のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1836

2021-04-26 00:38:17 | 新しい子猫たち 
未来エネルギー は レアメタル の恩恵 をまともに 受けていた。隠し財布とは言わないものの香奈オフィスからのレアメタル 絡みの金が流れ込んでいた。特許とか研究に対する お金ではあったが 香奈オフィスの税務ゴロにとっては 隠し財布と云う面は確かにあった。香奈一族の隠れた会社ではあった。香奈個人資産としての香奈ファナンシャルはもはや有名すぎるのであるが 徹は香奈の旦那 そして昔は日本の上場企業の経営者としては最高額の報酬を貰っていた。その記録はチマチマとした今の日本では破られていない。徹は当時は高配当と知られていた、資源開発の大株主でもあった。徹個人と云うよりも 徹担当の税務ゴロは色々と小細工をしていた。徹 関係の会社 財団は徹も詳しく知らない程あった


レアメタル関係の特許使用料 は この組織とジブ総研のエネルギー研究所に流れ込んでいた。ただエネルギー研究所は資源としてレアメタルに特化して、資源関係を含めて 広範囲のレアメタル関係の特許 及び 研究 はむしろ 未来エネルギー が担当していた。紡績の中央研究所 とか 化学の研究所 そして製薬の研究所 海外の研究所とも 合同で研究し、特許も複雑に分担していた。


ただ これからの特許そして研究を活かす 事は 徹があまり積極的でなく、資源の大ボス まだ生きていたのかと言われる程の 伝説の人である徹 に これらの研究を活かす 企業活動をしよう、関連企業をフルに組織立てて 活かそう と提言できないのだった。こっそりと計画していたものはあったが 誰が徹に話するかとなると そこで止まってしまう


会社としては 金が流れ込んでくる状況はあったし、世界有数の資産家の香奈の旦那でもあり、徹 個人としても資産は山のようにある。徹も今更ゼニがドーダとは思わないのだ


ただ徹 が社内で 政則君も勝さんも下からの意見をよく聞くようになって香奈ハイテクも変わったね とか話をして 周囲も恐る恐る これらの計画を提言すると徹も反対できないのだ


新しい計画を香奈ハイテク周辺企業と打ち合わせできる人たちをバイトの筈の二人が盛んに動いて確保してくる。ナンダカンダと折衝までしている。徹も二人が頑張っているのに ワシはもう金はイラン 余計な事だと云えないのだ


そしてレアメタルの医療用途での使用は進んでいたし 一般科学分野での使用の目途も経ってきた。ゼニ儲けだけの企業活動ではないと徹も知っていた。


一番 大きく変わったのは 徹 であり 未来エネルギー研究所と云う組織だった


あの二人 が個人としてした仕事と云うか成果ではなく 組織として本来 持っていた 可能性の扉

を二人が叩き、それを組織全体として気が付いたと云うのが正しいのかもしれない。


そして香奈ハイテク群そしてその関連企業 が一体と なって 活性化していった。そしてジブ傘下の大企業だけでなく ジブの新宿傘下の中小企業 リトルチャグループ が出資していた企業群、そしてジブシティ の近くに存在していた企業群、香奈特別保証が出資していた企業群 など混然一体となって活性化していった


あの二人 は起爆剤となったのは事実でも これは二人がした仕事とは言えない、しかし あの二人がいなくては こんな爆発的な状況は生まれなかった。香奈ハイテクはチマチマした会社ではなく二人にはごっそりと報酬を出した。契約がドーダとは言わなかった。特別ボーナスをドーンと出したし、周囲も この二人の起爆剤としての役割を認めていた