ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

孤狼の血LEVEL2(ネタバレあり)3

2021-08-24 15:07:00 | 日記
奥さんが、甲斐さんのラジオ番組に投稿したネタ…
白石和彌監督が、Eテレの「SWITCH」に出演なさった時は
ちょうどこの「孤狼の血LEVEL2」の撮影中でいらしたので
松坂桃李さん演じる日岡刑事が、相棒のアパートを訪ねるシーンを撮っておられるところが流れ

その相棒「セシマ」刑事の隣の部屋に住む役の俳優さんが
「セジマさん」と呼んでしまわれ、いったんNGになったものの
白石監督は「『セシマ』が『セジマ』…アリかなあ?『セジマさん?』『セシマです』って…」と
そういう間違いを採り入れた方が「生々しくなる」と判断され

隣人役の俳優さんに「もう1回、間違って貰っていいですか?」と指示なさるご様子が
「大島さん?」「児嶋だよ!」みたいに見えた(笑)…のシーンがいつ登場するのか?(笑)と
ちょっと楽しみにしていたんですが、もうそんなことを忘れてしまっていたくらい
かなり終盤になってから流れてビックリ!?(汗)

その日岡の相棒「瀬島」刑事役を務められたのは、中村梅雀さんで
ガミさんの後継者「孤狼」として、署内で孤立している悪徳刑事の「お守り役」には
この瀬島さんみたいな、定年間近の温厚そうなベテラン刑事がうってつけだなあと…♪

ただ、このバディが誕生することになったのには
日岡の元上司・嵯峨(滝藤賢一さん)が、管理官として捜査の指揮を取る殺人事件…
上林(鈴木亮平さん)が、出所早々に「御礼参り」に行った看守の家で
看守の妹(筧美和子さん)が、強姦され、目ん玉をクリ抜かれ、殺された事件(汗)…の
捜査本部の応援に、わざわざ日岡を指名して呼びつけ、瀬島さんと組むように仕向けた

…という経緯があり、日岡は当然警戒する訳だけど
瀬島さんが「相棒」としてのコミュニケーションを図るために
2人で飲もう、食事をしようと何度も誘って来るのに根負けし
瀬島さんの自宅で、瀬島さんの奥さん(宮崎美子さん)の手料理を食べている時に
小さな仏壇の隣に置かれた男の子の写真を見て
「難病で亡くなられたんですよね?」とポツリ

瀬島さんは日岡に話していないのに、息子のことを知っているのはナンで?ってなって
バディを組むことになった瀬島さんの経歴を調べていたことが発覚(苦笑)
「まだまだ甘いな、日岡!」って感じなんですが(笑)
どうやら両親がいないらしい?日岡にとって、この瀬島さん家での夕食は
久しぶりに心が癒されるようなアットホームな雰囲気だったんじゃないかと…?

ちなみに…宮崎さんは、今回のオファーを受けられ
「今まであまり出演経験のないタイプの作品だったので、私はどういう役柄なのかと驚きましたが
以前2時間ドラマで夫婦役を演じた梅雀さんとご一緒ということもあり
安心して現場に臨むことが出来ました」とコメントなさってるんだけど

この殺伐とした作品の中で、瀬島夫妻のシーンだけが
唯一、ほっこり出来る暖かいシーンだったのは
宮崎さんの「優しいお母さん」ぶりが大きかったと思います
…なのに、なのに、それが観客までもが騙される絶妙なキャスティングだったとは!?(笑)

日岡が瀬島さんと組んで捜査していた看守の妹殺しは
かつて上林が両親を殺した時と同様に、被害者の目がクリ抜かれていた(汗)ことから
上林が最重要容疑者と目されたにも関わらず
物的証拠がないということで逮捕に踏み切れず
更に、上林が関与していると思われる他の殺人事件にはタッチ出来なかった上に

3年前の抗争の手打ちに至る過程で、日岡が果たした役割がスッパ抜かれたり
上林組にスパイとして送り込んだチンピラ
「チンタ(村上虹郎さん)」の動向を心配したり、そのチンタが殺されてしまったり(汗)
再びヤクザ同士の抗争が激化し始めたり…と、何かと身辺が慌ただしくなって
日岡の刑事としての「看守の妹殺し」に対する考察がおざなりになっていた(汗)トコへ

