ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

孤狼の血LEVEL2(ネタバレあり)3

2021-08-24 15:07:00 | 日記
奥さんが、甲斐さんのラジオ番組に投稿したネタ…
白石和彌監督が、Eテレの「SWITCH」に出演なさった時は
ちょうどこの「孤狼の血LEVEL2」の撮影中でいらしたので
松坂桃李さん演じる日岡刑事が、相棒のアパートを訪ねるシーンを撮っておられるところが流れ

その相棒「セシマ」刑事の隣の部屋に住む役の俳優さんが
「セジマさん」と呼んでしまわれ、いったんNGになったものの
白石監督は「『セシマ』が『セジマ』…アリかなあ?『セジマさん?』『セシマです』って…」と
そういう間違いを採り入れた方が「生々しくなる」と判断され

隣人役の俳優さんに「もう1回、間違って貰っていいですか?」と指示なさるご様子が
「大島さん?」「児嶋だよ!」みたいに見えた(笑)…のシーンがいつ登場するのか?(笑)と
ちょっと楽しみにしていたんですが、もうそんなことを忘れてしまっていたくらい
かなり終盤になってから流れてビックリ!?(汗)

その日岡の相棒「瀬島」刑事役を務められたのは、中村梅雀さんで
ガミさんの後継者「孤狼」として、署内で孤立している悪徳刑事の「お守り役」には
この瀬島さんみたいな、定年間近の温厚そうなベテラン刑事がうってつけだなあと…♪

ただ、このバディが誕生することになったのには
日岡の元上司・嵯峨(滝藤賢一さん)が、管理官として捜査の指揮を取る殺人事件…
上林(鈴木亮平さん)が、出所早々に「御礼参り」に行った看守の家で
看守の妹(筧美和子さん)が、強姦され、目ん玉をクリ抜かれ、殺された事件(汗)…の
捜査本部の応援に、わざわざ日岡を指名して呼びつけ、瀬島さんと組むように仕向けた

…という経緯があり、日岡は当然警戒する訳だけど
瀬島さんが「相棒」としてのコミュニケーションを図るために
2人で飲もう、食事をしようと何度も誘って来るのに根負けし
瀬島さんの自宅で、瀬島さんの奥さん(宮崎美子さん)の手料理を食べている時に
小さな仏壇の隣に置かれた男の子の写真を見て
「難病で亡くなられたんですよね?」とポツリ

瀬島さんは日岡に話していないのに、息子のことを知っているのはナンで?ってなって
バディを組むことになった瀬島さんの経歴を調べていたことが発覚(苦笑)
「まだまだ甘いな、日岡!」って感じなんですが(笑)
どうやら両親がいないらしい?日岡にとって、この瀬島さん家での夕食は
久しぶりに心が癒されるようなアットホームな雰囲気だったんじゃないかと…?

ちなみに…宮崎さんは、今回のオファーを受けられ
「今まであまり出演経験のないタイプの作品だったので、私はどういう役柄なのかと驚きましたが
以前2時間ドラマで夫婦役を演じた梅雀さんとご一緒ということもあり
安心して現場に臨むことが出来ました」とコメントなさってるんだけど

この殺伐とした作品の中で、瀬島夫妻のシーンだけが
唯一、ほっこり出来る暖かいシーンだったのは
宮崎さんの「優しいお母さん」ぶりが大きかったと思います
…なのに、なのに、それが観客までもが騙される絶妙なキャスティングだったとは!?(笑)

日岡が瀬島さんと組んで捜査していた看守の妹殺しは
かつて上林が両親を殺した時と同様に、被害者の目がクリ抜かれていた(汗)ことから
上林が最重要容疑者と目されたにも関わらず
物的証拠がないということで逮捕に踏み切れず
更に、上林が関与していると思われる他の殺人事件にはタッチ出来なかった上に

3年前の抗争の手打ちに至る過程で、日岡が果たした役割がスッパ抜かれたり
上林組にスパイとして送り込んだチンピラ
「チンタ(村上虹郎さん)」の動向を心配したり、そのチンタが殺されてしまったり(汗)
再びヤクザ同士の抗争が激化し始めたり…と、何かと身辺が慌ただしくなって
日岡の刑事としての「看守の妹殺し」に対する考察がおざなりになっていた(汗)トコへ

中村獅童さん演じる新聞記者・高坂から「物的証拠」があったことを知らされ
鑑識課員を問い詰めると、被害者の体内に残されていた体液のDNAが
データベースに登録してあった上林のそれと一致していたと判り
「物的証拠がない」とウソの報告をしていたのは、瀬島さんだったことが判明!!!(汗)

慌てて日岡は瀬島さんの家を訪ねるも、チャイムに応える気配はなく
瀬島さん家のお隣りさんが通りかかったのか?日岡が訪ねたのか?は不明ながら
「瀬島さんがどこへ行ったか知らないか?」的な質問をしたらしきあと
ようやく奥さんの投稿のシーンが登場(苦笑)

「セジマさん?」「いや、セシマ」という(笑)
2人のやり取り1ターンだけのシーンだったものの
「セシマ」という人物が、ここに住んでいないことがハッキリと伝わり
実際、そのお隣りさんから「そこはずっと空き部屋だよ」と告げられた日岡が
瀬島さん家のドアを開け、室内に入ると、もぬけの殻で

「難病で死んだ息子」の写真が入った写真立てが壊れて落ちていた…って
最初に瀬島さんが公安の刑事だと聴いた時には「ん?怪しくね?」と思ったのに
梅雀さんと宮崎さんのパブリックイメージというか
今作での役柄が、これまでお二人が演じて来られた役柄と「ピッタリ」だったので
その既視感みたいなものに、すっかり欺かれてしまった次第…(苦笑)

