桜場コハル「そんな未来はウソである」2巻読了。
「みなみけ」9巻と同時発売。で、そっちも書いたので是非是非。
この形態はこれから必須になっていくんでしょうかね。それはそれで比較出来て楽しいですけど。
向こうが永遠なる日常だとしたら
こっちは関係性の変化が売りだと思うので、一概に一括りには出来ないのが面白いところなんですよねえ。
だって、普通にラブコメしてますもん。それも日常メインじゃなくて
完全に恋愛メインになってきてる。
それがコハルファン的には楽しくてたまらなくて、一気に読み終えてしまいました。ネタバレしますけど
アカネもアカネで意外と・・・?参加しちゃったりなんかね(笑)。
前半も面白いけど
後半の面白さはちょっと異常でした。
まあコハルラブコメに慣れてないのもあるけど、キャラが基本的に良キャラ揃いなので
それに慣れてきた、っていうのもあるんでしょうね。
桜場コハルの絵柄で、擬似ハーレムコメディを楽しめる贅沢さよ。
当然嫌味はなくて
むしろスタイリッシュである、っていう。それが何より最高ですね。意識し始めた?アカネの表情も最高(笑)。
恋愛方面も恋愛方面できちんと面白くなってますけど
友情だとか青春だとか
そっち方面でもきちんとカタルシスが出てるのに感心。日常ものとしても普通に楽しめる度量はあると思う。
その点は実にコハルさんの漫画らしいですね、って感じではあるんですが
珍しく親キャラなんかも出てきたりで
明確に今までの作品と差別化を図ろう、っていう意志が感じられて
それもまた嬉しく
単純に親キャラってポジションも新鮮で(笑)。こういう方法論で新鮮さ出せるの得だなあ。
この感想は作者ファンの視点から書いてますけど
単純にファン以外が読んでもきちんと楽しめる、トリッキーでストレートな作品には仕上がってると思います。
プチSFに意外な展開も挟んで面白さも順当に加速している印象なので
この調子でどんどん振り切れちゃって
読み手を楽しませて欲しいものです。しかしアカネはアカネで頑張って、ミツキもミツキで頑張るとなると
傍目から観ると異様に滑稽に感じられるのが愉快さを感じつつ微笑ましいですね。
そこはこの作者らしい部分とも言えますけど
一方でひとり奮闘しているマドカちゃんも普通に好きだったりします(笑)。
彼女もまた幸せになって欲しいんですけどね。
一体誰が高山くんのお嫁さんになるんだろう。それはまだ分からないですが当分はその間でニヤニヤ出来そう。
そんなキャラクターの表情に関しても非常に魅力的な一冊でした。
「みなみけ」オンリーの読者も是非、という所ですね。
しかしこれ合間のお話も何気に面白いですね(笑)。
喫茶店のとかいちいち上手いなあ、って感じで読んでました。
そんなアカネもまた可愛いんだよな。クールなようでいて素が出てます。