日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

世界イタリア料理週間の「チーズのセミナー」でチーズの歴史のお話を聞いた思い出(2017.11.21)@イタリア文化会館

2020年10月21日 | イタリア料理・イタリアン食材
世界イタリア料理週間の「チーズのセミナー」でチーズの歴史のお話を聞いた思い出(2017.11.21)@イタリア文化会館


今年はイタリア料理週間は開催されませんが 代わりに2017年のリポートです

2018年の第3回イタリア料理週間では フレッシュチーズと 熟成チーズに分かれて開催されたチーズのセミナー 2017年の第2回の時はひとつにまとめられておりました ですのでそちらに参加した時のなつかしいリポートです:

世界イタリア料理週間」のチーズのテイスティングセミナーでは イタリアのチーズの歴史についてお話いただいたあとで 5種類のチーズのテイスティングをしました♡ 私は午後のクラフトビールのセミナーにも申し込んでいたので ランチをはさんで連続参加

何年も通い詰めたイタリア文化会館 まだ初級の人たちの会話が聞いていてなつかしい... 通り過ぎた青春って感じ(#^.^#) セミナーの超速のイタリア語をわりと聞き取れるようになり 長き道のりを思いつつ存分に味わってきました:

チーズの歴史について

チーズは太古から プロテインを含む完璧な栄養源として し好品というよりは重要な食品でした 
5000年以上前のメソポタミア イスラム アラブ諸国では重要な食料として 遊牧民族(食品保存ができないため)から 土地に定着し農耕民族に移る過程において チーズは保存食品として存在し 人類の文明を変えたのです

遊牧民族は ラクダ 馬 ヤギ 羊等の胃を その動物の乳を運ぶ袋として利用していた 幸福な偶然によって 人々はその動物の胃の中に お乳を凝固させる凝乳剤(酵素)があることを発見し 胃の中で乳は凝固したのです 
また初乳(子どもを産んだばかりの母のお乳)は完璧な栄養が含まれている(人間も同じですね)
高い温度 乳酸菌が繁殖する好条件 移動による動き等の好条件が重なり もともと傷みやすいお乳が 保存のきく何かに変化したのでした

カリアータ(凝乳, Cagliata) 
それは固まり始めた最初のお乳で「カード」のこと  そう チーズは民族定住化のための大切なキーポイントになったのです

お乳(latte) カリオ(凝乳剤) 塩(sale)
がその3要素 イタリアには550種類の フランスは300 スペインには250種類のチーズがある 

子どもの頃学校で習ったこと 古代ローマ帝国がなぜこんなにも広範囲にその領域を広げたのか? それは「塩のあるところを求めた結果だ」と言われたと

古代ローマには チーズ サラミ ハムもあった ワインもあった(今とは違うもの)
何千年も前に リグリア海からの温かい風が アペニン山脈そしてポー平野(pianura padana)に吹き チーズが熟成し乾かすのにちょうどよかった

熟成期間は9か月でも我々にとっては短い 何年も熟成されるものもあるのだから
ヤギ(capra) 羊(pecora) 南では水牛(buffara) ミックスチーズもある
雌牛(mucca)のチーズは古代ローマにはなかった この頃は羊のチーズ  そう ペコリーノ・ロマーノ(pecorino romano)だ
muccaは ローマを滅ぼしたバルバリ(barbari/蛮族)がもたらしたのだった

ペコリーノ・ロマーノは 戦いに行く兵士たちに 塩とともに供された あるいは報奨品として与えられたという 戦いのエネルギーの源だったのだ

ローマ帝国崩壊後たくさんの民族が入り それらの文化が持ち込まれた チーズ文化もしかり 西ゴート族がナポリに水牛(bufala)を持ち込んだことから モッツァレラチーズ(mozzarella)が生まれた なぜならこの地帯はマラリアがはびこり 湿地帯で(paludoso) 牛ではなくより強い水牛こそが適していたからだという...

それが イタリアのチーズの長い歴史なのです 

  *       *       *

次は チーズのテイスティングに入ります



1. ピエモンテのトーマ・ピエモンティ というミックスチーズ ピエモンテは最もチーズの種類が多い地域

2. 白カビ(muffa)のカマンベールチーズ crosta(硬い外皮)もいただく 繊細な味わい(fine)

3. カチェータ・ディ・ブファラ(Cacieta di bufala) 水牛のモッツァレラ ケルト人が持ち込んだチーズ クロスタ(外皮)は食べない(塩からい) サンジョヴェーゼ等が合う(abbinamento)

4. パルミジャーノ・レッジャーノ(parmigiano reggiano) 2年熟成もの ローストしたクルミのような香り ランブルスコの赤が合う

5. ゴルゴンゾーラ(gorgonzola) 青カビチーズ ラテン語の青緑の色 グラウドムという村で発見された ヴィンサント等と合う 

これらを 1. シチリアオレンジのマーマレード(紙皿の中心の3つのうちの上) 2. ひまわりのはちみつ(右) 3. ブドウのモスタルダ(辛子を加えたジャム)などとをつけていただく

