日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア映画傑作選「Viva!イタリアvol.3」開催のお知らせ(2017.5.27)@ヒューマントラストシネマ有楽町&名演小劇場(名古屋)&6月24日@大阪&「マフィアは夏にしか殺らない」の感想♡

2017年04月30日 | イタリア映画・映画
イタリア映画傑作選「Viva!イタリア vol.3」開催のお知らせ(2017.5.27)@ヒューマントラストシネマ有楽町&名演小劇場(名古屋)&(2017年6月24日)@大阪&「マフィアは夏にしか殺らない」の感想♡



さてGWです!! イタリア映画祭2017真っ最中に 次のイタリア映画のご案内です♪

人と映画への愛あふれる イタリア映画の傑作選!
珠玉のイタリア映画3本を 一挙上映!
関東・中部: 2017年5月27日(土)、大阪6月24日(土) 一挙上映!!



公務員はどこへ行く? (QUO VADO?)
2015年イタリア映画
イタリア映画祭2016上映作品

イタリア映画歴代興行収入トップの大記録を打ち立てたコメディ
子供のころからの夢だった安定した終身雇用の職=公務員に就いて15年のケッコだが、ある日、政府による公務員削減の対象になってしまった・・・
 

日々と雲行き (GIORNI E NUVOLE)

イタリア映画祭2008上映作品
2007年/イタリア・スイス・フランス共同製作

一人娘が成人し豪邸で仲睦まじく暮らすミケーレとエルサのカップル
だが、夫のミケーレが失業してしまう・・・
イタリアを代表する俳優アントニオ・アルバネーゼとマルゲリータ・ブイ演じる中年夫婦を『ベニスで恋して』『風の痛み』のソルディーニ監督が見事に演出


マフィアは夏にしか殺らない (LA MAFIA UCCIDE SOLO D'ESTATE)

イタリア映画祭2014上映作品
2013年/イタリア

反マフィアで知られるピエトロ・グラッソ判事が「マフィア映画のベスト!」と絶賛し、イタリアで大ヒットした作品
役者として活躍するピフが、本名のピエルフランチェスコ・ディリベルト名で初監督し、デビュー作にして、国内外の数多くの映画賞を受賞
なお、ピフは本作で監督と主演以外、原案と脚本と4役を務めている

* 「マフィア...」は冒頭はちょっとおフザケシーンですが(;'∀') 終盤は感動しました♡ 

イタリア映画傑作選「Viva!イタリア vol.3」は こちら


   *        *        *

イタリア映画「マフィアは夏にしか殺らない(La mafia uccide solo d'estate)」の感想です♡


2013年制作 2014年のイタリア映画祭で公開された ピエルフランチェスコ・ディリベルト監督作品「マフィアは夏にしか殺らない(La mafia uccide solo d'estate)」の 以下はネタばれの感想です

何も見ないで映画を見て感動するか たっぷり予習してから見るか?? :


イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男」のすぐあとで見たので この作品に出てきた人物(アンドレオッティ首相 トト・リイナなど)が再び登場したのでわかりやすかった!!
マフィアの掟 真実を見てしまった者は殺される... l'omerto 「沈黙の掟」

幼い頃のアルトゥーロは喋らず親は心配しますが 「無口な者ほど長生きする」とはよく言ったものです(笑)

ともかく アルトゥーロの生まれたパレルモの街では マフィアの話はご法度だったから 「女のことで殺された」などと 大人たちは子どもを誤魔化しています
なのでアルトゥーロは 女の子を好きになったら殺されると誤解してしまい 初恋のフローラにも打ち明けられず 「墓場で妻にプロポーズをした」というだけで ジュリオ・アンドレオッティ首相のファンになる始末( ;∀;) ← チラシの写真は 実は...

ともかく コメディー(アルトゥーロ誕生のシーンなど)の中に だんだんと現れる凄惨な暗殺のシーン(実際のシーンも含まれているようです)が多くて 冒頭に「マフィアと闘った者たちに捧げる」とあったのがよくわかりました マフィアとの闘いに身を投じた者たちへのオマージュでもあったのですね イタリアでも大人気だったそうです

さてここからはいよいよ「ネタバレ」 映画を見に行く方は読まない方がよいかも(^_-)-☆

    *       *       *


アルトゥーロは長じて (ピエルフランチェスコ・ディリベルト監督自身が演じています)記者まがいの仕事に就くや 偶然フローラと再会しますが 彼女は今や  サルヴォ・リマ(Pierre Salvo Lima), parlamentare della Democrazia Cristiana(キリスト教民主党のパレルモ議会議員)の個人秘書となっており 幼馴染のアルトゥーロに リマ議員の選挙中のインタビューのチャンスをくれるのですが... おっちょこちょいなので心配( ;∀;)

マフィアの映画を見ていると あっ もしかしたらここで殺されちゃうかも...というのがわかってくるんですよね($・・)/~~~

でもラストは アルトゥーロとフローラが 二人の間にやがて生まれた子どもに マフィアとの闘いで命を落としていった勇気ある者たちの記念碑をひとつひとつ訪れて「真実を語る」シーンでした 

この映画にも様々な役割で登場していた彼らはみな実在の人物であり その記念碑も実際に映されます 
ファルコーネ判事の葬儀に駆けつけるパレルモ市民たちの映像は 実際のものと映画のものとの混在のようであり ここで二人は偶然再会します 

それらをここに書き留めておきます:

パレルモ機動隊副隊長 F.アパロ 通称「猟犬」(44才)
反マフィア財産没収を可能にした ピオ・ラ・トーレ(Pio La Torre)議員
シチリア新聞の記者 ボス・(トト)リイナの思惑を認めた マリオ・フランチェスコ(Mario Francesco)
パオロ・ボルセリーノ判事 マフィアに狙われていると知ってもひるまなかった
パレルモでできなかったことをローマで成し遂げた
ジョヴァンニ・ファルコーネ判事 
機動捜査隊隊長 俊腕のジュリア-ノ
ダッラ・キエーザ(Dalla Chiesa)憲兵隊将軍 マフィア対策法を作った
ロッコ・キンニーチ(Rocco Chinnici)司法官(magistrato)...


アルトゥーロは幼い頃 真実を知らされずに大人になるまで遠回りをしたのですよね...そして マフィアの存在が明るみに出て それだけ時代が進んだということでもあるのですよね!!

トンデモナイ奴がすぐ隣にいるような街 パレルモ... ここで生きてゆくのも楽じゃない
でも 希望の持てるラストでよかった!(^^)!


ストーリーは こちら

映画は こちら


2016年末にテレビシリーズも放映されました 





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