イヤあ、でも、甲斐さんが奥さんの投稿をお読みになった時に
「『大島さん?』『児嶋だよ!』が、一番スムーズに読めた(笑)」と笑っていらした
そのやり取りのシーンが、まさか、こんなに重要な局面でのことだったなんて…(苦笑)
もっとも、確かに「『セシマ』が『セジマ』…アリかなあ?」と
役者さんの言い間違いを採用なさった白石監督のご判断は的確でしたねぇ

このシーンが「LEVEL2」の中で、一番ビックリしたシーンだったのはもちろん
「一番コワイのは梅雀さん」説にハゲ同の我が家だったんですが(笑)
梅雀さんは、白石監督から「初めて観る客は普通に騙されて
2回目に観ると、いちいち裏があるような芝居をして欲しい」とオファーされたそうで(笑)

そう言えば、試写会が行われた頃のプロモーション番組で
梅雀さんが「最低2回は観て欲しいです
1度目を観て、2度目は細かい部分を味わって頂きたいと思います」と話されていたなあと…(笑)
ホントに梅雀さんのWミーニングな演技を、是非とも確認してみたいと思ってます(笑)

ただ…「じゃあ、あの『瀬島夫人』は何者だったんだ?」問題(笑)について考えると
本当の事情は知らされずに雇われた「レンタル家族」的な女優さん?とか(笑)
それとも、やはり「瀬島さん」と同じ公安の刑事?その場合「瀬島さん」が上司なのか?

イヤ、宮崎さんが梅雀さんに「そんなつまらない話してないで」みたいに言って
日岡に料理を勧めていたような気がするし…?とか(笑)
観賞直後は、鈴木さんの演技に圧倒されていたけど
少し興奮が収まって来ると「瀬島夫妻」がジワリました(笑)

なので…っていうのもナンですが「チンタ」の姉で、日岡の恋人でもあるスナックのママ
真緒役の西野七瀬さんは、このイカツイ男だらけの作品の中の「紅一点」というべき存在で
白石監督が、西野さんの出演されたドラマをご覧になって「真緒だ!と思った」くらい
イメージ通りの女優さんだったとのことなんですけど

やはり、ちょっと浮いているというか(ファンの皆さま、ゴメンなさい!(汗))
周りの役者さん達のクセが強過ぎて(笑)…って、ピンで主役を張っておられる方や
ドラマだけじゃなく、映画や舞台でご活躍の方ばかりですし
そんな皆さんに囲まれると、やや力負けする感じは否めないかなあと…(汗)

まあ、宮崎さんは、ある意味「素の演技」…
「宮崎さんと言えば、こんな感じ」っていう先入観が肝だった訳だし
五十子会前会長(石橋蓮司さん)夫人は、そのまんま「極妻」の(笑)かたせ梨乃さんだったし
前作のガミさんにとっての梨子ママ(真木よう子さん)とは違って
冒頭部分の真緒さんやその子供たちとの「家族」みたいなやり取りもあれば
チンタの死後の愛憎相半ばする切ない展開もある難役なんですもんねぇ…(汗)
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孤狼の血LEVEL2(ネタバレあり)2

2021-08-23 21:52:00 | 日記
甲斐さんのお友達の映画評論家・町山智浩さんが、TBSラジオ「たまむすび」で
この作品は、東映の実録ヤクザ映画へのオマージュだと話されていたんですが
「三角マークでドバーン!って波が打ち寄せるオープニングがないと
この映画はホントにもう意味がない」(笑)との言葉に始まり

鈴木亮平さん演じる上林は、収監されていた刑務所の看守たちが、めんどくさいヤツだから
早く出て行って欲しくて(苦笑)模範囚だということにしたくらい凶暴なヤクザで
普通なら「シノギ」…金儲けと出世が重要なのに、そんなことは全く考えていないヤバイ奴
敵味方、兄貴分・親分、上下関係無視で片っ端から殺しまくる(汗)…と説明なさったあと

「東映ヤクザ映画史上、最も凶悪なヤクザ」は
渡哲也さんが「仁義の墓場」で演じられた、実在の人物・石川力夫
2番目は、千葉真一さん演じる「仁義なき戦い・広島死闘篇」の大友勝利で
今回の上林は「この2人にかなり肉薄している」と絶賛?(笑)

更に…「日本のヤクザ映画の最大の魅力は脇役の面白さ
怖いだけじゃなくて、ひと癖もふた癖もあるヤクザが人間くさくて、素晴らしい群像劇になってる」
…と、まずは先日亡くなられた田中邦衛さんのお名前を挙げられ
田中さんが演じられたヤクザは「ものすごく弱くて、一番めんどくさい(笑)
ズルくて、一番困ったヤツが出て来る面白さがある」と評されたあと

「LEVEL2」で、松坂桃李さん演じる日岡刑事の「S(スパイ)」として
上林組に潜入するチンピラ(村上虹郎さん)は
「ヤクザと警察の板挟み」状態で「ものすごく切ない
「『仁義なき戦い』シリーズに必ず出て来る、定番のチンピラ悲劇が泣かせる」

…とおっしゃってましたが、上林の執拗な「試し行動」によって
まだ息がある人間に灯油をぶっかけ、火をつけるよう指示されたり(汗)
いきなり、覚醒剤を注射されたり(汗)詫びを入れるなら小指を寄越せと迫られたり(汗)
果ては、日岡を殺せと命じられたり(汗)…と

少しでも逡巡すれば疑われ、殺されてしまうシーンが何度も訪れ(汗)
「もう、やらんとどがいもならんのじゃあ!」と
どんどん引き返せない深みにハマって行き(汗)
最後は、皆さまご想像通りの結末を迎えるという、ナンともやりきれない感じでした(汗)

