のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1837

2021-04-27 00:41:15 | 新しい子猫たち 
二人の息子たちは 母親 から 大阪の家の鍵のスペアを預かっていた。ナニかあった時に 直ぐに入れるようにしたい と云うのが表向きの理由


ただ院長代行の奴もそうしなさい と云っていた。コイツは 知っていた。院長代行があの話をした時も 猫は ニャーニャー と云っていた。猫の話はこの頃 話しかける 相手の 心の中にダイレクトに響く。猫語理解が優れているコイツでも 断片的にしか分からず、横で聞いていても詳しくは判らない。どこで息子たちの心を知ったのかはよくワカランのだが こっそりと相談したい事もあるのだろうと思っていた


院長代行の奥さんも この元気になった、母屋の奥さん の付き添いで ナンダカンダと地域の有力者たちの家に行ったり、会合に出たりするようになっていた事もあった


あの奥さんの家にも地域有力者が訪ねてきた。院長代行の家は本来 離れ なのにいつの間にか 奥さんがいつもいる家に変わっていた。当然 猫もその場にいて 思わむ病気を猫が見抜いて、大事にならなかった事も度々だった。猫は有名になっていた。黙って座れば ピタリと潜在的な病気を見つけると言われていた。そして出かけてくる人たちは ジイサンやバアサンたち。病気になってもオカシクはない人たち。猫は この奥さんの心にも働きかける。命拾いした人たちが増えてきた。不思議な猫と云う事に神話も出来たが あの奥さんもみんなにとって 貴重な存在となっていた。


あの奥さんは カヨコファイナンシャルの奴が顧問税理士みたいな存在になっていて、レアメタルからの定期的な収入をベースに幾つかの財団とか会社を作った。地域の人たちを助ける介護の会社だったり、児童を預かる会社だったりした。その人たちへの援助をする財団を作っていた。運営は 加代子教だったり 恵教の人たち そしてリトルホワイト関係の会社に任せる そのように税務ゴロが仕組みを作ってくれていた。 命拾いしていった人たちも 少しは寄付をした。カヨコファイナンシャルだったり、リトルホワイト系の奴らが税務の相談にのって、これらの財団の規模は大きくなり 奥さんも忙しく、院長代行の奥さんまで付き添いで忙しくなっていた


息子たちがいつ来たのかは誰にもわからないのだ。そして いい時は 父親とか母親には 話はしない。アイドル三人組の片割れの姉ちゃんたちと親しくなったりしているのも 院長代行も奥さんもよく知らなかった。まして バイトの筈が 貯金まで ごっそり溜まっている事は全く知らなかった。仕送りは 依然として そこそこ送っていたのだ。