ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

孤狼の血LEVEL2(ネタバレあり)1

2021-08-22 22:44:00 | 日記
ドラマネタの途中ですが、甲斐さんご贔屓の白石和彌監督作品「孤狼の血」の第2弾を
急遽、奥さんと一緒に観賞致しまして、頭の中が狼でいっぱい(笑)
なので、こちらを先にご紹介させて頂きます♪…って、その発作的観賞のために
アマプラで前作を見直したりしていたので、少し前から「狼脳」だったんだけど…(笑)

久しぶりの日本映画、それも139分という大作の観賞ということで
うっかり、ウトウトしやしないか(苦笑)とか
途中でトイレに行きたくなるんじゃないか(汗)と心配していたんですが
何度となく盛り上がりを見せる内容に、時間が経つのを忘れておりました(笑)

で、その「LEVEL2」は、前作の3年後となる平成3年の広島県・呉原市を舞台にした
完全オリジナルストーリーなんだけど
これは、前作のラストが原作とは違っていたため、原作の続編「凶犬の眼」に繋げにくく
その「凶犬の眼」は作品的に「ヤクザの抗争ではない」ということで
前作と、原作の続編の「中間の話を作ろう」となったそうです

前作のラストで、松坂桃李さん演じる日岡刑事が、ヤクザ同士をぶつけ合うことで抗争を止め
手打ちに持ち込んだおかげで、ナンとか保たれて来た小康状態が
最凶最悪なヤベエ奴(鈴木亮平さん)が出所して来るなり、ズタズタになって行き
ヤクザ、マスコミ、それに警察からも追い詰められる
「日岡の負け戦」が描かれていると知って
悪い予感しかしないわ、あちらこちらに死亡フラグ立ちまくりだわとザワザワ…(汗)

その前作で、役所広司さんが演じられた大上刑事は
ヤクザと癒着して賄賂を受け取っているやら、単独で違法な捜査をしているやら
殺人を犯しているとまで噂される悪徳刑事で(汗)
まあ、さすがに殺人犯人ではなく、証拠隠滅&犯人隠匿にあたるのかな?(苦笑)
…って「警察官がそれをやっちゃあおしまいよ!」なんですが

それ以外にも、脅迫、暴行傷害、住居不法侵入に窃盗、美人局や放火まで何でもござれ(汗)
賄賂は貰うだけじゃなく、配る方もお得意みたいだし(笑)
取調室の中で、参考人の女性に「リップサービス」をさせたり
かつての特高まがいに拷問したり…と噂を遥かに凌駕する汚れっぷり(汗)

これが、一般市民なら、間違いなく何度もブタ箱に放り込まれてるトコだけど(苦笑)
ヤクザから「警察がそんなことやってええんか!?」と言われたガミさん
「警察じゃけぇ、何やってもええんじゃ(笑)」とバッサリ(笑)
昔々にブラザー・トム(小柳トム)さんが「犯罪は警察の手で作られる(笑)」
…って、おっしゃっていたのを思い出しました(笑)

その「ガミさん」とコンビを組まされた若きエリート・キャリア組の日岡刑事には
悪の限りを尽くしているようにしか見えなかったのが
ヤクザの中に入って行くことで、ヤクザ同士の抗争をコントロールしようと清濁併せ呑み
正義と悪の間に張られたタイトロープの上を
非常に注意深くバランスを取りながら歩いている人間だと知ったものの

ついに、その危ない橋が崩れ、無惨な屍となってしまい(汗)
しかも、明らかな暴行殺人が、酒に酔った挙げ句の事故として処理され
真面目で正義感にあふれていた日岡刑事は弾け飛び
ガミさんの「孤狼の血」を受け継ぐ者が誕生…

そのガミさんのダーティな一匹狼ぶりが、警察署内で許されていたのは
「悪には悪を」「毒をもって毒を制す」的に容認されていたからだけではなく
警察幹部たちの弱みを握り、脅迫材料にしていたためであり
実は、日岡がガミさんとコンビになったのも、監察官として内偵するのが目的で

その指示を出した上司(滝藤賢一さん)は、ガミさんを懲戒処分にすることよりも
脅迫ネタとなる警察幹部の情報が記されているという
ガミさんの「日記」を入手することが真の目当てだと知った日岡が
その上司の弱みを握って脅すトコまで、ガミさん流を踏襲して、前作は幕を下ろしたんですが

前作から引き続き登場する人物や、その関係者たちはみんな、日岡に対して腹に一物ある訳で
その日岡への憎悪が最も強いのが、鈴木さん演じる上林…(汗)
忠誠を誓った五十子親分(石橋蓮司さん)が、日岡の策略によって
敵対する尾谷組の若頭・一之瀬(江口洋介さん)に殺られたことに怒り心頭で
「わしゃ、必ずそのデカ見つけ出して、地獄見せちゃるけぇ!」と宣戦布告(汗)