広島仁正会会長・綿船組組長役を務められた吉田鋼太郎さんは「卑怯でズルいタヌキおやじ」で
「『仁義なき戦い』の金子信雄さんみたい」…って、たとえが的確過ぎます(笑)
ちなみに…吉田さんは「LEVEL2」のオファーを受けられた時
「役所さんの代わりかと思った(笑)」んだとか…(笑)

五十子会・二代目会長役の寺島進さんについては
「オラオラ系の役が多いけど、ヤクザ映画では、何故かイジメられ役で
『殺し屋1』では、全裸でかぎ針を身体中に刺されたり
浅野忠信さんに煮立った油をかけられたり
ひどい拷問のシーンがコメディで、ダチョウ倶楽部みたいな…(笑)
『てめえ!このヤロー!』と言いつつ、ひどい目に遭う、川谷拓三さんがやるような役」

…と説明なさってましたが、この作品でも、上林にひどい目に遭わされ
「おどりゃ、血も涙もないんかっ!」と叫んでいらしたんで(汗)
観賞前に、この説明を聴いてなくて良かったなあと…(笑)

だって、上林にとって、寺島さん演じる角谷会長は
自分が忠誠を誓った前会長(石橋蓮司さん)の後継者にあたるにも関わらず
「こんな仕打ちする!?」っていうのが、上林のヤバさを強調しているのに
「ダチョウ倶楽部」じゃ「押すなよ!絶対に押すなよ!」と同じく
拷問を待ってる人みたいになっちゃいますもん(笑)

TEAM NACSの音尾琢真さんは、前作から引き続き出演なさっていて
「キレイさっぱり足洗うて、イチからやり直しましてのう」ということで
今や、国の公共事業も請け負う建設会社の社長になってるんだけど

町山さんは「スケベでインチキで、強いヤツにはペコペコするくせに
(立場の)弱い者(女性秘書)の、お尻触ったりするサイテーなヤツ
『仁義』で言えば、山城新伍さんみたいな…」とバッサリ(苦笑)

確かに、前作では、クラブのホステスさんの体を触りながら
自分のモノは「真珠入り」だと自慢したりしていたんですが(笑)
ガミさんが、情報を得るために、クラブのママ(真木よう子さん)を使って呼び出し
「体に異物が入っているのは良くないから」と
麻酔もなしにメスで切って、真珠を取り出すシーンは見ているだけで痛そう~!(汗)

…って、この時、ガミさんがママに「何しとる!?足、押さえんかい!」と怒鳴り
慌てて片足を押さえながら、今度はママが「そっち押さえんかい!」と日岡を睨みつける
…という流れは、日岡の「ぺーぺー」ぶりが際立っていてツボでした(笑)

その音尾さん演じる吉田社長の会社の名前が「パールエンタープライズ」で(笑)
「結局は『真珠縛り』のキャラクターになってます」と音尾さん(笑)
前作では「真珠」を取られ、今作では上林に「パールエンタープライズ」を乗っ取られても
ナンだカンだで生き残ったことだし「LEVEL3」も「真珠縛り」を期待してます♪(笑)

そうそう!その乗っ取った真珠会社(笑)の「社員募集」の案内について
白いスーツ姿だったら「ホワイト企業」に見える云々の件には
「んな訳ないやろ!(笑)」とツッコミました(笑)

それはともかく…中村獅童さん演じる新聞記者・高坂も前作からの生き残り組で
前作では、日岡がガミさんの「真珠摘出手術(笑)」などを報告していた上司
嵯峨(滝藤賢一さん)からのタレコミで、ガミさんを追い詰めるスクープ記事を書き
それが日岡に、自分と嵯峨しか知らない話だと
嵯峨のもくろみに気づかせるきっかけとなり
今作でも、高坂のある一言から、嵯峨の陰謀…ってか、重大な事実が発覚!?(汗)

その滝藤さんは再登板のオファーを受けられた時に
「前回、コテンパンにやられたんで、この日を待っていた!(笑)
まるで、初恋の人に会ったような喜び(笑)」をお感じになったそうだけど
今回もリベンジはならず…って言っていいかな?(笑)

町山さんによれば…「滝藤さんはキャリア組で、広島県警のエリート
佐藤慶さんが必ず演じるような役なんですが
東映に出て来るキャリア組は、一番悪い(笑)」んだとか…(笑)
ただ「治安守ってんのは、おめえだけじゃねぇんだよ!」という嵯峨のセリフは
広島県警のほぼ全員が、日岡に対して言いたいと思っていたんじゃないかと…?(汗)

ともあれ…「(登場人物は)全員、海千山千
チンピラがスパイやってるみたいに、全員が二面性を持っていて、裏表がある
誰かが誰かを必ず騙してる」と町山さん
それは、ずっと張りついて追い回され、イラつく日岡に
「嗅ぎ回るんが、ワシらの商売でしてのう」と言い放った「トップ屋」みたいな高坂記者が
「案外、イイ奴なのかも知れない(笑)」と思えるシーンがあったり

パンフレットに記された「裏社会、警察組織、マスコミ、誰もが裏切る、潰し合い」
…というコピーからも窺えるんですけど
日岡だけじゃなく、ほぼ全ての観客も、その「裏の顔」に気づかなかった(汗)
アノ人(々?)には、誰も勝てないでしょうね?(笑)
まあ、その話は次回のお楽しみとして(笑)…

「見たまんまの人は1人もいない中、全く裏表がないのが上林なんですよ
『何もかもブチ壊してやる!』って言って、ホントに何もかもブチ壊すんだから
有言実行の人なんです(笑)」…って、確かにブレはないし(苦笑)

