ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

緊急直前インタビュー第2回その1

2017-04-25 12:11:00 | メディア
ツアー開幕まで10日を切って、正に直前ですが
奥さんは、甲斐さんのインタビューに高まりつつも
なかなかツアーモードになれないらしい(汗)

仕事が立て込んでることは元より
その始まりが大阪3DAYSということで
荷造り等の準備がないせいもあるんじゃないかな?(苦笑)

それはともかく…「セットリストについて、もう少し話すと
僕のソロやKAIFIVEの曲の中から
『えっ、これやるんだ』という曲もやります」と甲斐さん

「ただ、実はそれは割とやりやすいんですよね
ライブでは全くやったことがない曲とか
『やったことはあるけど、リリースの時以来だから、何年ぶりかな?』みたいな
ほとんど手垢のついていないナンバーの方が料理しやすいんですよ」

…との言葉に「全くやったことがない曲」は限られてるけどね(笑)と奥さん
そういう意味では【黄昏に消えた】は、レアだったと思うし

「料理しやすい」というより「甲斐バンドのライブ」では演奏しにくい
…ドラムが2コーラス目に入って来るみたいなアレンジだったし…というか

ロッキュメントやアコギライブで、よくおっしゃっていた
「こぼれてしまった曲」の一つだったんじゃないかと…?

「逆に最も料理が難しいのは
ナッシュビルの有能なミュージシャンとやった曲や
甲斐バンドで何度も聴いてファンもよく知っているナンバーですよね

やっぱり同じものには出来るはずがないじゃないですか
キーボードもドラムも居なくて
ギターだって何本か重ねられるという訳ではないんだから

それに、仮に同じ切り口でやれたとしても
そこには何も面白味は感じないメンバーだから
『いやいや、ちゃんとこのバンドなりに
ちゃんと料理しないとまずいでしょ』というメンバーなんです

自分達なりの味付けを加えて
新鮮さなり、斬新さなりを感じさせるということを
すべての曲について、きっちりやりきるバンドですよね
言いかえると『2回目だな、繰り返しだ』と思っているメンバーは誰も居ない

繰り返すことをきちっと見事にやりきるバンドの味わい
素晴らしさというのも確かにあるんだけど
このプロジェクトは、そういうものとは全く別物ですから」と甲斐さん

奥さんが一番最初に驚いた「料理の仕方」は
甲斐さんが、お一人でアコギを弾いて歌われた【テレフォン・ノイローゼ】で

その当時の甲斐さんには「アコギ1本でやってもロックだ!」ということを
アピールなさるというニュアンスもおありだったみたいですが

奥さんもそこに「バンドサウンド」を求める気持ちはサラサラなく
ただただ「この曲を一人でやるなんて!」と
その「発想」にブッ飛ばされたらしい(笑)

同じように「発想」で驚いたのは【翼あるもの】
【ブライトン・ロック】【冷血】【漂泊者】といった
「デモテープの段階からエレクトリックでバリバリやってた
レンジの広い曲」「強い楽曲」なんだけど

甲斐さんは、スプリングスティーンのアコースティックなアルバム
「ネブラスカ」について
「たぶん、バンドでやるつもりで曲を書いて、デモ作っている内に
アコギでやった方が面白いなって気づいたんだと思うんだよ

それくらいレンジの広い曲ばかりだもん
最初からアコギのつもりで作ってたら
ああいう曲は生まれなかったと思うんだ」とおっしゃって
そこから「強い楽曲」をアコギライブに選ばれたことを明かされてました

ただ、そういう強い楽曲をアコースティックにアレンジなさる際
「間奏なんかもオリジナルの雰囲気になれば良いでしょ?それはすぐ出来たよ
やっぱり自分が作った楽曲だからじゃないかな

【ブライトン・ロック】は、脅かすために間奏を作り込んで
【冷血】は、イントロをかなり変えたけど
別に難しくはなかった」とおっしゃっていて

「発想」が勝負というか、お一人だからこそ出来ることというか
「料理しやすい」部類だったのかなあと…(笑)

余談ですが…「My name is KAI」の映像化について
イチローさんいわく…自慢じゃないが初めにハッキリ言っておく
俺はこのスタイル、つまり全く一人のいわゆる弾き語りでのライブを
何十年も前から熱望していた!そう何十年も前からだ!

