日本農業新聞e農ネットに「「WAGYU」(和牛) 米国で独自商標乱立 日本産輸出混乱も (2014/7/4)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
米国内で「WAGYU(和牛)」の文字を含む商標が3日時点で25件認定され、申請中のものが12件あることが分かった。
和食への関心の高まりに商機を見た食肉業者らが申請の動きを強めているためだ。
日本のJA全農も登録申請している。
ただ、同国では別種と交配して生産した牛肉も「和牛」として広く流通している。
商標が乱立する中、和牛肉の対米輸出拡大を目指す日本には、品質の違いを消費者に浸透させる明確なブランド戦略が必要になりそうだ。
米国特許商標庁のデータベースによると、「WAGYU」を含む商標は、日本の畜産団体が申請したものや食肉とは関係ないものを除くと21件。
「認定100%和牛肉」「和牛マスター」「見島牧場特選和牛アメリカン・スタイル神戸牛肉」などが登録されている。
申請中のものには「KAGOSHIMA WAGYU(鹿児島和牛)」や、12件とは別に「KOBE(神戸)ビーフ・ブランド肉」といったものも含まれている。ほとんどは米国の企業や個人が申請主だ。
「KAGOSHIMA WAGYU」の申請者は米カリフォルニア州の肉牛企業だ。販売部門とみられる別企業が鹿児島産の牛肉を輸入して同ブランドで販売する計画のようだ。
鹿児島県食肉輸出促進協議会事務局の県畜産課は「東アジアでは鹿児島の和牛肉の商標登録を進めているが、米国の件は初耳だ」と驚く。
こうした米国の動きについて、日本の農水省で知的所有権などを担当する新事業創出課の坂勝浩課長は「米国の商標は、『WAGYU』の名称を独占利用することを認めていない。(文字やデザインの意匠が異なれば)日本から新たに同様の商標を登録をすることは可能だ」と説明。
日本の和牛産地などが米国で商標を得て、独自にブランド展開する障害にはならないとみる。
ただ「KOBE」など日本の産地名を冠した米国産牛肉が先行して流通すれば、今後輸出増を目指す日本産が埋没したり、混乱を招いたりする恐れがある。
・交雑種が広く流通
日本では、和牛は2007年に決まったガイドラインで(1)黒毛、褐毛などの品種とそれらの交雑種(2)日本国内で出生し、国内で飼育されたもの――と厳密に定められている。
しかし、米国の業界関係者によると、同国では、日本由来の和牛の血を93・75%以上含めば「和牛純粋種」とされ、この純粋種とアンガスなどを掛け合わせて生産した牛も「和牛」として広く流通している。
3月に商標「ローズウッド・テキサス育ち・和牛肉」の登録申請をした米フロリダ州の肉牛企業JFWB社のマーク・ホー部長は「商品名に和牛が付くと、全米のほとんどの消費者が高級商品とみなす」と注目する。
「われわれは新しい企業で、これから年間1200頭を肥育して大部分をテキサス州の高級レストランに出荷する計画だ」と説明する。
米国内では今後、和牛の販売競争が一段と激しくなることも予想される。
日本が対米輸出を促進するには、「本家」日本産の味わいの違いや食べ方の提案など、米国産といかに差別化できるかがポイントとなりそうだ。(齋藤花、山田優編集委員)
というもの。
商標が乱立する中、和牛肉の対米輸出拡大を目指す日本には、品質の違いを消費者に浸透させる明確なブランド戦略が必要になりそうだと書かれているように、お米もいつかは、これと同じことが起こる。
自分が、佐渡・隠岐・石見銀山・本山で作り始めている新しいブランド米は、こういう事態になる事を、既に想定している。
乱暴に使えない。
使ったとしても、明確な違いが言い切れるブランド米。
そして将来は、そのブランド名での輸出が出来るように、という事も想定している。
内容は以下の通り
米国内で「WAGYU(和牛)」の文字を含む商標が3日時点で25件認定され、申請中のものが12件あることが分かった。
和食への関心の高まりに商機を見た食肉業者らが申請の動きを強めているためだ。
日本のJA全農も登録申請している。
ただ、同国では別種と交配して生産した牛肉も「和牛」として広く流通している。
商標が乱立する中、和牛肉の対米輸出拡大を目指す日本には、品質の違いを消費者に浸透させる明確なブランド戦略が必要になりそうだ。
米国特許商標庁のデータベースによると、「WAGYU」を含む商標は、日本の畜産団体が申請したものや食肉とは関係ないものを除くと21件。
「認定100%和牛肉」「和牛マスター」「見島牧場特選和牛アメリカン・スタイル神戸牛肉」などが登録されている。
申請中のものには「KAGOSHIMA WAGYU(鹿児島和牛)」や、12件とは別に「KOBE(神戸)ビーフ・ブランド肉」といったものも含まれている。ほとんどは米国の企業や個人が申請主だ。
「KAGOSHIMA WAGYU」の申請者は米カリフォルニア州の肉牛企業だ。販売部門とみられる別企業が鹿児島産の牛肉を輸入して同ブランドで販売する計画のようだ。
鹿児島県食肉輸出促進協議会事務局の県畜産課は「東アジアでは鹿児島の和牛肉の商標登録を進めているが、米国の件は初耳だ」と驚く。
こうした米国の動きについて、日本の農水省で知的所有権などを担当する新事業創出課の坂勝浩課長は「米国の商標は、『WAGYU』の名称を独占利用することを認めていない。(文字やデザインの意匠が異なれば)日本から新たに同様の商標を登録をすることは可能だ」と説明。
日本の和牛産地などが米国で商標を得て、独自にブランド展開する障害にはならないとみる。
ただ「KOBE」など日本の産地名を冠した米国産牛肉が先行して流通すれば、今後輸出増を目指す日本産が埋没したり、混乱を招いたりする恐れがある。
・交雑種が広く流通
日本では、和牛は2007年に決まったガイドラインで(1)黒毛、褐毛などの品種とそれらの交雑種(2)日本国内で出生し、国内で飼育されたもの――と厳密に定められている。
しかし、米国の業界関係者によると、同国では、日本由来の和牛の血を93・75%以上含めば「和牛純粋種」とされ、この純粋種とアンガスなどを掛け合わせて生産した牛も「和牛」として広く流通している。
3月に商標「ローズウッド・テキサス育ち・和牛肉」の登録申請をした米フロリダ州の肉牛企業JFWB社のマーク・ホー部長は「商品名に和牛が付くと、全米のほとんどの消費者が高級商品とみなす」と注目する。
「われわれは新しい企業で、これから年間1200頭を肥育して大部分をテキサス州の高級レストランに出荷する計画だ」と説明する。
米国内では今後、和牛の販売競争が一段と激しくなることも予想される。
日本が対米輸出を促進するには、「本家」日本産の味わいの違いや食べ方の提案など、米国産といかに差別化できるかがポイントとなりそうだ。(齋藤花、山田優編集委員)
というもの。
商標が乱立する中、和牛肉の対米輸出拡大を目指す日本には、品質の違いを消費者に浸透させる明確なブランド戦略が必要になりそうだと書かれているように、お米もいつかは、これと同じことが起こる。
自分が、佐渡・隠岐・石見銀山・本山で作り始めている新しいブランド米は、こういう事態になる事を、既に想定している。
乱暴に使えない。
使ったとしても、明確な違いが言い切れるブランド米。
そして将来は、そのブランド名での輸出が出来るように、という事も想定している。