そもそも、町山さんは最初から「この映画は、基本的に『ヤクザ映画』というより
『ゴジラ映画』みたいなものです(笑)
ゴジラが登場すると、それを食い止めるために
人間たちが色んな新兵器を作ったり、作戦を練ったりする、アレのヤクザ版
善も悪もなく全てを破壊し、踏み潰して行く鈴木亮平をナンとか止められないかと
メカゴジラを作って行くのが松坂桃李」と説明なさってましたしねぇ(笑)
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孤狼の血LEVEL2(ネタバレあり)1

2021-08-22 22:44:00 | 日記
ドラマネタの途中ですが、甲斐さんご贔屓の白石和彌監督作品「孤狼の血」の第2弾を
急遽、奥さんと一緒に観賞致しまして、頭の中が狼でいっぱい(笑)
なので、こちらを先にご紹介させて頂きます♪…って、その発作的観賞のために
アマプラで前作を見直したりしていたので、少し前から「狼脳」だったんだけど…(笑)

久しぶりの日本映画、それも139分という大作の観賞ということで
うっかり、ウトウトしやしないか(苦笑)とか
途中でトイレに行きたくなるんじゃないか(汗)と心配していたんですが
何度となく盛り上がりを見せる内容に、時間が経つのを忘れておりました(笑)

で、その「LEVEL2」は、前作の3年後となる平成3年の広島県・呉原市を舞台にした
完全オリジナルストーリーなんだけど
これは、前作のラストが原作とは違っていたため、原作の続編「凶犬の眼」に繋げにくく
その「凶犬の眼」は作品的に「ヤクザの抗争ではない」ということで
前作と、原作の続編の「中間の話を作ろう」となったそうです

前作のラストで、松坂桃李さん演じる日岡刑事が、ヤクザ同士をぶつけ合うことで抗争を止め
手打ちに持ち込んだおかげで、ナンとか保たれて来た小康状態が
最凶最悪なヤベエ奴(鈴木亮平さん)が出所して来るなり、ズタズタになって行き
ヤクザ、マスコミ、それに警察からも追い詰められる
「日岡の負け戦」が描かれていると知って
悪い予感しかしないわ、あちらこちらに死亡フラグ立ちまくりだわとザワザワ…(汗)

その前作で、役所広司さんが演じられた大上刑事は
ヤクザと癒着して賄賂を受け取っているやら、単独で違法な捜査をしているやら
殺人を犯しているとまで噂される悪徳刑事で(汗)
まあ、さすがに殺人犯人ではなく、証拠隠滅&犯人隠匿にあたるのかな?(苦笑)
…って「警察官がそれをやっちゃあおしまいよ!」なんですが

それ以外にも、脅迫、暴行傷害、住居不法侵入に窃盗、美人局や放火まで何でもござれ(汗)
賄賂は貰うだけじゃなく、配る方もお得意みたいだし(笑)
取調室の中で、参考人の女性に「リップサービス」をさせたり
かつての特高まがいに拷問したり…と噂を遥かに凌駕する汚れっぷり(汗)

これが、一般市民なら、間違いなく何度もブタ箱に放り込まれてるトコだけど(苦笑)
ヤクザから「警察がそんなことやってええんか!?」と言われたガミさん
「警察じゃけぇ、何やってもええんじゃ(笑)」とバッサリ(笑)
昔々にブラザー・トム(小柳トム)さんが「犯罪は警察の手で作られる(笑)」
…って、おっしゃっていたのを思い出しました(笑)

その「ガミさん」とコンビを組まされた若きエリート・キャリア組の日岡刑事には
悪の限りを尽くしているようにしか見えなかったのが
ヤクザの中に入って行くことで、ヤクザ同士の抗争をコントロールしようと清濁併せ呑み
正義と悪の間に張られたタイトロープの上を
非常に注意深くバランスを取りながら歩いている人間だと知ったものの

ついに、その危ない橋が崩れ、無惨な屍となってしまい(汗)
しかも、明らかな暴行殺人が、酒に酔った挙げ句の事故として処理され
真面目で正義感にあふれていた日岡刑事は弾け飛び
ガミさんの「孤狼の血」を受け継ぐ者が誕生…

そのガミさんのダーティな一匹狼ぶりが、警察署内で許されていたのは
「悪には悪を」「毒をもって毒を制す」的に容認されていたからだけではなく
警察幹部たちの弱みを握り、脅迫材料にしていたためであり
実は、日岡がガミさんとコンビになったのも、監察官として内偵するのが目的で

その指示を出した上司(滝藤賢一さん)は、ガミさんを懲戒処分にすることよりも
脅迫ネタとなる警察幹部の情報が記されているという
ガミさんの「日記」を入手することが真の目当てだと知った日岡が
その上司の弱みを握って脅すトコまで、ガミさん流を踏襲して、前作は幕を下ろしたんですが

前作から引き続き登場する人物や、その関係者たちはみんな、日岡に対して腹に一物ある訳で
その日岡への憎悪が最も強いのが、鈴木さん演じる上林…(汗)
忠誠を誓った五十子親分(石橋蓮司さん)が、日岡の策略によって
敵対する尾谷組の若頭・一之瀬(江口洋介さん)に殺られたことに怒り心頭で
「わしゃ、必ずそのデカ見つけ出して、地獄見せちゃるけぇ!」と宣戦布告(汗)

ただ、上林の憎悪の対象は日岡だけではなく(汗)
出所したその足で向かったのは、服役中ずっと
手のつけられない上林を懲罰房に閉じ込めた看守の家…
って、我が家が、予告編やレビュー記事からイメージしていた上林は
見るからにヤバいオーラを放っている、狂犬みたいなヤツというか
薬の切れたジャンキーのような凶暴性全開って感じだったので

フツーに穏やかで丁寧な話し方の…まあ見た目はヤっちゃんなんだけど(苦笑)…男で
ブチ切れる前に、笑顔で頷いたりするのが超コワイ!(汗)
もちろん、あの「目ん玉グリグリ~!(汗)」も夢でうなされそうなくらいだし

