原田祖岳と山本玄峰、昭和を代表する禅僧、原田は5~6歳で出家している、原田の祖父は、貧しい一家の迷惑になることを憂い、自決していた。
原田は曹洞宗の僧であったが、どうしても見性・けんしょう できなかった、「見性」とは「悟り」、そこで、臨済宗の寺に掛錫・かしゃく する、そして、なんと、見性してしまった、だから、原田門下には、臨済宗の公案や独参がある。
あのカトリック禅も、この流れを受け、公案や独参を採用していた。
ある接心の独参で、私は神父に、
" I saw Eternity the other night ."
「わたしは 永遠を見た」
英国詩上、最高の一句というシロモノだ、
「これは 悟りの瞬間でしょうか」
すると。ニッコリと笑って、
「その前後を 綿密に調べてみる必要がありますね」
「美しい思い出になった」