のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1834

2021-04-24 00:28:36 | 新しい子猫たち 
院長代行 の奴は 息子たち を大阪に来るように誘った。話したい事があると言った。


息子たちは げっそりと 意気消沈しているようだった。自信満々の 損得計算にも強い奴だったのに。奥さんは吃驚としていた。傲慢不遜のように見える程自信満々の息子たち しか見ていなかった。


あのバアサンも入れて 昼飯を食っている時だった


飯を食うかと奥さんは言ったのに 食欲がないと言って断った


院長代行の奴は、自分がエンゼルホープ病院に入った時の自分の話をした。


東大では 未来の教授とも言われて、自分の知識と手術手腕にも自信を持っていた。知識も最先端の筈だった。それがエンゼルホープ病院には、手術の達人、ブラックジャックみたいな奴がゴロゴロとし、知識も医学界の大ボスを筆頭に、あらゆる医学知識に詳しい奴らがゴロゴロとしていた。とても敵わん、百年掛かっても彼らには敵わないと思った。それまでの自信が消えていった


しかし 自分の出来る事がある筈だと必死になって考えた。それまでの自分だったら、こんなに必死に考え、努力はしなかった。一人では敵わんが多くの人の力を借りて、みんなで天才に伍していこう と考えたのだよ。


息子たちは ナニかを感じた。病院の庭園を散策してから さっさと帰った。