話しをしながら、目の前を飛んでいる虫を手で払いのけるかの如く
某幹部の頭にアイスピックをブッ刺したり(汗)
かつて可愛がって貰ったのであろう恩人…
現在も思いを同じくしている相手に、いきなり拳銃をブッ放したり(汗)

…と、その行動が読めなさ過ぎて(苦笑)効果音の大きさのせいばかりじゃなく
ガチで体が「ビクッ!」としてしまったりするため
観賞後は、何かやったことがない運動をしたみたいにグッタリ(苦笑)

毎週日曜日の夜9時には、あんなに懸命に人々の命を救っておられる鈴木さんが
こんなに次から次へと…それこそ敵も味方も関係なく(汗)
バッタバッタと屠って行くことはもちろん
この先「ですね」と微笑む喜多見先生を見るたびに、上林の微笑を思い出して
ビビりまくってしまうんじゃないかと…(苦笑)

その上林のビジュアルは、鈴木さんと白石監督の話し合いの結果
もみ上げを全剃りし、鈴木さんのトンがった耳を強調することになったらしいんですが
これがもう「悪魔」にしか見えないというエグさで(汗)
一方の松坂さんは、体重を落とされ、シャープさを増した頬に縦皺が走り
冷たく鋭い眼光を放つ目が殺気を纏っているのが「死神」っぽくて(失礼!)
…って「悪魔」と「死神」どちらが強いんでしょう?(苦笑)

そうそう!鈴木さんが、松坂さん演じる日岡の肖像画をお描きになり
ホントはご本人に差し上げるおつもりだったはずが、手放せなくなられたみたいで(笑)
「見せるだけ(笑)」になってしまったそうだけど
その絵のポストカードが、劇場来場者へのプレゼントとなり、我が家も戴いて参りました♪
イヤー、鈴木さんって多才な方ですねぇ!

このポストカードは枚数に限りがあるとのことで
公開初日の初回に観賞できたのはラッキーだったんですが
この日は、緊急事態宣言が発出される日だったため
本来なら観賞日の3日前から可能になる座席指定が出来なくなっていて
前日まで上映時間も発表されなかったのには参りました(苦笑)

ちなみに…公開2日目の初回上映には、監督・キャストによる舞台挨拶の生中継があると知り
「明日、仕事休みたいなあ~!」と奥さん(笑)
生の日岡や上林が見られる訳じゃないんだけど
リアタイで「アップが楽しめるんだよ?(笑)」と
半ば本気で?欠勤の理由を考えていたような気が…?(笑)

甲斐バンドの楽曲をモチーフにしたオムニバス映画
「破れたハートを売り物に」の舞台挨拶を観るため、東京の映画館に駆けつけた際に
奥さんは、幸運にも前方の席だったので気づいてなかったんですが
地元の映画館で、その中継を観ていた甲斐友さん達が
スクリーンいっぱいの「アップ」を楽しんだと聴いて

もしも後方の席だったら、舞台が遠すぎて
「甲斐さん達と同じ場所にいたってだけになってたかも!?」
…って、長年ライブに通い続けている者の習性で?(笑)
とにかく現場に行かなきゃ!生で観なきゃ!という思いが強いみたいです(笑)

そういえば、甲斐さんが「ミッドナイト・プラス・ワン」を捧げられた映画
「イントレランス」のチケットを取る時も
とにかく前の席を!とS席を押さえたんだけど
蓋を開けてみたら、後方のB席が一番人気だったようで
「だって『映画観賞』だもんねぇ(苦笑)」と苦笑い(笑)

あと、劇場や映画館に限らず、ナンの気なしに椅子に腰掛けると
背中と背もたれの間や、椅子の下に荷物を置こうとしてしまうのも
甲斐さんのライブに慣れ親しんだファンのオモロ哀しい癖なんだとか…(笑)
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2021年春~夏の連ドラ4

2021-08-21 15:02:00 | 日記
さて、いよいよ「大豆田とわ子と三人の元夫」です♪
主演は甲斐さんご贔屓の松たか子さん、元夫役は古い順に(失礼!)
松田龍平さん、角田晃弘さん、岡田将生さん…

って、我が家では、松さんと松田さんが並んでいらっしゃるのを拝見すると
以前にドハマリした「カルテット」を思い出すんだけど
このドラマの脚本も同じ坂元裕二さんが手がけておられます

そういえば、高橋一生さん演じる家守さんの元妻「茶馬子」さんこと
高橋メアリージュンさんも、とわ子さんの会社の社員役で出演なさってたし
エンディングテーマで、松さんが歌声を披露されていたのも同じですね(笑)

バツ3の住宅建設会社社長という、全くあり得ない…とまでは行かないものの
若干?特異な設定のせいか、衝撃的な事件や深刻な色恋沙汰が頻発するのではなく
日常生活の中の「さざ波」のような出来事や周囲の人々との掛け合いが紡がれていて
クスリと笑ったり、ホロリとしたり…という風に穏やかな気持ちで楽しめるドラマで…って

これは、我が家の購読紙のコラムに…谷崎潤一郎の「細雪」には
「痴人の愛」や「鍵」のハラハラや「刺青」のようなエロチシズムはないが
「劇的なことが何も起こらないのがいい
第二次世界大戦直前の時期を描きながら
その不安は影のように淡く描き込まれているだけだ
…と記されていたのを読んだせいかも知れません(笑)

もちろん、ドラマの進行上、娘が大学進学を止めて「彼と結婚する!」と言い出したり
子供の頃からの大親友が急死したり、会社が乗っ取られそうになったり…
といった大きな、しかも自分の意思や力だけでは解決できない問題も持ち上がるんだけど
内心の葛藤はどうであれ、とわ子さんが大騒ぎしたり、取り乱したりせずに
淡々とした語り口で、自分の思いを告げるからかなあと…?