だから、今回の大成功や大発見など
俺から見れば普通、そっ、フツーだ!
しかし、そんな俺にもビックリはあった
4分音符の壁が破れるかと思う程の長さの中に
16分音符×4+α…という計算式では表現できない領域での魅惑のビート感

そして、その甲斐氏に完全にシンクしたスタッフ
PAは根本的音作りは勿論のこと
エフェクトにもグルーヴを高揚させる調味料を加え

ライティングは、そのグルーヴや言葉にも完全に呼応し見事な色合いを添えた
あの【ポップコーン…】のエンディングさえ
合わせられなかった奴がである(ここ笑う所)
…って、前島さん、言われてますよ!(笑)

イチローさんは、学生の頃から
「甲斐さんはギターが上手い」とおっしゃってるし
照和時代の甲斐さんのスタイルもよくご存知ですもんね

このツアーのギタリスト・鈴木健太さんは
「ギターソロについて」というタイトルで
「自分一人でやって、イケてるのを作れなきゃ、もちろん駄目
メンバーのアイデアで、それを超えるものが出たら、素直に進んで取り入れる

要は自分てものがなきゃ駄目だと思う訳ですが
その自分てのは、言ってみれば模倣の集合体

あのディランでさえ、最初は真似っこだった
真似は大事、形から入るのも大事
自分らしさなんて、そもそもは意図して作れるものじゃないと思う」
…と、ツイートなさっていて

ルーツ・ミュージックに関する造詣も
甲斐さんが驚かれたくらい深くていらっしゃるみたいだし頼もしいですよね♪

ともあれ…その後、アコギライブが定着しても
奥さんが、CDやバンドライブで聴いた通りの音を期待することはなく(笑)

…まあ、押尾さんの一人オーケストラは別格だけど(笑)…
「ええ〜っ!?」とか「へぇーっ!」と
のけぞるために参戦してるフシもナキニシモアラズです(笑)

ちなみに…奥さんが、これまでの甲斐さんのご発言から連想したのは
NYボックスに収録された「アポロシアター」でのライブで
それに伴って「芋づる式」に浮上したのが「ファンク・アップ」らしい

当時「ファンク・アップ・ナイト」と
「A・G・ライブ」は2日連続で行われ
「ダブル・イニシアティブ」と名付けられたそうで

「ファンク」の方は「いわゆる技術的水準の高いスタジオ・ミュージシャンを
ライブの場に持って来て、なおかつ『まとめない方向』で
一緒にやってみようっていうのが狙いだった」と甲斐さん

「新陳代謝を含めて、ヴァイタルな音楽を求めていたし
『余計に脂ぎってる』感じって良いじゃない?」と
「アコースティック」の対極に「ファンク」を置かれたんだとか…

その「アコースティック」は
「大阪駅地下コンコース」でのイベントに参加された際に
「客が歌わせてくれた」と手応えを感じられ
アポロシアターでのライブは、武道館の後に持って来られたという

…で、性懲りもなくセトリ予想をすると(笑)
【インジュリィ・タイム】【マッスル】
【ブルーシティ】と言いたいトコだけど(笑)
この前のツアーでやったから【WARD】
【嘘】と、やっぱり【そばかすの天使】かなあ(笑)
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甲斐さん始動おまけ

2017-04-24 17:53:00 | メディア
さんまさんのラジオ番組に
MISIAさんが甲斐バンドの【最後の夜汽車】をカバーされた
例のドラマについての投稿があって

「さんま師匠はこの曲にどんな思い入れがあるんでしょうか?」との質問に
「もう言うてもええねんな?」とさんまさん

MISIAさんの【最後の夜汽車】の音源が用意されてるとお知りになって
「流してもええの?聴けるの、今?」とコーフン気味(笑)

