日伊文化交流会

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コロッセオ修復に賛否 歴史再発見か、商業利用か(2014.12.25)共同&(2015.4.1)毎日新聞

2015年04月07日 | イタリアのニュース
コロッセオ修復に賛否 歴史再発見か、商業利用か(2014.12.25)共同&(2015.4.1)毎日新聞


 ローマを代表する観光名所で、世界遺産の円形闘技場遺跡コロッセオ床を修復し、コンサート会場などとして活用する案に、賛否両論が巻き起こっている

 コロッセオは西暦80年に完成。古代ローマ時代には見せ物として闘技が行われた。かつては木の床が敷かれ、地下にトンネルや剣闘士らと戦う猛獣のおりなどがあった

 イタリアの考古学者、ダニエレ・マナコルダ氏が7月、床を本来の姿に戻し、文化イベントやコンサートを実施する案を専門誌に発表。フランチェスキーニ文化相が短文投稿サイトのツイッターで「とても気に入った」とつぶやいたことで論争に発展した

*今年2月にはコロッセオを担当する科学委員会の委員に マナコルダ氏を起用したとのこと(毎日新聞2015.4.1)


 修復に肯定的な専門家は地元メディアに「見学者が当時の様子をより正確に理解できる」などとコメント。反対派はこれに対し、補修が必要な遺跡はほかにもあるなどと反論した

 最大の課題は、復元費用の財源不足。財政難のイタリアでは芸術分野への公的助成が減少しており、政府や自治体に代わって民間企業が修復費用を負担。コロッセオも回廊の壁が崩落するなど老朽化が進行。

このため、床の修復論争に先立ち、イタリアの高級皮革製品ブランド「トッズ」グループが2500万ユーロ(約36億円)の拠出を申し出た。資金提供を得て、建物を保護するための外壁補強などの工事が既に始まっている。(共同)


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コロッセオは年間600万人が訪れる世界遺産 闘技場の床下には 剣闘士や猛獣を闘技場に送り出すための地下通路や手動エレベーターが設置されていた この地下部分を覆っていた木製の床は 19世紀に考古学調査の発掘のために撤去されていた 

マナコルダ氏の案はこの床を復元して 訪問者が闘技場の原形を見られるようにし 映画や演劇などを上演するというもの 地下部分は博物館にするそうです

反対意見としては「文化遺産の商業利用に向かう動きで コロッセオが娯楽の場と化して イタリアがディズニーランドになってしまう」(美術史のモンタナリ教授/ナポリ・フェデリコ2世大学)「文化省の人員・予算不足の中で優先事項ではない」(セッティス前ピサ高等師範学校長)など

また「トレヴィの泉」の修復にはファッション産業のフェンディが資金を拠出しており 反対派のモンタナーリ氏は 「メセナというより商業的マーケティング戦略の一環だ」と批判 一方マナコルダ氏は民間企業の参入を歓迎している(2015.4.1毎日新聞)


詳しくは こちら

* コロッセオは外側から見ただけで 中まで入りませんでしたが 今となっては悔やまれます... ヴェローナの円形劇場はオペラが上演されているし... ポンペイの遺跡の修復は急務だし...


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