最初の夫・松田さんと別れたのは、松田さんには他に好きな人がいると感じたため
…ということが、とわ子さんの口から明かされたあと
それが、とわ子さんの親友「かごめ」さん(市川実日子さん)だと
視聴者にだけ判るようなシーンが流れて「ええーっ!?」とビックリ!

やがて、とわ子さんも松田さんからプレゼントされた「靴下」が
本当は誰のために選ばれたものだったか?と気づくんですが
そのことを特に問い質したり、責め立てたりせず
かごめさんの死後には「時々、2人でかごめの話をして、思い出してあげようよ」と言ったり

4回目の結婚を真剣に考えた相手(オダギリジョーさん)のプロポーズについても
「欲しいものは自分で手に入れたい」と結論を出し
「手に入ったものに自分を合わせるより
手に入らないものを外から眺めていた方がいいよ」という元夫の言葉に頷いたり
…って、kainatsuさんは、この「とわ子さんの幸福論に共感してしまった
私の未来にどうか幸あれ(笑)」とツイートなさってましたけど…(笑)

ちなみに…「まず、オダギリジョーの個性を3話のみで
あれだけ多角的かつ完璧に魅せきれるすごさ」と呟かれていたのは
最初は、朝の公園で出会い、他愛もない会話を交わす内に
自然にかごめさんの話をしていた…みたいな癒し系の穏やかな人だったのが

とわ子さんの会社のオーナーが、会社の株を売却しようとしている
外資系ファンドの人間として現れるや、利益重視の非情なビジネスマンの顔を見せ
ただの「そっくりさん」で、別人かと思うほど豹変!?

でも、再び公園で会うと、やはり穏やかな癒し系に戻り
しかも、ビジネス以外では、これまで通りのつきあいがしたいと言い出すような
ちょっと変わった面も持ち合わせている…といった人物像が描かれた脚本はもちろん
それをさらりと演じていらしたオダジョーさんが素晴らしかったということでしょうね?

まあ誰しも、オンとオフ…公私で顔を使い分けているし
この男性は「ビジネスはビジネス」と、きちんと線引きできる人ってことなんでしょうが
フツーは、そんな風に割り切ってつきあうのはナカナカ難しいんじゃないかと…?(汗)
もっとも、とわ子さんは、その提案を受け入れるんだけど…(笑)

それはともかく…3人目の夫・岡田さんが、他の元夫2人に
それぞれと結婚している間、とわ子は僕たちののダメな所を怒らなかったでしょ?と訊ね
2人が頷くと「僕たちは、とわ子に甘えていたんですよ」と話したり

父親から「あなたを転んでも1人で起きられる子にしてしまった」と言われて
「私、ちゃんと色んな人に起こして貰って来たよ
今は1人だけど(別れた夫たちは)みんな、私が転んだ時に起こしてくれた人たちだよ
お父さんだってそうだよ。言いたくないけど支えになっていたよ」と返すシーンからも
とわ子さんの人となりが窺えました

毎回、番組冒頭に「◯◯する大豆田とわ子」「◯◯になっている大豆田とわ子」と
その回の放送内容から3つの場面がピックアップされ、そのカットが流れるバックで
ナレーションをなさっていたのが伊藤沙莉さんだったんですが

我が家は、イチオシ・ハスキーボイスの持ち主の語りに高まり(笑)
本編にもチラッと出演なさるんじゃないか?
と期待していたものの叶わず…それだけが唯一の心残りです(苦笑)

その伊藤沙莉さん主演の「いいね!光源氏くん し~ずん2」は全4話と短めで
民放の「特別編」とか「スペシャル」といった感じでしょうか(苦笑)
相変わらず、ただの「同居人」という関係の2人…
前作からずっと伊藤さんは「光くん(千葉雄大さん)」のことが好きで
光くんも「沙織殿」を愛おしく思っているとはいえ、フィジカル的な進展は見られず(苦笑)

…って、前作では、ナンせ数多の女性と浮き名を流した「光源氏」ですから(笑)
令和の時代にやって来ても「美しい女人」には目がない…という部分があったし
ナンとか平安時代に帰る方法はないか?と探ることが、ストーリーの軸になっていたため

沙織殿が、無邪気にソファーで眠る光くんを見て、ため息をついたり
自分がタイムスリップして来たテラス窓の前で
何度もロールアップを上げ下げする光くんの姿に胸を痛めたり…って感じだったのが

今作では、ソファーで眠ったふりをしていた光くんが「私ともあろう者が情けない…
あちらの世では容易かったことが、こちらの世では何故できぬのか…」とため息をついたり
仕事の出来るイケメンが、沙織殿にプロポーズしたと知って動揺したり…と立場逆転!?

