるのかしら」と彼女か言った、同席していた草原のお母さん、そして私、皆同じように感じてる、優しい笑顔、でもけして人に媚びる事、時代に同調する事もなく、もっとも野生動物に近い生き方を貫いていた、私達が真似しようとしてもけして出来ない生き方を・・・・「私が今一番江本さんに感謝していること、それは人との繋がりを作ってくれた事、もし彼と知り合わなかったら、こうしてあなたと日光に来て語り合うなんてことも無かっただろうし、埼玉に住んでいて、日光にこんなにたくさんの知人ができることなんて絶対なかっし」・・・彼が作ってくれた人と人との繋がりをこれからも大切にしていこうね、そして山々が紅葉するころ再会を約束して別れた・・・

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