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円安って誰のためにあるのか

2023年10月07日 | 日々の雑感
円安って誰のためにあるのか

一ドルが150円を超えそうな勢いで(もう時間の問題でしょう)、あらゆるものを輸入に頼らざるを得ない日本では、物価を押し上げている原因の重要な一つがこの円安であろうことは、私のような経済の素人にもわかる。

では日銀や政府はどうしてこの円安を放っておくのか?これも私のような馬鹿にでもわかることは、輸出に頼っている大企業(トヨタをはじめとした自動車産業)のためだろう。

一ドルが100円のころから比較したら、一ドルが150円の今は、例えば日本で100万円の車を昔はアメリカで1万ドルで売っていたが、今では6600円で売れるということだ。つまりアメリカの消費者にとって、トヨタの車が34%引きで買えるということだ。逆に日本人は、これまで100万円で買えていたアメ車が、150万円出さないと買えないのだ。


トヨタがボロ儲けしているのは当たり前だ。アメリカの消費者には、ガソリンを使っているとはいえ、性能に問題のないトヨタが34%引きで買えるなら、買わない人はいないだろう。テスラがいいといってもテスラはアメリカ人には円安には無関係だから、よほどの金持ちでないと買えない。

結局のところ、この円安は大企業を潤わせるだけで、一般の庶民には円安が原因のインフレで犠牲を強いられているだけで、なんの得にもならない。

こんな状況で国民が苦しめられているのに何の手も打とうとしない日銀と自民党政府、解散総選挙やって勝てると思うなよ。

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