逆といえば、前作では、光くんに続いて「頭中将(桐山漣さん)」もタイムスリップして来たけど
今作では「カインくん(神尾楓珠さん)」が平安時代にタイムスリップしたり
光源氏の妻「紫の上」と思われる?和歌の先生が登場したりと、スペシャル感満載でした♪

「リカ~リバース」も「特別編」というか「スペシャル」というか
正確には、以前に放送された連ドラ「リカ」の前日譚で
「スターウォーズ~エピソード0」みたいに
「最恐の純愛モンスター・リカ」の誕生の秘密が明かされたんですが

連ドラで、ヒロイン?(汗)リカ役でいらした高岡早紀さんが
「リバース」では、のちの「リカ」の母親役を務めておられ
リカのあの思い込みの強さは遺伝なのかとナットク!…ウソです(笑)

でも、娘たち(双子の姉妹)と一緒に…というより率先して
娘たちの家庭教師の男性が、タクシーに乗って逃げるのを、走って(笑)追いかけるシーンは
「そんなヤツはおらんやろー!(笑)」とツッコミながらも
筒井康隆さんの短編小説「走る取的」みたいな不気味さがあり(汗)
ある意味「リカ誕生」のエピソード自体より怖かったかも知れません(苦笑)

同じフジテレビの「コールドゲーム」は
去年、コロナ禍で多くの連ドラが撮影休止になる中、唯一、撮影を終えていたという
「隕石家族」の続編か!?と思えるドラマ…って、主演が同じ羽田美智子さんで
「隕石家族」の「キャプテン」こと中村俊介さんも出演なさってるし…で

「隕石家族」は、巨大隕石が地球に衝突するまでの半年間を描いたのに対し
「コールドゲーム」は、隕石衝突により氷河期に入った地球が舞台になっていて
マイナス45度の世界では「ステイホーム」は必定ということで
こちらの方が、去年のオンエアには相応しかったんじゃないかと…?(苦笑)

ただ、どちらのドラマも「もし、本当にこういう状況になったらどうしますか?」
…ということを問いかけている訳で、前作では
さっさと会社を辞める人もいれば、最後まで残る人もいるし
「今日の隕石予報」で隕石の軌道が逸れたと知るや
処分してしまった冬物衣料を入手しようと慌てる人と、それを高値で売り始める人

故郷に帰る一家や、宇宙へ脱出しようとする一家、一日中飲んだくれてる人々
隕石衝突後も世界は続くと信じ、受験勉強に励む高校生…等々
様々な選択肢が提示され、色々と考えさせられたし(汗)

今作でも、極限状態で秩序がなくなった世界では
善か悪か、正義か罪か、愛か憎しみか…といった両極の事象の境界が曖昧になり
ちょっとしたきっかけで、その境界を踏み越えてしまうんじゃ?と
甚だ心許ない気持ちになったりしましたけど(汗)

ある種の「余命宣告」のようだった前作より
扉一枚隔てて、生死が隣り合わせている今作の方が
「自分はどういう人間なのか?」「どう生きるのか?」をより深くえぐられた気が…(汗)
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2021年春~夏の連ドラ3

2021-08-19 14:57:00 | 日記
以前に、kainatsuさんが、甲斐さん家恒例のドラマ会議で(笑)
「『着飾る恋には理由があって』は、川口春奈の可愛さをただただ堪能するためだけに観ている」
…とおっしゃったら、お父様と弟さんがハゲ同なさった(笑)とツイートされてましたが

甲斐さんは「ドラマや映画は、出演者半分、ストーリー半分だから」と話されていたし
このご覧のなり方では、いくらご贔屓の横浜流星さんも出演なさってるとはいえ
我が家と同様に?ストーリーが全く入って来られないんじゃないかと…?(苦笑)

まあ、このTBSの「火10」枠は、このところ、主に20代女性をターゲットとした
「恋」と「お仕事」の2本立て…って感じのドラマが続いていて
「ナギサさん」のように、ターゲット以外の広い年齢層に支持された作品もあったものの

今をときめく美男美女の役者さんたちをメインに据えた
「キュンキュン」や「夢」のストーリーばかりでは、かつての「月9」みたいで
ちょっとキツイなあ(苦笑)…と思っていたトコへ
やや毛色の違う「プロミス・シンデレラ」がスタート♪

もっとも、ある日突然、夫から離婚を切り出され、家出した途端にスリに遭い
更に、パートはクビになり、いきなり無一文のホームレス…って、どんだけ~!?(苦笑)
しかも、公園で野宿しているところへ「寝床を提供してやる」と持ちかけて来たのが
老舗高級旅館の次男坊という金持ちの高校生(眞栄田郷敦さん)で
居候の代償は「リアル人生ゲーム」に参加すること…って、ナイわ~!(笑)

でも、背に腹はかえられず、サイコロの目に従って
高校生のムチャぶりミッションをこなすことにしたものの
たとえ一宿一飯の恩義のため、借金返済のためとはいっても

「これだけは譲れない!」という一線をしっかり持ったヒロイン(二階堂ふみさん)が
ビンタをカマしたり(笑)首根っこを掴んでケーキに顔を押し付けたり(笑)と
「スカッとジャパン」な説教タイムがあって、視聴後はナカナカ爽快です(笑)

そのヒロインが、件の老舗旅館の仲居として勤め始め
旅館の副社長で、高校生の頃のヒロインとイイ感じの仲だったという
自分(眞栄田さん)の兄(岩田剛典さん)と再会し
2人が接近して行くのを目の当たりにするや、判りやすくスネる弟(笑)はともかく

お兄ちゃんと関係を持っている芸者さんが、ヒロインの夫をたぶらかし
離婚の原因を作ったみたいなんだけど、その理由はまだ明かされておらず
お兄ちゃんと芸者さんの会話から想像するに
仲居さん達の憧れの的で、仕事も出来るし、人間性も申し分ない、このお兄ちゃん
結構、深い闇を抱えているような気が…?(汗)

まあ、奥さんは、ヒロインが居候している家の、お抱え運転手兼料理人
執事っぽい役の高橋克実さんが登場すると、ほっこりしているみたいです(笑)

続いては、恋愛モノから夫婦モノに移りまして
まずは、北川景子さんと永山瑛太さん主演の「リコカツ」
ファッション雑誌の女性編集者と、自衛官一家で厳しく育てられた男性が
映画「スピード」よろしく(笑)極限状態で巡り会ったために
お互いのことをよく知る前に結婚してしまい(汗)