「MISIAさんて、バラエティ出なかったり、テレビ番組もあまり出ない人で
人の曲をカバーしない…こないだもNHKで
『MISIAさんが人の曲、歌うんですか!?』て言われたくらい

MISIAさんの(事務所の)社長さんが好意的な人で
このドラマ気に入ってくれて『それ、MISIAに歌わせますわ』て…

MISIAさんもドラマ見て、曲も聴いて
『こんな出会いがあるんだ』って作ってくれてん、MISIAワールドで…
わざとキー下げてんねんて!
サビを聴かすためには、キー下げた方が効果的になるて
貰った手紙に書いてあったんやけど…

甲斐さんの名曲で…ディレクターも俺も『女声で聴きたいなあ』言うてて
もちろん、甲斐さんにも了解を得て…

そしたら、カッコええなー!
音楽わからない俺が(笑)あまりにカッコええから
タイトルバック…ドラマのラスト変えたんですよ(笑)
『普通に流すんは勿体ないぞ!』って話になって
ディレクターが今、作業中なんですよ、実は(笑)

(村上)ショージのデビュー当時の写真、俺のデビュー当時の写真
やすきよや紳竜のありとあらゆる写真、ブワーッと並べて、白黒で
『スポットライトは…』て歌詞に合わせてザーッと…カッコええねん!

元歌(原曲)聴いたら判る…これはシングルカットされてないんですけど
24〜25歳くらいかな?初めて聴いて、あまりに良いって
2年前の『さんたく』で、木村と俺、歌ってんねん

それを(今回のドラマの)スタッフが見てて
『あの曲は良いですね』言うてて
ジミーが、これからスポットライト当たるようなトコに
這い上がって行く時のドラマやから、この曲にしてん

甲斐さんの声も(ええんやけど)…女性ボーカルで行きたかった
まさかMISIAが歌ってくれるとは夢にも思わんかった!

(ドラマの編集のために試写に立ち会われた際に)
最初の頃、ドラマ見てなかった(笑)ずーっと歌だけ聴いてた(笑)

ダメ出しとか、せなアカンねんで
編集つめてくれとか、ここ直してくれとか
『曲入れ、どこにしましょう』て言われてもやなあ…(笑)」

…と「お笑い怪獣」さんまさんのトークは、甲斐さん以上の早口で(笑)
その上、テンションが上がっておられたために、話がアチコチに飛びつつ(笑)

「カッコええ!」とおっしゃっていた MISIAさんの歌声が、ほとんど聴こえないくらい喋りまくりで(笑)
ショージさんやアシスタントのモー娘。さん達が、言葉を挟む隙もなく(笑)

さんまさんが「お前らも素直にカッコええと思うか?」と訊ねられて
やっと「歌詞で内容の想像がつきました」と一言(笑)

でも、奥さんにとって、この言葉は「ストーリーが見えた」という
甲斐さんに対する誉め言葉だったみたいです(笑)

さんまさんも「聴き分けて貰ったらええ
甲斐さんの歌声もすごくええから」とおっしゃってました♪

「MISIAさんがインタビューで『さんまさんの笑いの哲学が
人生の哲学やと思えるような内容です』て言うてくれたんです

お会いして『ありがとうございました!』と
言わないといけないくらいの仕上がりで…」と話されていたかと思ったら

突然「MISIAさんて独身?」とさんまさん(笑)
「これを耳元で毎晩歌って貰えるかと思ったら、結婚してもええかなって…
俺、何もかも捨てられると思う」と
まんざら冗談でもない調子でおっしゃってました(笑)

奥さんは、ドラマの予告編よりもかなり長く
MISIAさんの【最後の夜汽車】を聴いて
「これはこれでアリかな」と思い始めたようです(笑)

ただ、MISIAさんに関しては
ラジオで「メッセージ」か何かを話されているのを
MISIAさんだと知らずに聴いていて

滑舌が良くて、耳に心地いい声だなあ
ずっと聴いていたいと思ったのが最初の出会いだったもので

いまだに「歌声」よりも「話し声」が好きっていう
こじれた印象がぬぐえないらしい(苦笑)

