講演会シリーズ「世界の書棚から」第9回「児童書と児童雑誌のサロンSLPJの推薦図書"Livres à soi"からみるフランスの児童文学」に行ってきました(2022.11.11)@板橋区立中央図書館
「絵本のまち いたばし」の 板橋区立中央図書館・板橋区立美術館が合同で 月1回開催している「世界の書棚から」シリーズ
第8回の ポーランドに続いて 第9回は「児童書と児童雑誌のサロンSLPJの推薦図書"Livres à soi"からみるフランスの児童文学」です:
講師はフランス大使館の文化部の方で 通訳の方がつきました
簡単なフランスの紹介に続き フランスでの出版状況について詳しい数字を入れてご説明いただきました
全体では毎年10万タイトルが出版されており とてもダイナミックな市場となっています 4万の新着本のうち 1,6万本が子供・ジュニアの本ですね
日本では フランス語の翻訳本が 年に約200冊出ているそうです
フランスでは19%が日本関連の本とのこと📕
本の費用の内訳は フランスでは本屋さんや配給会社が6割を 日本では4割を占めています 本の値段はだいたい15€です またフランスでは独立系の書店が大きな役割を担っています
Hachette et Editis (アシェットとエリテシ) という2つの出版社が大きな割合を占めており 配給・取次会社の相関図も見せていただきました
Quelques éditeurs jennesse remarqueable 注目の出版社を複数ご紹介いただきました
Sophie Van der Linden の 最新刊2冊もご紹介いただきました📕
次に タイトルにもあります 児童書と児童雑誌のサロンSLPJについてです
SLPJ (Le Salon du livre et de la presse jennesse) は こちら
SLPJはジュニア向けの本のサロンで ここでは様々なワークショップ等が行われ 作家を招いてもいます フランスでは本のサロンは 日本よりも大きな役割をはたしています
KIBOOKINという 若者向けの本のサイトは こちら
La selecion du pépites 2022 という賞もあり 子供が選びます
Categorie bande dessinee バンドデシネ(コミック)のカテゴリーについて
Les grandes ourses グランドウルスという2012年から始まった賞についてなど
l'opération des livres à soi 自分のための本のプロジェクトで 本になじみのない家庭などが対象となります 60冊ごとにまとまって配布されており 時には家族にも贈られます
カテゴリーは ポップアップ(pop-up)などのしかけ絵本 ABCの絵本 ことばと絵を一致させる絵本 あそべる絵本 CD付きの絵本等々...
Anne-Margot Ramstein のLa Perle 「真珠」という 文のない絵本もご紹介いただきました 真珠がさまざまな人の手にわたる 真珠の一生を描いた本です
Coucou!! という Lucie Félixの絵本は 丸い穴にセロファンが張られ 革新的な 親子で遊べる絵本となっています
また 右と左 昼と夜などの 世界の基本点概念を学べる絵本もありました
アートへの感性を育てる絵本なども...
今は フランスでは芸術系の学校が多く作られ 独立系出版社がそれらの卒業生をターゲットに絵本作家を育成しているとのこと
新作のみならず 長く読まれてきた本もよく読まれています
とても豊かなフランスの絵本の文化に触れることができ 参加者の皆様もフランスに縁の深い方が多くいらして フランス語が頭の中に満ちたひとときを楽しみました😊
(イタリア語とスペイン語を長く学んでいるので なんとなーく頭にすっと入ってくるのですフランス語💕)
そして 会場には今回「世界の書棚から」の幕が貼られ さらに参加者には「絵本のまちいたばし」の布製バッグが配られました💛
この図書館のオープニングの日にずいぶん並んで 図書館のロゴ入りの布バッグをゲットした思い出があります 今も大切に使っており とても嬉しくなりました💕
「世界の書棚から」の幕
「絵本のまち板橋」のロゴ入りの布製手提げ♪
開催のお知らせは こちら
次回(12.23)はまたまたイタリアです!!