ただ、上林の憎悪の対象は日岡だけではなく(汗)
出所したその足で向かったのは、服役中ずっと
手のつけられない上林を懲罰房に閉じ込めた看守の家…
って、我が家が、予告編やレビュー記事からイメージしていた上林は
見るからにヤバいオーラを放っている、狂犬みたいなヤツというか
薬の切れたジャンキーのような凶暴性全開って感じだったので

フツーに穏やかで丁寧な話し方の…まあ見た目はヤっちゃんなんだけど(苦笑)…男で
ブチ切れる前に、笑顔で頷いたりするのが超コワイ!(汗)
もちろん、あの「目ん玉グリグリ~!(汗)」も夢でうなされそうなくらいだし

話しをしながら、目の前を飛んでいる虫を手で払いのけるかの如く
某幹部の頭にアイスピックをブッ刺したり(汗)
かつて可愛がって貰ったのであろう恩人…
現在も思いを同じくしている相手に、いきなり拳銃をブッ放したり(汗)

…と、その行動が読めなさ過ぎて(苦笑)効果音の大きさのせいばかりじゃなく
ガチで体が「ビクッ!」としてしまったりするため
観賞後は、何かやったことがない運動をしたみたいにグッタリ(苦笑)

毎週日曜日の夜9時には、あんなに懸命に人々の命を救っておられる鈴木さんが
こんなに次から次へと…それこそ敵も味方も関係なく(汗)
バッタバッタと屠って行くことはもちろん
この先「ですね」と微笑む喜多見先生を見るたびに、上林の微笑を思い出して
ビビりまくってしまうんじゃないかと…(苦笑)

その上林のビジュアルは、鈴木さんと白石監督の話し合いの結果
もみ上げを全剃りし、鈴木さんのトンがった耳を強調することになったらしいんですが
これがもう「悪魔」にしか見えないというエグさで(汗)
一方の松坂さんは、体重を落とされ、シャープさを増した頬に縦皺が走り
冷たく鋭い眼光を放つ目が殺気を纏っているのが「死神」っぽくて(失礼!)
…って「悪魔」と「死神」どちらが強いんでしょう?(苦笑)

そうそう!鈴木さんが、松坂さん演じる日岡の肖像画をお描きになり
ホントはご本人に差し上げるおつもりだったはずが、手放せなくなられたみたいで(笑)
「見せるだけ(笑)」になってしまったそうだけど
その絵のポストカードが、劇場来場者へのプレゼントとなり、我が家も戴いて参りました♪
イヤー、鈴木さんって多才な方ですねぇ!

このポストカードは枚数に限りがあるとのことで
公開初日の初回に観賞できたのはラッキーだったんですが
この日は、緊急事態宣言が発出される日だったため
本来なら観賞日の3日前から可能になる座席指定が出来なくなっていて
前日まで上映時間も発表されなかったのには参りました(苦笑)

ちなみに…公開2日目の初回上映には、監督・キャストによる舞台挨拶の生中継があると知り
「明日、仕事休みたいなあ~!」と奥さん(笑)
生の日岡や上林が見られる訳じゃないんだけど
リアタイで「アップが楽しめるんだよ?(笑)」と
半ば本気で?欠勤の理由を考えていたような気が…?(笑)

甲斐バンドの楽曲をモチーフにしたオムニバス映画
「破れたハートを売り物に」の舞台挨拶を観るため、東京の映画館に駆けつけた際に
奥さんは、幸運にも前方の席だったので気づいてなかったんですが
地元の映画館で、その中継を観ていた甲斐友さん達が
スクリーンいっぱいの「アップ」を楽しんだと聴いて

もしも後方の席だったら、舞台が遠すぎて
「甲斐さん達と同じ場所にいたってだけになってたかも!?」
…って、長年ライブに通い続けている者の習性で?(笑)
とにかく現場に行かなきゃ!生で観なきゃ!という思いが強いみたいです(笑)

そういえば、甲斐さんが「ミッドナイト・プラス・ワン」を捧げられた映画
「イントレランス」のチケットを取る時も
とにかく前の席を!とS席を押さえたんだけど
蓋を開けてみたら、後方のB席が一番人気だったようで
「だって『映画観賞』だもんねぇ(苦笑)」と苦笑い(笑)

あと、劇場や映画館に限らず、ナンの気なしに椅子に腰掛けると
背中と背もたれの間や、椅子の下に荷物を置こうとしてしまうのも
甲斐さんのライブに慣れ親しんだファンのオモロ哀しい癖なんだとか…(笑)
コメント
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