余談ですが…甲斐さんが「ビックリする形」で
Eテレに登場されるかも知れないとおっしゃって以来
チェックを怠らないようにしているんだけど(笑)

「香川照之の昆虫すごいぜ!」の第2弾が、来月放送されると知って
「今度は蝶々か♪」とワクワク(笑)

香川さんが、ドラマ「小さな巨人」の番宣で
「ぴったんこカンカン」に出演された際
安住さんが、元はと言えば「夜会」がきっかけだったことや

「草むらを見るとムラムラしちゃう(笑)」香川さんが
カマキリの「着ぐるみ」にまでこだわられ
監修に名前を連ねられていること(笑)

「今の子供たちは虫を触ってない
デパートに売ってるものだと思ってる」と嘆かれ
「村おこし的な意味も含めて」番組を作っておられること

…などに触れられた後「成功なんですか?(笑)」とお訊ねになると
香川さんいわく…俺の代表作!(笑)

まあ、TBSとしては「小さな巨人」の役のイメージとは
かなりかけ離れたお姿(笑)に戸惑いを隠せないのもムリないでしょうね(笑)

…で、その香川さんをイメージなさったのか?
松藤さんが、甲斐さんに「被り物で出て来たりして?」とお訊きになった時に
「近い!(笑)」とおっしゃったことで

奥さんは、甲斐さんお気に入りの「みいつけた!」に
「椅子のヨッシー(笑)」で登場かなあ?と怪しんでたんだけど(笑)

先日、市村正親さんが「市村トゲチカ(笑)」として出演なさったために
ますます「疑惑」を深めております(笑)

でも「トゲチカさん」は、着ぐるみも被り物も着けておられなかったので
そういう意味ではホッとしたんじゃないかと…(笑)

ただ、確か「4月くらい」って話されてたのに
まだ情報がないってことは「お流れ」になったのかも知れませんね?
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甲斐さん始動5

2017-04-24 10:42:00 | メディア
松藤さんが甲斐報の「ビルボード・ツアー2016」のレビューに書かれていた
「去年は元々アコギで作った曲が多かったと思う」
…という言葉が気になって、資料を探してみたら

「My name is KAI」のDVD発売に関するインタビューで
「僕のギターと、せいぜい松藤のギターだけっていう感じのライブをやって
その方が楽曲の良し悪しっていうのはハッキリわかるなって思った

そういうツアーをやった後なので
『あまり作り込まないモード』の自分っていうのが
次の甲斐バンドの作品には出て来るんじゃないかな

それと、楽曲を作るアプローチが原形に戻ったね
昔は、生ギターだけでシコシコ作ってた訳じゃない?

ある時期から、ホントに適当にラフに作っておいて
最初からバンドで『せーの』で完成させて行った方が
簡単だからそうしてたんだけど
このツアーが終わった後は、生ギターで作った歌がほとんどだね

コードを探すのとか、めんどくさいんだけど、どうもその方が良いみたい
曲の全体像を把握しながら、曲の強弱というか
細かいニュアンスを自分で決定して行って

とにかく生ギター1本で最後まで歌えちゃうくらいに楽曲を仕上げた方が
バンドもアレンジしやすいらしい
どこで盛り上げれば良いのか的確に判るじゃない」と話されてました

「今年は全然違う成り立ちの曲も選んで来るんじゃないかな」という
松藤さんの言葉を考えると、当時、生ギター1本ではなく
甲斐バンドで作り上げられた曲を
今回のメンバーの皆さんとアイデアを出し合って
アレンジされることになるのかなあと…

「My name is KAI」の際に「イコライザーを駆使して
俺が6弦叩いただけで相当太い音で聴こえる」ように
「テクノロジー使って、スピーカーもタップリ積んで、音は作り込んだよ
ステージはシンプルでも、そこには金かけないとダメだから」
…と説明なさってましたけど

