日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「ミュシャ展」に行き壮大な「スラヴ叙事詩」を見てきました(2017.4.7)@国立新美術館  

2017年04月22日 | 美術館・博物館
「ミュシャ展」に行き壮大な「スラヴ叙事詩」を見てきました(2017.4.7)@国立新美術館


 
スラヴ叙事詩」全20点が一挙公開となるのはチェコ国外世界初であり おそらく私の生きているうちにはもう二度とないだろうと思って 行ってきました「ミュシャ展」!!

2013年の「ミュシャ展」にも行きましたが 今回は会場に入って最初にどーん「スラヴ叙事詩」20点が展示されておりこちらがメイン 後半の展示の絵が小さくて小さくて(笑)

前回のミュシャ展は 最初がアールヌーボーの小さな絵(ジスモンダなど)の女性画がメインで 最後に「スラヴ叙事詩」のごく一部の展示だったので 美しく愛らしい女性の絵を描く画家なんだなぁ~と思っていたのですが 今回の「スラヴ叙事詩」一挙公開を見てから ミュシャ(Alfons Mucha/ムハ)の見る目が変わりました

民族の誇り 故郷への思い そして戦争に勝った後であっても喜びではなく累々たる屍の前で祈る民衆たち またスラブ民族の賛歌をテーマとした作品群に圧倒されました

また 当時ラテン語で書かれていた聖書を チェコ語に翻訳したシーンをモチーフにした絵もありました 
ブルガリア皇帝シメオン1世」で描かれたブルガリア皇帝シメオン1世は ビザンチンの書物をスラブ語に翻訳させたため スラヴ文学の創始者と言われたそうです 翻訳をする人たちが描かれていて 母国語で聖書を読めることの大切さが表されています 

そして 「クロムニェジージュのヤン・ミリーチ」という作品で描かれたヤン・ミリーチは 娼婦を改心させて修道院を建てて修道女にしたそうで 白衣を着た女たちが描かれていました 

ヴォドニャヌイ近郊のペトル・ヘルチツキー」という絵は 描かれた当時第一次大戦中だったため 戦争の悲惨さが描かれたとのことで 累々たる屍が描かれています
ロシアの農奴制廃止」の絵は1914年に描かれた作品ですが 「ヨーロッパのいかなる地域よりはるかに遅れて、ロシアの農奴制は1861年にようやく廃止された。」とあります ←イタリア統一の年!

最後の作品は「スラヴ民族の賛歌」で 画面のそこここに今までの歴史が描かれていて圧巻でした (チラシには「スラヴ民族の神格化」とあります)



壮大な絵画群とスメタナの「わが祖国」の「モルダウ」の調べに しばし日常を忘れました これで生きているうちに見られてめでたし めでたし♪

ミュシャ展は こちら
(2017.3.8~6.5)

2013年のミュシャ展は こちら




* 開館時は待ち時間もなく入れましたが お昼近くなるとだんだん混んできました 大きな絵は見られましたが 小さな絵は混雑時は見ずらいため「イヤホンガイド」を借りました
絵の説明プレートの字も相変わらず小さいですが 絵の横と下の2か所に設置されていたのは改善点でした

あと うっかり火曜日に行ってしまい なんと「休館日」!! (なのでその足で明治神宮に行きました~) そして金曜に出直しました(笑) ←休館日だけはしっかりチェックしましょう~($・・)/~~~
 






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