日本農業新聞e農ネットに[鳥獣害と闘う]に「猿撃退に効果あり ピストル型 栃木県日光市の町工場開発 (2014/7/2)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
栃木県日光市の町工場の親子が作った、市販のロケット花火を使ったピストル型の追い払い発射装置が猿などの撃退に成果を挙げている。
開発したのは、精密機械部品を製造する高原精機社長の竹澤勝雄さん(76)。
自らもトマトやナスを栽培し、野生鳥獣に苦しめられた経験があるだけに、高齢者でも使いやすく軽量な商品に仕上げた。
市農林課が30個購入して地元猟友会に貸し出したところ、群れで襲来していた猿が近寄らなくなったという。
同市では、猿が畑や土産店などに頻繁に出没。
防護ネットや爆竹などで対策してきたが、学習能力が高く、すぐに慣れてしまった。
当初はロケット花火を瓶に挿して発射し、追い払おうとしたが、飛距離や方向が安定しなかった。
そこで竹澤社長は地域のために何かできないかと一念発起。
工場にあるアルミ製パイプなどを利用し、ピストルに似せた発射装置を作った。
ロケット花火の飛距離は通常20メートルほどだが、装置を利用すると2発同時に40、50メートル飛ぶようになった。
これまでは花火の音で威嚇していたが、音とともに目標に向かって花火が真っすぐ飛ぶようになったという。
・ロケット花火使い安価
パイプに導火線用の穴を設けて火を付けやすくしたり、火花が使用者に飛ばないようにアクリル板を取り付けたりと、使いやすさと安全性を考慮し一つずつ手作りする。
名前は「ダンちゃん」。
弾丸の「弾」と孫の「暖」くんから命名した。
特許庁に申請し、2011年に実用新案登録された。
今までに県内外の農家や土産店などに約200個販売。
息子で専務の竹澤佐千夫さん(44)は「200グラムと軽く楽に持ち運べる。困っている農家の力になるため、農工連携を進めたい」と意気込む。
県も応援する。
中小企業が卓越した技術で開発した商品をPRする「レッツBuy(バイ)とちぎ」制度に同商品を認定、関係機関に購入を勧める。
購入した市の担当者は「狙って同時に2発、安全に発射できる」(農林課)と評価、今後の量産化に期待する。
価格は5000円で、ロケット花火は100本650円(市販品でも使用可)。
問い合わせは高原精機、(電)0288(53)3186。
というもの。
そうなんだよな。
花火では、音だけだったものな。
頭の良い野生の生き物では、慣れという事が起こってしまう。
でも、近くまで飛ばして驚かすことが出来れば、話は違ってくる。