今回のインタビューでも「ギターのテクノロジーが発達したことで
生ギター1本でも音色が全然違う訳です
昔は単なるフォークギターの音色しかしなかったですが
今は色んなエフェクターを通すことが出来て、当然のように聴こえ方も違う

イコライザーを通して、かなり作り込んだ音色で
それは、ギターの鈴木健太のアプローチでもあります」と甲斐さん

松藤さんも「鈴木くんは、すごく真面目にかっちり組み立ててやってる
『俺とは違うなあ』というのが一番感じることですね(笑)

バンジョーやウクレレを弾いたり
ギターにしても曲によって持ち替えただけで
その楽曲の印象をガチッとつけることが出来る訳じゃないですか

そういう意味で、彼は変則チューニングの選択やカポの使い方も含め
楽曲それぞれのカラーがチャンと出る楽器を
すごく的確に選んで演奏してますよね」と話されてますが

その鈴木さんは「やっぱり、曲のアレンジは
『これだ!』って、ビビッと来るまで粘るべき
曲のポテンシャルを最大限に引き出すヤツがきっとあるはず
元が良ければ良いほど諦めちゃいけない」とツイートなさっていて

このスタンスは、ホームのニコルズの曲であろうと
甲斐さんの曲であろうと同じでいらっしゃるでしょう?

甲斐さんも【破れたハートを売り物に】を作られる際には
音源をプレス工場に送られた後
「やっぱり違う、もう一度やりたい」とストップをかけられ
ついには渡米されたんですもんね(笑)

ともあれ…「サッカーでもラグビーでもそうだけど
一つのポジションしか出来ないヤツはダメなんですよね
やっぱり、バンドのみんながすごくグルーヴを考えて
それをオーディエンスに届けようとしてる

良い曲を伝えたい、思いや心も伝えたいって思ったら
ある程度テクニックや上手さがないとダメだと思うし
今から僕が課題を与えて勉強したってしょうがないもんね」と甲斐さん

「みんな多彩なアプローチを普段からやってる連中が集まっていて
そういうキャリアが大事なんですよね
色んなことをやりながら一流であり続けようとするっていう」ことは
「愛ろく3」のツアーメンバーを選ばれた時にもおっしゃってましたね

ビルボード・ツアーが始まって以来、ずっと甲斐さんの傍らで
今やバンマスの貫禄充分な鈴木さんだけでなく

松藤さんが「100点満点ですよ
一緒にやったら気持ちいいだろうなあって憧れるくらい
アコースティックのベースで、ああいうグルーヴが出せる人は
なかなか居ないと思いますよ」と絶賛なさっている木村将之さんと
奥さんが【冷血】でのプレイにベタ惚れしたべチコさん

「若い先鋭的なミュージシャン」との新たなツアー、楽しみですね♪
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甲斐さん始動4

2017-04-23 10:04:00 | メディア
「ビルボード・ライブ」の甲斐さんインタビューの続き…の、その前に

今回のツアーに向けて甲斐さんが語られる言葉の中に
「心にピッタリと寄り添い、暖かな火を灯す」や
「キャンプファイヤーのように」というフレーズが登場するんだけど

これって、甲斐報に掲載されていた井上貴子さんの
「ビルボード・ツアー2016」のレビューと同じですよね?(笑)

「今、時代はシンガー・ソングライターを求めている」に始まり
ディランのノーベル賞受賞に触れ
グラミー賞受賞のアデル、それにエド・シーランの名前も挙がっていて

そうした「20代のシンガー・ソングライターが国境を越えて活躍する」
…という現状を受けて「甲斐よしひろは
またも時代のニーズをいち早く察知していた訳だ

バンドが叩き出すダイナミックな情熱やエネルギーは
この閉塞した時代に解放感を与え
一方、アコースティックな4人編成で奏でる彼の歌は
私達の心にピッタリと寄り添い
溜息まじりの日常に暖かな火を灯してくれる」と続き