  

チーズは鼻の前で割って香りをかぎ 半分はそのまま 半分は上のどれかをつけていただき 一つ味わったら必ず水を口にふくめて口の中を中立させる 等のテイスティングマナーを スローフード大学(ポッレンツォ食科学大学)の授業そのままに 教えていただきました

こんなに美味しいイタリアチーズをいただき 貴重なお話も聞けて 参加してよかったです♡ 素晴らしいセミナーを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます 

* 写真はチーズのテイスティングの紙皿 上が1 時計回りに5まで 中心の3つは チーズをつけていただいたもの

開催のお知らせは こちら


 
またいつの日かイタリアのイベントが再開できることを祈りつつ...

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シンポジウム「エノガストロノミアとテリトーリオ - 日本とイタリアの農業文化の発展 - 」をzoomで聞きました(2020.10.10)@法政大学イノベーション・マネジメント研究センター

2020年10月17日 | イタリア料理・イタリアン食材
シンポジウム「エノガストロノミアとテリトーリオ - 日本とイタリアの農業文化の発展 - 」をzoomで聞きました(2020.10.10)@法政大学イノベーション・マネジメント研究センター


毎年11月になるとイタリア文化会館で「イタリア料理週間」が開催され 食文化のセミナーや試食・本の紹介セミナーや映画等があり 毎日のように足を運んでいました...懐かしい限りです ずっと行っていませんイタリア文化会館(涙)
なので日伊協会のHPで見つけたこのオンラインシンポジウムに参加しました:

エノガストロノミアとテリトーリオ - 日本とイタリアの農業文化の発展 -


エノガストロノミアとは ワインを中心とした美食術 テリトーリオとは 都市と農村の繋がりを包括的に捉え直す概念のことです
イタリアの農業・食品産業のありようは 生産活動以外にも 環境保護や食糧問題などの多機能性を持つことから 日本社会の在り方を考える上でより重要になってきています

まず最初に 「山梨のワイン産業はどう発展してきたか」というテーマで 「美味しんぼ」(第80巻)にも登場された山梨の観光推進機構理事長の仲田氏より 山梨ワインの歴史を紹介していただきました

日本で一番ワイナリーが多いのは山梨(81)  長野(35) 北海道(35)…と続き合計303カ所 
山梨の文化的景観は 世界農業遺産に登録申請中とのこと 
2000年に 和食と相性が合うワインとして認められました 
今もワインリゾート構想等様々な試みが続けられています
実ははこのあと うちにあった美味しんぼ第80巻を読み返してしまいました( *´艸`)

    *    *    *

次に 司会の木村先生から 「イタリア農業の底力: アミアータのテリトーリオ」とのテーマでお話いただきました

50年代は食糧自給もままならず(62%) 農業人口の流出に悩んでいたイタリアですが 1980年代からは 農業以外の活動が農村で活発化してゆきました

トスカーナ州グロッセート県のフランチジェーナ街道とアミアータ山のテリトーリオ(都市と農村を結ぶ社会・文化・経済的なまとまり)の試みについて紹介していただきました

19世紀末には水銀鉱山が発達し 1981年に閉山となってからは鉱山産業考古学公園や博物館となり 一方で山栗が採れます
栗は「貧しい人のパン」とも呼ばれ 栗の粉は小麦粉に代わる大切なものでした 
鉱山は消えましたが栗は残り トスカーナの栗栽培強化プロジェクトにより 栗の粉のカスタニャッチョ等の特産品や栗のお祭り等 様々な試みがなされてゆきました
生きるための農業から 高付加価値産品を生み出す農業へと変わりました
都市と農村のネットワークが生むイノベーションが次々と生み出されてゆき 既存資源を用いたテリトーリオ価値の回復が進められてゆきました


セッジャーノ(sessiano)のオリーブオイルの試みも紹介していただきました 
世界遺産となったオルチャ渓谷に後れを取りましたが ここではセッジャーノのオリーブオイルのブランド化等が進められました
Amiata Oleosという 統合型農業と食品のサプライチェーンプロジェクトです
知恵の根(radici intelligenti)という異業種コラボレーションの中で オリーブの木の根っこを貯水槽(cisterna)に吊るす試みが興味深かったです
また 分散型博物館(museo difuso)も 村全体が博物館という感じですね

アミアータ山のオリーブの黄金の盆地(Monte Amiata Oliveti Conca Oro)という景勝地では 圧搾の様子を見せながらコース料理をふるまったりなど…

