長男の元大学教授が、ある日、話しかけてきたのでテキトーに答えておいた、すると、
「あなたは まだまだですね」
「・・・」
「ここんところが分からないと 人生の本当のトコロは分かりませんよ」
「この次に会う時までの 宿題にしておきますからね」
聞くともなく聞いてはいた、この男の学問は古く、そう、30年前のもので、それにstatic(静的)な解釈だ、最新の研究にはタッチしていない、過去の栄光にしがみついている、よくあるタイプだ、
「三流インテリの 成れのハテ」
えばりたいんだろう、上から目線で見下している、一日の疲れを流したいのに困ったジジイだ、しかし、ここでは大学どころか高校も出ていないのが大半で、筋肉モリモリがちいちゃくなっていた、なんかおかしい、だから、ますます図に乘って、大きな態度なのだ。
Dさんとその夜のサッカーの国際試合について話していると、トツゼン、
「あなたたちは コンヤは サッカーのカントクですね」
冷や水を浴びせるとはこういうことだろう、すっかり興ざめた、だから、この政権は人気がなかった。