「【ブラッディマリー】から華やかな四重奏となる
密室性の高い失恋歌が、キャンプファイヤーのような陽気な温かみを増す」

「日々のしんどさを、美しく陽気なメロディで歌うことで
明日へと乗り越えていく」と記されていて
これはもう、井上さんが甲斐さんの口になさったことを
取り入れられたとしか思えません(笑)

…で、このインタビューでも
「『時代のビート』っていう言い方は安易に使えるんですけど
実はトラッドもファンクもロックもグルーヴが大事で

そのグルーヴ感はすごく普遍的だったりもするんですけど
その中でも時代の要求は変わっていて
(ビルボードでの公演は)今の時代に合っていると思ったんですよね」と甲斐さん

「去年、ボブ・ディランがノーベル賞を受賞して注目されたり
エド・シーランもそうですけど
今、本当にシンガー・ソングライターが要求されている感じがします

大きな編成よりも、心に寄り添った
今の閉塞的な時代に火を灯すような音楽とメロディの方が
やっぱり合ってるんだと思うんです
アデルもそうですよね」と話され

更に「エド・シーランには最初から注目してましたね
ギターはフォークギターを使ってるけど、アプローチはフォークじゃない
背景にはポリスも聞こえるし、U2も聞こえる
そういう時代の変遷を追って来た少年が成長して、ああいう音楽をやってる

はっきり言うと、僕は全然目新しいとは思ってないんですよ
80年代には、もうああいうアプローチをやるロックバンドはいた訳ですし…

エド・シーランがすごいのは
今の時代の息吹きに合った作品を生み出しているということですよね
既に在る技術やアプローチを上手く使いながら
歌唱力も含めて、それを上回る作品を書いていることが面白いんだと思います」とおっしゃってるのを読んで

その80年代に甲斐さんがサンストで
「俺、ネオフォーク聴いてて思うんだけど
これは過去の受け継がれなきゃいけないものを、ちゃんと受け継いでいながら
今の自分達のエイジのスピリットをビッと出してる感じがして
胸、打たれるんだ」と話されていたことを思い出していたら

「僕がビルボードでやろうとしていることも
実はそんなに目新しいことではないんだけど
よくよく聴くと、なかなかみんながやってない
尖ったグルーヴ感を放ってるっていうアプローチで

その根幹には、40年代、50年代のトラッドに立ち返るっていう発想があって
結局、ロックンロールやジャズも一番根幹は
トラッドフォーク、カントリー、ブルースだから
そのための一番根源的な編成なんです

特にアメリカは、ずっと絶え間なく切磋琢磨されてるんですよね
古い伝統も大事にするけど
ビートやファッションも含めて流行もきっちりと取り入れて行く
考え方の中に常に変化を目指すっていうのがありますね

何年か前から、コーエン兄弟の映画があったり
(ルーツ音楽的なものを現代のグルーヴでという)
そういう機運が高まっているのを感じていたんです

アデルやエド・シーランだって
ああいうミュージシャンは急に出て来るものじゃなくて
そういう音楽を聴く人や買う人も増えている
そういうエネルギーを感じてたんです」とおっしゃっていて

当時は「こういうやり方、音楽でやろうとしても
なかなか状況が出来なかったりしてさ
この新陳代謝!どんどんやらないと面白くないよ」と訴えておられたのが

今年は「ルーツっぽいものを今の時代のグルーヴでやるっていうことを
さらに突き詰めてみたいですね」…に、なられたんだなあと…

余談ですが…
「今、本当にシンガー・ソングライターが要求されている感じがします」
…という言葉に対比させる形で
「今、ギターヒーローって要求されてないですよね?」と甲斐さん

「バリバリの速弾きとか、もうイイ!って感じで…
ギターヒーロー側じゃなくて
どれだけ心にピッタリ寄り添った歌を歌うかが重要な時代ですよね」
…と、おっしゃってるんだけど

イチローさんが、正式に甲斐バンドのメンバーになられた時にも
「結局、大森信和と田中一郎、僕もね
3人とも考え方が同じなのはさ
ギターヒーローっていうのが好きじゃないのね

