のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1833

2021-04-23 00:25:15 | 新しい子猫たち 
院長代行の息子たち には バイト採用 正しくは 1週間に何時間 働く と云う 任期付き つまり非正規社員 契約書 が送られてきた。報酬は 驚く程 高い。正規 つまり任期が付かない 正規社員 への切り替え を望む時は 善処する と云う それ自体 好待遇だった。正規社員になると そもそも 定年すらはなく、企業が存続している間は 働けると いつまでも 働らける、報酬は 業績次第 参考までに書かれていた 現在の社員報酬 の平均も ビックリする金額が書かれていた


面接時の政則や勝 の口調 には 酷く 傷つけられた 二人だったか これで自信を取り戻した。元々 早い段階で 単位も取っていて、時間には余裕があった


ただ 働き出すと 周囲のレベル に 圧倒された。理学部の奴は驚いていた。普通の社員でも大学では ほとんど 教授レベル、知識も凄い、ちらっと話をすると 元々 有名企業の部長課長待遇以上のエリート研究者 技術者たち で 引き抜かれたり、志願してきた人たち、研究費も 驚く程高い、業績次第で 研究費も自由 待遇も何時間と云う縛りもなくて 元々自由。それはいいのだが それに伍していける自信は暫くすると 消えていった。


法学部の奴も 周りの知識 経済知識には圧倒された。法知識も自分より詳しい、それに 技術についても 驚く程詳しい、


二人は 院長代行の親父 に 電話して 色々と泣き言を言った。今まで持っていた 自惚れ も どこかに消えて、自信すらなくなった。周囲に比べると とても 比較にならない 小さい自分を感じていた。こんな経験は 今までなかった。周囲を圧倒している 自信満々の記憶しかなかったのに。