のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1839

2021-04-29 00:14:56 | 新しい子猫たち 
院長代行の奴は 私たちも挨拶に行った方がいいだろうな、まずは二人のナレソメでも聞こうか と言ったら、奥さんになる予定の姉ちゃんたちがそれぞれ 私の母親が近くまで来ています。父親は早く亡くなりましたというなり、呼んでもいいですかと聞く。正しく否応なしだった


二人は 母子家庭の姉ちゃんたちだった。母親は 直ぐに飛んできた。ナンダカンダと身元調査も出来ず、まあまあ と挨拶を交わした


母屋のバアサン は 軽い食事をサッサと注文してくれて 一杯 飲みながら 話をすると


口が軽くなった 母親たち から 思いがけない 話が出た


二人の姉ちゃんの母親たちは それぞれ心配していた。院長代行の奴は 地方の名門の出、東大医学部出身の秀才、二人の息子も東大の秀才、資産家の姉ちゃんとの結婚話がきっと出てくる、遊び相手が妊娠しても 降ろせ とか言われないか、 それでは私と同じ状況になると心配していた。


挨拶と云うよりは 相手の覚悟を聞きに言ったと云うのが正しい。二人の息子たちは それぞれ 私の命をつなぐ まだ見む子供たち、にそんな事を云うような奴は人間ではない、二人で頑張っていきたいと それぞれ言った。ただ 貴方のご両親の承諾はどうするのと 聞かれて、ある人から言われた計画がありますと云って、今回の電光石火の話となった。


院長代行の奴も奥さんも 口をあんぐり のまま 何も言えなかった。 漸く 気が静まり、院長代行の奴は猫に言った。

君が仕組んだのだね。


猫は院長代行の奴と奥さんの心に言った。

二人は芸能界にちょっといたけど いい娘さんだよ。家柄がドーダと云うよりも 二人が自信を無くした時に励ましてくれた。誰も が自分より賢くみえる、失意の時に 二人を励ましてくれた。二人はそれで自分の生きる道を見つけた。これ程いい奥さんになる娘さんはいないよ。


母屋の奥さんと云うか バアサン は 軽く 猫に言った。 アンタの勝ち、

だが 本当の勝ち は 素晴らしく成長した息子たちと 素晴らしいお嫁さん そしてまだ見ぬ お孫さん まで一気に出来た 貴方たち 二人 かも しれない。家柄がドーダ でカスを掴む 人たちもいるんだからね と 二人に言った。