そういうのは必要じゃないと思ってるから
1曲の中に、たとえばギターの間奏が4分あるとか
それだったら歌じゃないもの
俺たちがやりたいのは歌だから

田中一郎は、ある種パンクナイズされたバンドにいた訳だけど
いつの間にか、そんな形式に首を絞めつけられてる状況に
たぶん気がついてたんだね

パッと横を見れば、ガキの頃から知ってる
ギターヒーローなんて関係ないって顔して
歌として成立してる歌をやりたいっていう甲斐バンドがいる

変な言い方だけど、歌ってものが確立された中でのギタープレイを
たぶん、したかったと思うのね、一郎は
だから、出会うべくして出会ったって感じはありますよ」と話されていて

その当のイチローさんが、昨日のブログに
「新たな作品を創っていく上で
こうでなければならないというようなルールはない
でも、ルーツを知って
そこから自分のスタイルを構築していくのが大事だと思うんですよね」

…と書かれていたことに、何か深い縁というか
やっぱり長いおつきあいをなさっているだけの理由というか
そういうものを感じて、妙に得心がいったんですよね(笑)
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甲斐さん始動3

2017-04-22 12:11:00 | メディア
昨日、ビルボード・ツアーのセトリ予想を楽しんでいたら
Kメールが届き、リハーサル風景が見られるというのでアクセスした途端
問答無用で始まったアノ曲(笑)
松藤さんの予想は大当たりでしたね(笑)

どっちかって言うと、この曲が収録されているアルバム以降の曲は
「MEETS」ツアーや「愛ろく」ツアーで再発掘されてるような気が…?

去年のリハ風景は動画ではなく、スタジオでの甲斐さんのバックショットで
奥さんは、そこに写り込んでいた楽譜を拡大し
ピンボケの字面から「アノ曲かな?」と解析(笑)

たまたま、それが当たっていたものの、確信を持っていた訳じゃないので
曲が始まった時には「やっぱり!」という気持ちよりも

「この曲が聴けるなんて♪」という喜びの方が大きかったらしいんだけど
今回のネタバレには「そー来ますか!」と笑うしかないみたいです(笑)

「心にピッタリ寄り添い、暖かな火を灯す」というのは
我が家が考えていたより、もっとヒリヒリしたものなのかも知れません

ともあれ、この曲のWミーニングな歌詞を
甲斐さんの声で歌われるとナカナカ刺激的(笑)ですが
その歌詞の中に出て来る「アノ曲」も相当ですもんね(笑)

ただ、そのWミーニングの1つに
【カオス】や【レッド・スター】と同様の危機感が込められている
…と、思うのは考え過ぎでしょうか?

あっ!今、こういう風に遠回しに書いているのは
単にネタバレ対策で他意はございません(笑)

それはさておき…先日の「押し弾き」に続き
昨夜のFM-COCOLO「Billboard プレミアム・プラス」でも
甲斐さんのメッセージが流れていて
やっぱり、大阪は苦戦を強いられているのかなあ?(汗)

メッセージの内容は「押し弾き」の時と同じだったんだけど
「押し弾き」では聴かれなかった「えー」という前置きが多かったので(笑)
こちらの方が先に録られたんじゃないかと…?

「若いミュージシャンとトンがったグルーヴをお届けするんですけども
やっぱり自分の中では、この閉塞した時代、しんどい日々にですね
心にピッタリと寄り添いながら、暖かな火を灯すような
そういう音楽を届けたいなという感じです」と話され

ビルボード大阪でのライブ日を再び告知なさって
「是非、皆さん、来てください
という訳で【破れたハートを売り物に】を聴いてください」と甲斐さん

去年のビルボード・ツアーの音源が流れた後、DJのキヨミさんいわく…
甲斐よしひろさん、とってもポジティブなメッセージ
ありがとうございました!

