超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

食戟のソーマ 第57話「彼女の思い出」 感想ほか(週刊少年ジャンプ 2014年11号)

2014-02-10 12:37:02 | クロス・マネジ(WJ系)















大雪の日、やたら肩が痛くて夜寝込んでたんですが
その時に「すごいよ!!マサルさん」をふと読みたくなって一気読みしてたら
正直今読んでもざん新でオリジナリティの塊だな~なんて改めて感銘を受けてしまった
個人的に「デグチ=ホソナール」の辺りでついつい笑い転げてしまう(笑)。
あとギャグ漫画なのにどこかオシャレで所謂「汚さ」がないんですよね
多少の絵荒れはあれど、素人目から見てもどこか洗練されてる感じに見えるという
ギャグのクオリティ、絵の上手さ、そしてありあまる独創性と過言ではなく奇跡の逸品だったと思う
ギャグ漫画全7巻で700万部の威力は伊達じゃない・・・という話ですね
あと意外とジャンプっぽくない(笑

ちょっと絵がオシャレなギャグならラブコメでもありますが「ボンボン坂高校演劇部」も大好き
洗練された絵柄で思いっきりバカをやる意外性の方が自分は好きなのかもしれません
たぶん。














◆食戟のソーマ

大波乱・・・
いや、読者的には吉野あたりが食い込んだ方が大波乱だったと思いますが(笑
まあ作中ではチキン扱いされてきた田所ちゃんだけにそれはそれで大波乱なのかな
「出番が多いから」なんて視点はそれこそ読者ならでは、だろうしね。

でも、今回はそんな田所ちゃんのバックボーンがよく伝わって来て良かったと思います
彼女は「未熟」なのではなくただ「度胸」がなかっただけ
極度の緊張や自分に対する自信の無さがきっかけで
ズルズルと落ちこぼれ街道を下って行ったけど
元々村でトップクラスの実力というのは明かされていた事実ですし
今回の掘り下げで子供の頃から大人顔負けの料理の腕を奮っていた、という事実も新たに明かされた
彼女が真に克服すべきだったのはその性格の弱さ、押しのなさ、何が何でも―というガムシャラな気持ち・・・
いまいちポテンシャルを発揮出来なかった彼女の才覚がいよいよ目覚め始めた瞬間はドラマチックで
かつそれまでの段階を丁寧に踏んでいたからこそ説得力も出るのだと思いました
同時にそれは北条との勝負に勝った、という事でもありますけど
でも田所ちゃん的には最初から自分自身との勝負でしかなかったんでしょうね
その目の前に無我夢中になる感覚、余計な事を考えずに自分の全力を出し切る心意気、こそ
ある意味北条さんに足りてないものなんじゃないかな・・・とか思いつつ
これからの北条さんの描かれ方にも期待ですね
それ以上に白貞塚の行方も気になりますけど(笑)。

今回の田所ちゃんのパフォーマンスで良かったと思うのは
積み重ねとかドラマチックな演出だけではなく、ちゃんと料理に「意志」が宿っていたこと
明確な「目的」や「意識」の下で作られた料理なんだなあ・・・っていうのがしっかりと伝わって来て
それもまた彼女の成長の一部としてしっかりと実感出来たのも素晴らしかったと思います
今までは彼女に「能動」的な要素はあんまり感じられなかったけど、
今回の料理には彼女が大好きな郷土料理を自分の手で、やり方で、しっかりと伝えようとする志の高さがあった
要するに本当にその料理そのものを愛している「気合」だったり「理解」も込められている訳で
その点でもここで勝ち上がるのはある種の必然性を感じてたりもしてます
田所ちゃんの「やりたいこと」が結実した瞬間というか、
しっかりとした目的意識の下で作られた手間暇も含めて秀逸だったんじゃないかな~と
ようやく彼女の意志がはっきりとして来た感覚もまた今回個人的に手ごたえを感じたワンポイントでありました
更なる成長や躍進を描く為の第一歩、という感じもしたのでここからの田所ちゃんにはぜひ期待ですよ。


ところで今のところ「19点」というのが審査員が出した最高点だと思いますが
もしかしたら創真は満点を出しちゃうかもしれませんね
結構いい感じに煽ってくれたカレー対決の行方、注目したいです。久々に主役の出番だし(笑
それと同時にアリスに足りないものも少し垣間見えたような気もした回でありました。








◆ILLEGAL RARE/椎橋寛

随分大層なタイトルだなあ、って思ってたら
普通に吸血鬼とか人魚とか出てくる割とベタなお話でした
今回は始めからドシリアスな印象ですけど、ちょっと辛気臭く感じないでもない
最近ことごとくダーク路線の漫画が下位送りになってるだけにちょっと受けるか受けないかは注目ですね。



◆恋のキューピッド 焼野原塵

あれ、終わってなかった(笑
あの引きは完結の合図だと思ってたんですが少し読み違えたか
それでも多分来週再来週には終わるとは思いますけど・・・
なんだかんだで「いい話」ではあったかもしれません
ちゃっかりゴルゴンさんがイケメンキャラになってましたけど(笑



◆HACHI-東京23宮-

仲間の死(多分生きてる)による覚醒、
そして暴走・・・という随分王道な展開を繰り広げてます
でもそれはそれで結構楽しいんですけど(笑 アポロンもあっけなかったな。
正直この流れだと「俺達の戦いは~」になるでしょうが、一応最後にある程度のオチは付けて終われそうかな
そう、それはここまで紡いで来た「仲間感」の演出・・・今なら説得力も出るだろう、とは思います
今までの敵はあんまり美学がなくただの下衆が多かったので
次は美学ある敵との熱い戦いが見たかったんだけど人気的な意味合いでしょうがないか
個人的にはもう少し見守っていたかったんですが仕方ないですね。せめて最後まで楽しもう。
















次号高山としのり出陣か・・・
「遠慮」なくやっちゃって欲しいです。