「笑え! ドイツ民主共和国 東ドイツ・ジョークでわかる歴史と日常」(伸井太一/鎌田タベア著・教育評論社)を読みオスタルジーに浸りました(2022.11.27)
出版前に知ってネットで予約しておいた「笑え! ドイツ民主共和国 東ドイツ・ジョークでわかる歴史と日常」が届き 早速一気読みして しばしオスタルジーに浸りました📚
私はベルリンの壁がある頃に東ベルリン等に行き 1989年11月9日のベルリンの壁崩壊直後にも 夫と赤ん坊だった長男とベルリンに行き その後もドレスデンやライプツィヒ等に行っているので 旧東ドイツ関連の本や映画はよく見るのですが この本はじつに面白かった!
また かつて訪れたこの国とそこに住む友人を思い しばし なつかしさを感じました 特に当時の貴重な写真が多く ホーネッカーの党員証の写真や (ほんとにいたるところに彼の写真が飾ってあった!) ザントマン(Sandmann) トラバントに乗ったり テレビ塔に上ったり 小さな青いリンゴに 古い白黒テレビや ほとんど食べる物のなかった東ベルリン中心街のレストラン等... 様々な当時の体験が走馬灯のように思い出されました...
人生長く生きてしまったけど こうして若い頃の思い出にしばし浸れて ほんとに読んでよかったです📖
また 映画「ある画家の数奇な運命」(2018) 「僕たちは希望という名の列車に乗った」(2018) 「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」(2018)も 観てみたくなりました
また この本のネタ本は 「DDRジョーク大全(Das erste große DDR Witz-Buch)」という分厚い本で その500編のジョーク(Witz)の中から入念に選んだのだそうです
著者のおひとりのタベアさんは日独協会のイベントで何回かお会いして「日本人が知りたいドイツ人の当たり前」も読ませていただきましたが 東ベルリン生まれなのですね (壁崩壊の時は3歳)
ジョークは 政治 生活 インターナショナルジョークに どす黒く赤いジョーク等 章ごとに分かれています 表紙にあるホーネッカーのジョークが秀逸です!!
まずは日本語で読んで心を落ち着けて(笑) 次にドイツ語を読んで さらに単語もチェックして そして最後に解説を読んで納得する という手順です! (ずっとイタリア語ばかりだったので ドイツ語が懐かしくて懐かしくて...)
この時代を思い返しながら こう思いました
泣けてくるよねぇ... こんなジョークでやりすごさなければならないなんて まったくひどい社会だったよね と 当時を思い返しています でも懐かしくもあるのですね
今まで見た「グッバイ!レーニン」その他色々な旧東ドイツが舞台の映画を また観てみたくなりました🎥
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紹介文:
監視国家東ドイツは、ジョーク大国だった⁉
人びとの間で密かに共有された“笑い”から、東ドイツ社会を解剖!
ドイツ語原文&単語解説付きで語学学習もできる!
図版資料およそ200点と、図録的にも楽しい一冊。
「笑え! ドイツ民主共和国 東ドイツ・ジョークでわかる歴史と日常」は こちら
本をご紹介いただきました (公財)日独協会様に 心よりお礼申し上げます