コメントの中にもありましたように
「都会の中のキャンプファイヤー」…もう、良い表現ですねぇ!
私も去年のビルボード大阪でのライブを見させて頂いたんですけど
正にそんな感じでしたね

レジェンド・アーティストの貫禄と
お客様と一体になって楽しんで行こうっていう
その「盛り上げ精神」がミックスされてまして
とっても親しみやすい空気感

キャンプファイヤーを囲んで
みんなでワーッと盛り上がるっていうのが実現されてました

…と、甲斐さんのライブをご覧になったことがない方に
「見てみたい!」と思わせるような見事な援護射撃(笑)

「世界の渡部」さんの「一切、出ておりません!」の告知(笑)に
勝るとも劣らないこのフォローで、参戦される方が増えると良いな♪

…で、その本家本元の「ビルボード・ライブ」でも
甲斐さんのインタビューがアップされていて
3回目となる今年のツアーは、やはり何か違うぞ!と…(笑)

「甲斐バンドとしてはもちろん
時には60名以上のオーケストラを率いてライブを行う甲斐が
このビルボード・ライブ公演では何を目指しているのか

その核心には海外も含めた現代ポップシーンへの広く鋭い目配せ(目配りの間違い?)
その上での飽くなきトライアルがあった」という冒頭文に始まり

「会場への印象をお聞かせ下さい」との質問に
「(2015年の)ライブをやる前に会場を見に行ったんです」と甲斐さん

「客席からステージを眺めたりして
ステージの後ろが開いて外が見えることや天井のタッパや奥行きも含めて
バンドがエネルギッシュなビートを叩き出す感じより

小編成なんだけど尖ったグルーヴを放つような編成の方が良いのかな
というのが最初の印象としてありました」と答えておられるんですが
当然(笑)奥さんからはツッコミが…(笑)

「外が見える」「天井のタッパ」ってことは
「ビルボード東京」を指しておられると思われ
「それなら、押尾さんとのプレミアムライブの時でしょ?(笑)」と…

去年のビルボード東京で「寝落ち」男性の話をなさった時も
押尾さんとのライブでの出来事だったのを
2015年のビルボード・ツアーの時と勘違いされてたみたいですし…(笑)

ただ「小編成」ということで言えば、甲斐さんがソロになられてから
「ノン・キーボードでやる」とか「3ピース、4ピースでやる」といった形で

それこそ、甲斐バンドの初期に
「スタジアム・バンドになる」ことを目標になさって
ジョイント・ライブからワンマン・ライブへ
ライブハウスから通常のホールを経て
武道館や数々の野外ライブを次々と成功させ

それに伴って、ステージ上のミュージシャンの人数も
どんどん増えて行き…という展開の真逆を突かれ
「太いグルーヴ」を目指して来られた経緯がおありだし

「ひとりきりの甲斐よしひろ」では、アコギ1本で弾き語りという
アマチュア時代のライブスタイルにまで立ち返られた訳ですが

その当時のインタビュー記事によると…
「25年も色々な切り口で、さんざんアプローチし続けて来たから
少々のことじゃマヒしちゃってて
本人がドキドキするようなことって、もうあまりないんだよ」と甲斐さん

「前年(1999年)末に飛天で
甲斐バンドとソロの25周年集大成的なライブをやって
26年目の甲斐の新たなスタートという意味で
弾き語りツアーをやるというのは
原点回帰的な判りやすい切り口だと思う」

…と、いわゆる「テーゼとアンチテーゼ」だと説明なさってましたけど
デビュー43年目となる今回のインタビューでは

「バンドが叩き出すエネルギッシュなビートももちろん好きですし
小編成でやる方が、実はリスクが高いんですよ
でも、そういうアプローチもタイミングを選んで
定期的にやってないとダメだと思うんです

テクニックとか、アプローチとか
そういう目に見えない緊張感を孕みながらやるのが大事で
だから、一人でライブをやったりもするんだけど
やっぱり、サウンドとグルーヴがないとつまらないし…」と話されていて

詰まるところ、甲斐さんは今でも「自分が飽きないように」
常に新しい切り口を探しておられる「バンドマン」なんですねぇ
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