のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1818

2021-04-08 00:21:09 | 新しい子猫たち 
カヨコファイナンシャルの奴ら の見通しは ここまでは順調だった。レアメタルのオマケつきで 日本はもとより、世界で寄付は増えていた。ただここから 連中の見通しは 外れた。


日本 各地 で ここの病院との協力して 難病とか病状が固定化している患者を 大阪の病院に手配する各地で相談会を開催していった。例の 純子の精神を引き継ぐ 会社たちの 支援を受けていた。これはカヨコファナンシャルの奴らではもはや制御できないのだった。この支援は別の財団法人だったが エンゼルホープ病院では難病センターとか大阪の病院からは医師も出したし、あの名目だけの約束の院長もしばしば出て行った。医師の派遣もした。医師の増員も必要だった。目に見えない出費は多かった。


そして各地にエンゼルホープ病院と連絡を取る地方の病院も作らざるを得なくなった。地元の病院と協力して 新病院まで作る羽目になって、自分達だけ高報酬とはいかなくなって、そこそこ報酬も高くして、医師総数まで増えた。田舎の病院なので 今までみたいな寄付してくれそうな人はグーンと少なかった。例の法人から寄付は、全体からみれば もはや しれているのが実態で かれらはカヨコファナンシャルのように寄付しやすい層に対するアピールがそもそも弱いのだ。


例の財団からの寄付だけではとてもやっていけない、カヨコファナンシャルからの出費が増えて、各地の地域病院はやがてエンゼルホープ病院の地域病院のようになってしまった


出費はドーンと増えて、寄付はそんなには入ってこないのだ


紡績とか商会とかの大きな企業は、私の会社はこんな事業に少しとは云え寄付してますよとの CMまで作った。カヨコファイナンシャルの奴らはそんな金を出すなら寄付に回せと言いたかったがそうもいかない。こうした地域医療関係の病院では、それによる寄付より出費が多く 寄付の程度は、はっきりと云えば 焼け石に水 みたいな程度。


カヨコファイナンシャルの奴らは加代子とか加代子のアメリカの会社の責任者とは定期的に報告に行く。財務的には失敗でしたね。特に地域医療に手を出したのが失敗でした とか言った。加代子とかアメリカの会社の責任者からは赤字になりそうなのか アメリカの本体からの援助が必要なのかと聞かれ、いえいえ そんな事はありません 一時大きく財務が良くなったのに悪くなっただけです。はっきりと云えば資産は増え 従来よりもいいですが、地域医療関係がなければ もっと増える筈だったのに と思っているだけです。

加代子は(* ̄- ̄)ふ~んで済んだが、アメリカの会社の責任者はお前らは、ゼニ儲けでこんな事を そもそも しているのか こんな事業を上手くやりくりしているのは評価しているがゼニが儲からんと嘆くな と怒った