食べ物の好みから、ファッションやインテリアのセンス、生活習慣、理想の夫婦の在り方…
何から何まで、真逆と言っていいくらいに食い違い
よかれと思ってしたことは、全て裏目裏目に出て
小さな譲歩が大きなストレスとなり、当然のごとく大爆発(汗)

おまけに、2人の両親もそれぞれ、妻(母親)の方が夫(父親)に離婚を迫っていて(苦笑)
自分たちが別れようと思っていることを、なかなか親たちに切り出せないという生殺し状態(汗)
もっとも、この2組の熟年離婚の前では、新婚夫婦の別れ話など、些細なケンカに見えるほど
長年に渡り、つもりに積もって来たモノの重みが違うというか
「離婚」って言葉を出した時点で、それがもうファイナルアンサーというか…

ヒロインの両親の離婚は、夫の浮気という明確な原因があったんですが
永山さん演じる自衛官の両親の場合は、今ならモラハラと言われるような
女は黙って家事だけやっていればいいという、いわゆる昭和な亭主関白に
じっと付き従って来た妻が、自分の人生を取り戻したいと宣言し家を出るといった形だったので

宣言された夫は「これまで家族のために仕事に打ち込んで来たのに
いったい何が不満なんだ!?」という理不尽さに怒りを覚える一方で
「今さらお前に何が出来る?1人でどうやって生活するつもりだ?」と
どこか高をくくっているような気持ちもある訳で

妻の決意が、ガチ中のガチであり、仕事を見つけ、生き生きと暮らしている姿を目にして初めて
離婚の衝撃を実感するという…って、他人事じゃあないなと身につまされましたねぇ(汗)

まあ、そんな両親の姿が反面教師になった部分もあるかも知れないし
そもそも「交際ゼロ日」で結婚したということは
そこから改めて、お互いをよく知り、恋愛が始まる…とも言える訳で
実際、離婚すると決めたあとに、相手の良い所に気づいちゃったりしてたし…(笑)

ただ、我が家は未視聴だったので気づかなかったんだけど
このドラマのアチラコチラに「愛の不時着」的な
シチュエーションやセリフがちりばめられていたらしく
「デジャヴ感満載」とのご意見が多々あったんだとか…(笑)

でも「離婚」ならまだ良かった…と言うと語弊がありますが(苦笑)
テレ東の「私の夫は冷蔵庫に眠っている」みたいになるよりはマシじゃないかと…?(汗)
婚約者から暴力を振るわれ、衝動的に殺してしまった女性(本仮屋ユイカさん)

普通なら警察に届け出て、その後、裁判で正当防衛なり過剰防衛なりが認められる
という流れになるんでしょうけど、この女性は死体を物置の古い冷蔵庫に隠した…はずが
翌朝、その婚約者(白洲迅さん)が「おはよう!」と現れ

「えっ!?幽霊!?そっち系のドラマなの?」と思ったら、お隣さんともフツーに挨拶してたり
人が変わったかのように、定職に就いて良い夫になるなどと言い出したり…

「もしかして生き返った!?仮死状態になって記憶を失くしたのか?」と考えていると
物置の冷蔵庫には、ちゃんと(苦笑)死体が眠っていて
「ということは…?」と謎解きに取りかかろうとしたトコへ

本仮屋さんが「殺すだけじゃあ足りないのね」とばかりに
死体の一部を切り刻み(汗)ミンチにしてハンバーグを作り(汗)
生き返った?婚約者に弁当として持たせる(汗)…という衝撃の展開!?

奥さんが読んだ小説の中に…殺人という行為は究極の「非日常」でも
その「魔の刻」が通り過ぎたあとには「日常」が戻って来るものらしく
死体損壊という行為の最中には、その行為に最も適した道具を吟味したり(汗)
作業を効率的に進めるためにはどうするのがいいかと考えたりしている…と記されていたそうです(汗)

でも、結局「人が変わったかのように」というのが、そのまんまオチになっていて(苦笑)
…って、そりゃ「双子の兄弟」という便利な設定(笑)を持ち出さなければ
ホントのホラードラマになっちゃいますしねぇ(苦笑)
…ということで、このドラマの一番の盛り上がりは、前述の冒頭部分でした(苦笑)

同じテレ東の「うきわ」は、不倫をテーマにしたドラマなんだけど
門脇麦さん、森山直太朗さん演じる「サレ妻」「サレ夫」が
社宅のベランダ越しに会話を交わすシーンをメインに

「信じていた人に裏切られ、立ち上がれなくなった時
手を差しのべた先にある救いがそれだけだったら…」という
「お隣同士の傷ついた男女が織りなす『友達以上、不倫未満』の
ビターで切ないラブストーリー」が描かれていて

「緊急時にはこの壁を突き破って隣へお逃げ下さい」
…という断り書きのあるベランダの非常壁は
まさに「不倫まで壁一枚」の男女の気持ちの揺れの象徴です

いつもは、そのベランダの壁に仕切られ、直接顔を合わることなく…
って、まあ、顔が見えないからこそ、心の中のモヤモヤをちらほら吐露していたのが
早朝のゴミ出しの時に、バッタリ顔を合わせ、素っぴんパジャマの門脇さんはもちろん
部下の奥さんのそういう姿を見てしまった森山さんも気まずい思いをしたんですが

次のゴミの日には、ちゃんと服を着てメイクをして現れた門脇さんを見て
「ナンか、すいません…」と謝る森山さんに
「こんな風に気を遣われたら、惚れてまうやろ~!(笑)」と奥さん(笑)

ベランダのシーンを始め、ささやかな日常の風景や
浮き輪に掴まりながら海を漂う門脇さんに、森山さんが、船の舳先から手を差しのべる
…といった妄想シーンまで、まるでATG系の映画みたいな映像になっていて
ちょっと贅沢な気分になるドラマです♪
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