のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1825

2021-04-15 00:44:47 | 新しい子猫たち 
バアサンは 食事をほとんど 世話になっていて 金を払うと云ったが 奥さんは受け取らない。旦那に怒られる。確かに体調を観察するようにとは言われますが、私も奥さんに色々とお話出来て 役に立ってます。私たちに出来る範囲の事しかしてないし、そんな事は気にしないで と言った


バアサンは 私たちで 出来る範囲 で と言われて黙ってしまった。


ある時 旦那が早く帰ってきて、いつもは三人 いや二人と一匹 が 三人と一匹で 夕食を取っていた


バアサンは 貴方は出来た人だよ、私の息子たち みたいに損得勘定が見えない、いい医者なのに尊大な所もないと 褒めた。


旦那は言った。私は元々 尊大な奴でしたよ、エンゼルホープ病院に来てから 自分の知識、医師としての腕前に一旦自信をなくした。それまでは 自分ほど頭のいい奴はいないと思っていた。表面にそうした態度を出さないのは単に計算だけだった。エンゼルホープ病院のスーパー医師たちとか基礎研究所の大御所たちの知識に圧倒された。自分の出来る範囲で努力していこう、私一人ではなく、多くの人たちを活かそう と思っただけです。息子さんたちは 表面にそうした損得勘定を出すと人に嫌われるとかを計算できないだけでしょう。その意味では私の方が本当は計算高かったのかも。


バアサンは言った。アイツ等は 本当は本物たちを知らない、貴方は本物たちを知って 自分を見直した、その違いなのかもしれないね