超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

生徒会役員共 6巻/氏家ト全

2011-12-05 18:49:26 | 漫画(新作)






氏家ト全「生徒会役員共」6巻読了。




最近出てきた新キャラのウオミーこと魚見さんが活躍している最新刊。
無表情で、常に同じテンションだけど
言う事はやっぱり下ネタか、キワキワの冗談っていう、まあいつも通りのキャラメイクですね(笑)。
でもこれはこれで可愛いっていうか
今までいなかったタイプなので新鮮だし
基本キャラが多くなってきたので、ネタ出しにはそこまで困らなくなってきた感じ
そもそもネタっていうか、スタイルが同じだから何やっても氏家さんのネタにはなるんですけど(笑)。
しかしここで出す新メインキャラとしては間違ってないですね。
貴重なラブ成分も補ってくれてるので
是非とも活躍を期待したいところです。

同じく下ネタ系ギャグ漫画家の竹内元紀の新刊を読んだ後にこの最新刊を読んだんですが
二人ともモロの下ネタの割には、あんまり芸風が被ってないなって正直思ったんですよね。
竹内元紀のは、
色々な意味で無防備っていうか
バカバカしさを極めてるような下ネタで
氏家ト全のは、どこかスタイリッシュっていうか、生々しくも清潔感があるんですよね。
同じ下ネタでも、読んだ時の印象は若干違うのが奥深さを感じさせる。
下ネタ中心の漫画家としては
やはり久米田康治と木多康昭が思い浮かぶんですが、この二人とも今はもう下ネタ作品は控えてる訳で
それ考えるともう10年以上ひたすら下ネタ漫画を描き続けている、
そんなこの二人はスタイルは違えど、偉大だなあって改めて実感したのです。
しかもタイプは違えど
竹内元紀は以前「仕切るの?春日部さん」という生徒会中心の下ネタギャグを描いてるし、
その意味では感触は違っても、案外思考は同じなんじゃないかな、とか
立て続けに読んでみてそんな事を思いました。
しかも
二人ともここ一番の絶好調って感じで
普段以上に冴えてる気もしましたし
今や描く人自体が少なくなっている下ネタ作品界をこの調子で率いていって欲しいものですね。
ちなみに、最近は久米田康治の「南国アイス」をリスペクトしてるあわ箱って作家も出てきましたが(笑)。
やはり少年誌に於ける下ネタ作家というのはいつまでも受け継がれていくものなのかな。
まあ氏家さんは元々ヤンマガですけどね。




内容に関しては、割と男女の絡みは少なめでしたが
ウオミーと張り合うシノ会長や、肝試しの時に腕にしがみつくスズが可愛かったり
その辺のおいしいネタは良い具合に散りばめられてたかな、と。
まあ彼の漫画で本格的なラヴっていうのは
10年読んできて全くなかったように思えるので(笑)。このくらいの塩梅がベストなのかな、と。
夏休み中のプール解放の監視員だったり、高総体の応援に行ったり意外と生徒会らしいこともしてます。