読書な日々

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『ヴェルサイユの祝祭』

2024年07月27日 | 日々の雑感
小穴晶子『ヴェルサイユの祝祭』(春秋社、2024年)



イタリア・オペラの誕生から説き起こし、フランス・オペラが、フランスで初めて紹介されたイタリア・オペラ、エール・ド・クール(宮廷歌謡)、宮廷バレエ、モリエールとリュリが創始したコメディ・バレエなどを複合して創始されたという話が第一章で紹介される。

第二章では、リュリとキノーが創始したフランス・オペラ(音楽悲劇)の実作―『カドミュスとエルミオーヌ』、『アルセスト』、『アルミード』―のあらすじ、原作、特徴、聴きどころなどを中心にして紹介される。

第三章はバロック音楽の特徴が理論的に論じられている。

多摩美大を定年退職されて、こうしたまとまった著作を書かれたようだが、あちこちにキラリと光る優れた記述もあって、いろいろと勉強になる著作のようだ。




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