ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

セッション

2016-04-16 12:25:12 | 日記
めざましテレビで軽部さんが紹介なさった時から「観たい!」と思い
初期の甲斐バンドを彷彿させるシーン(笑)があると知って
「ますます観たい!」と思いながら、月日は流れ…(苦笑)
ついに、セルDVDを買おうと決心した奥さん(笑)

でも「欠品・再生産未定」だった上に
DVDデッキも壊れてしまい、完全に諦めた頃に届いた「セッション」(笑)
ならば…と、アナログ放送時代に使っていたDVDデッキを引っ張り出し
恐る恐る緊急映画観賞会を開催(笑)

えっ、感想ですか?そうですねぇ…
「ナンでもっと早く観なかったんだ!バカ!バカ!」ってカンジです(笑)
想像以上にスゴイ!鳥肌立ちまくります(笑)

一度ハマると延々とリピートする奥さんはともかく(笑)
この飽き性のボクが「続けてもう1回観たい!」と思ったくらい♪
ちなみに、奥さんは甲斐さんの「東京キネマ倶楽部」そっちのけで
何度となく「セッション」しております(苦笑)

「執拗なレッスンと、加速する野心
暴走する展開に全世界騒然‼」やら
「情熱と狂気の紙一重の差を描き出した傑作」やら
「映画史に残る名作が生まれた
震えが止まらない」などの謳い文句は

かなり「割り増し」されてるのが常ですが(笑)
この作品に関しては「まんま」受け取っても差し支えないんじゃないかと…

ただ、奥さんは「天才を生むことに取り憑かれた鬼教師」を演じた
J・K・シモンズを大絶賛する一方で

「名門音楽校に入学した野心あふれるドラマー」役のマイルズ・テラーが
「恋人、家族、人生さえも投げ打つ」ほどの野心家には見えなかったらしい(汗)

それはまあ、ちょっとひ弱な印象(苦笑)の顔立ちから言ってるだけで
ぶっちゃけ「好みじゃない」んでしょう(失礼!)

「偉大な人になりたい」という夢を持ち、そのための努力を重ねながらも
イマイチ自信が持てずにいる「ニーマン」にピッタリだと思うんだけど…(笑)

実際「常人には理解できないほど完璧を求める」「フレッチャー」に
「魂のゴング」を鳴らされ、精神的に追い詰められていく過程で
表情がどんどん変わって行くことですし…

「血の滲むような」というか
文字通り「血」を滴らせて猛練習するシーンでは
指の付け根に貼った「リバテープ(笑)」が、あふれ出す血で剥がれ
スネアに血しぶきが飛び散ったり

アイシング用の氷水に手を浸すと、みるみる真っ赤に染まったり…
観ているコチラが思わず「イタイ!」と目を背けたくなるほど壮絶です(汗)

この作品はデイミアン・チャゼル監督本人の経験を元に
監督自ら脚本を書いてるそうで
ジャズドラムを習っていた当時の師弟関係の苦悩や葛藤
音楽に没頭する2人の「感情の暴力」を描きたかったという

「ドラムそのものに暴力的な美しさがある
ボクシングとは違うが、基本的に身体を使うドラムなら
怒りをぶつけ合い、限界まで追い込むことを表現できる」とチャゼル監督

ちなみに…テラーは、ロックバンドのドラマー経験者だったものの
ジャズに関しては全く未経験で
撮影開始前に3週間みっちりレッスンしたんだとか…

「フレッチャー」役にJKを選んだのは
「銃を突きつけたりせずに、相手を死ぬほど怖がらせることが出来て(笑)
しばらく悪役を演じていない人」との条件にピッタリだったかららしい

「音楽面のことは心配しなくていい
必要なら代役を使うことも出来る」と言う監督に
JKは「音楽も判るし、譜面も読める」と
モンタナ大学で、指揮と作曲を学んだことを告げたという(笑)

その「魂のゴング」を鳴らすシーンで
例の「イス投げ(笑)」があるんですが
甲斐さんは「LPのイメージを掴んではいても
実際、形にしてくって作業が思うように行かなくて
イラついてもいたんだろうなぁ」とおっしゃっていて

ご自身に対する「不甲斐なさや煮詰まった思い」が
大森さんに向けて、イスを投げつけさせた原因みたいですが

フレッチャーは、他のメンバーの前で
ニーマン本人だけでなく両親のことまで侮辱し
頬を平手で張りながら、大声で怒鳴り散らして煽りつつも
実は至って冷静なんだろうな…ってトコがコワイ(汗)

それも「緊張しなくていい」とか「演奏を楽しめ」と
甘い言葉をかけた直後の手のひら返し(笑)
もっとも、ツンデレ好きのM体質である奥さんにはタマラナイようでした(笑)

「特典映像」に収録された「ショートフィルム」は
この「イス投げ」シーンだけを取り出して撮られたものなんだけど
そもそもは、出資者を募るための「名刺がわり」の作品らしく

JKとメンバー役の1人は、本編にも登場しているものの
他のメンバーは勿論、ニーマンも別人で(笑)
撮影された場所も時間帯も違ってたし
セリフや動き、カットも微妙に変わってました(笑)

この短編を撮ったことは、映画化が難しいと言われた本作品を制作する上で
「足ならし」にもなり、各部門のスタッフとの連携もスムーズになり
短編自体も映画祭でグランプリを獲得するほどのクオリティで
出資者も集まり、正に言うことなし♪

…と思いきや「短編の仕上がりに満足した」
「愛着があり、その感覚が抜け切らなかった」ので
「影響され過ぎて、編集に手こずった」みたいです(苦笑)
「さらに良くするために、フィナーレより時間をかけた」んだとか…(笑)

「良いライブの残像を追うとロクなことはない
悪かったことだけ覚えておいて
良かったことは忘れるようにしないと…」(By 甲斐よしひろ)(笑)

でも、本編には、この短編の映像が
「そのまま盗用(笑)」された部分が多いそうで
中でも、フレッチャーの「ぶちのめすぞ!」というセリフは
短編撮影時にJKが言い間違ったものらしく

本編の撮影時、そのセリフを言って欲しいと頼んで断られたので
「NGの音声を使った(笑)JKは怒ってると思う」(笑)

ともあれ、石田伸也さんが大絶賛され
甲斐さんに「スゴイでしょ?」と訊かれた松藤さんが
「ニンマリしました(笑)」とおっしゃったラストシーン

「ヤラレタ!」と思った途端に「ニンマリ(笑)」して
さらにその後、じわじわ怖くなり
エンディングでは、一抹の哀しさも溢れて来るという
何とも言えない余韻が楽しめます♪
よろしければ、お試しあれ!(笑)
コメント
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