中村獅童さん演じる新聞記者・高坂から「物的証拠」があったことを知らされ
鑑識課員を問い詰めると、被害者の体内に残されていた体液のDNAが
データベースに登録してあった上林のそれと一致していたと判り
「物的証拠がない」とウソの報告をしていたのは、瀬島さんだったことが判明!!!(汗)

慌てて日岡は瀬島さんの家を訪ねるも、チャイムに応える気配はなく
瀬島さん家のお隣りさんが通りかかったのか?日岡が訪ねたのか?は不明ながら
「瀬島さんがどこへ行ったか知らないか?」的な質問をしたらしきあと
ようやく奥さんの投稿のシーンが登場(苦笑)

「セジマさん?」「いや、セシマ」という(笑)
2人のやり取り1ターンだけのシーンだったものの
「セシマ」という人物が、ここに住んでいないことがハッキリと伝わり
実際、そのお隣りさんから「そこはずっと空き部屋だよ」と告げられた日岡が
瀬島さん家のドアを開け、室内に入ると、もぬけの殻で

「難病で死んだ息子」の写真が入った写真立てが壊れて落ちていた…って
最初に瀬島さんが公安の刑事だと聴いた時には「ん?怪しくね?」と思ったのに
梅雀さんと宮崎さんのパブリックイメージというか
今作での役柄が、これまでお二人が演じて来られた役柄と「ピッタリ」だったので
その既視感みたいなものに、すっかり欺かれてしまった次第…(苦笑)

イヤあ、でも、甲斐さんが奥さんの投稿をお読みになった時に
「『大島さん?』『児嶋だよ!』が、一番スムーズに読めた(笑)」と笑っていらした
そのやり取りのシーンが、まさか、こんなに重要な局面でのことだったなんて…(苦笑)
もっとも、確かに「『セシマ』が『セジマ』…アリかなあ?」と
役者さんの言い間違いを採用なさった白石監督のご判断は的確でしたねぇ

このシーンが「LEVEL2」の中で、一番ビックリしたシーンだったのはもちろん
「一番コワイのは梅雀さん」説にハゲ同の我が家だったんですが(笑)
梅雀さんは、白石監督から「初めて観る客は普通に騙されて
2回目に観ると、いちいち裏があるような芝居をして欲しい」とオファーされたそうで(笑)

そう言えば、試写会が行われた頃のプロモーション番組で
梅雀さんが「最低2回は観て欲しいです
1度目を観て、2度目は細かい部分を味わって頂きたいと思います」と話されていたなあと…(笑)
ホントに梅雀さんのWミーニングな演技を、是非とも確認してみたいと思ってます(笑)

ただ…「じゃあ、あの『瀬島夫人』は何者だったんだ?」問題(笑)について考えると
本当の事情は知らされずに雇われた「レンタル家族」的な女優さん?とか(笑)
それとも、やはり「瀬島さん」と同じ公安の刑事?その場合「瀬島さん」が上司なのか?

イヤ、宮崎さんが梅雀さんに「そんなつまらない話してないで」みたいに言って
日岡に料理を勧めていたような気がするし…?とか(笑)
観賞直後は、鈴木さんの演技に圧倒されていたけど
少し興奮が収まって来ると「瀬島夫妻」がジワリました(笑)

なので…っていうのもナンですが「チンタ」の姉で、日岡の恋人でもあるスナックのママ
真緒役の西野七瀬さんは、このイカツイ男だらけの作品の中の「紅一点」というべき存在で
白石監督が、西野さんの出演されたドラマをご覧になって「真緒だ!と思った」くらい
イメージ通りの女優さんだったとのことなんですけど

やはり、ちょっと浮いているというか(ファンの皆さま、ゴメンなさい!(汗))
周りの役者さん達のクセが強過ぎて(笑)…って、ピンで主役を張っておられる方や
ドラマだけじゃなく、映画や舞台でご活躍の方ばかりですし
そんな皆さんに囲まれると、やや力負けする感じは否めないかなあと…(汗)

まあ、宮崎さんは、ある意味「素の演技」…
「宮崎さんと言えば、こんな感じ」っていう先入観が肝だった訳だし
五十子会前会長(石橋蓮司さん)夫人は、そのまんま「極妻」の(笑)かたせ梨乃さんだったし
前作のガミさんにとっての梨子ママ(真木よう子さん)とは違って
冒頭部分の真緒さんやその子供たちとの「家族」みたいなやり取りもあれば
チンタの死後の愛憎相半ばする切ない展開もある難役なんですもんねぇ…(汗)
コメント
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