次の事例です 生物多様性については 絶滅危惧種の乳でチーズを生産する「希少種のチーズ(Formaggi di Razza)
そして マレンマ牛 セルヴァの玉ねぎ アミアータの羊やロバなどをご紹介頂きました
体験型農村ツーリズムもあります 

トランスマンツァ(移牧/無形文化遺産)も非効率な牧畜として行われていますが イタリアの条件不利地域の酪農は CAP(共通農業政策)の補助金なくしては成り立たないそうです

イタリアでは テリトーリオの関連主体が協力して テリトーリオに埋め込まれた経済活動を実践し 一定の効果を上げています 

     *    *    *


次に 陣内先生による「文化的景観を活かしたテリトーリオの再生」のお話をいただきました

イタリアと日本は似ているというお話から centro storicoから territorio storicoへ とのお話
イタリアでは1980年代に それまでは近代化の時代に遅れていたものとされていた田園の再評価がなされ 最大のアドバンテージとなります

1985年に景観法が 1985年にアグリツーリズム法が そして1986年にスローフード運動が生まれました 2004年にオルチャ渓谷が世界遺産となり 2000年代は南イタリアが元気になります 
Centro storicoの保存から再生へとつながってゆくのですね
ルーラルツーリズム スローフード 地産地消 キロメトロゼロ cucina povera エノガストロノミアのことなど…

それにしても オルチャ渓谷は昔 人口流出に悩み 産業廃棄物候補にもなったことがあったとはショック…
住民が反対し 逆に自然公園を提案して攻めたのだそうです それが世界遺産に!!

プーリア州のValle d’Itriaの田園風景 ロコロトンドのマッセリア(農場を改装した宿泊施設)  オストゥーニの分散型レストラン チステルニーノの路上レストラン…
観光もまだなかった頃から 典型的な袋小路を歴史的都市空間の魅力を引き出す素敵な演出でもって 洗練された旧市街へと変身させた写真の数々にうっとり...💛

中でも廃墟から蘇ったトゥルッリの集落を改装した宿泊施設は魅力的でしたね💕

地域の唯一無二の資源を生かし また食文化は農村と都市を結びつけるものだ との熱い言葉がとても印象的でした
 
    *    *    *

次のクロストークでは 長本先生のクチーナ・ポベラ(庶民料理)とクチーナ・リッカ(貴族料理/記録に残る)のお話 何度聞いても感動的です(^.^)
それぞれの食材の起源と時代 歴史と郷土にまつわるお話を頂きました イタリア人の自己肯定感はすごい とのポジティブなお話も忘れられません

陣内先生の 壊して作る開発ではなく修復型まちづくりの大切さを とのお話も心に残り 「小さなまちの底力」「イタリアの街角から スローシティを歩く」の著書を読んでみたくなり 早速読み始めました(^.^) 
合計3時間もあったのに 最後のクロストークは5名もいらして 時間が短く感じてしまいました

すばらしいオンラインシンポジウムを開催してくださいました 法政大学イノベーション・マネジメント研究センター様に心よりお礼申し上げます

昨年まではイタリア文化会館に出向いて イタリア料理週間での様々なシンポジウムに参加したり試食したりしていましたが オンラインであってもこうして貴重なお話が聞けて 本当に嬉しいです



シンポジウムのお知らせは こちら


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伊勢丹イタリア展のお知らせ(2020.9.11~23)@伊勢丹新宿店&オンラインストア

2020年09月07日 | イタリア料理・イタリアン食材
伊勢丹イタリア展のお知らせ(2020.9.11~23)@伊勢丹新宿店&オンラインストア



2020年の『イタリア展』は「日本のイタリアン」特集


■会場:「伊勢丹新宿店」本館6階 催物場、三越伊勢丹オンラインストア

■会期:【PART 01】【PART 02】
【PART 01】9月11日(金)~14日(月)最終日18時まで
【PART 02】9月16日(水)~23日(水)最終日18時まで
※三越伊勢丹オンラインストアは8月26日(水)よりスタート。


伊勢丹新宿店」本館6階にて開催される『イタリア展』、今回は「日本のイタリアン」にスポットを当て、新宿御苑前に店を構えるイタリアンバールで人気のラザニアや 日本のイタリアンの巨匠のコラボレーションメニューが展開。

また、イタリア産のワインやホワイトバルサミコ酢、オリーブオイルやトマトソースなど 商品ラインナップを多彩に取り揃えています。

日本が誇るイタリアンの巨匠がコラボレーション

世界が認めた気鋭シェフの感動パスタ

ドルチェと楽しむティータイム

イタリア展の食材で料理上手に

食卓の人気者、おつまみ&オードブル

オンライン販売 ワインは会場で試飲、自宅へ届く ※ご試飲は有料となります。

オンライン販売  おうち時間を豊かにする インテリア&テーブルウェア

オンライン販売  イタリアの洗練を、装いにプラスして 等...

オンラインストアは こちら

* オンラインストアもあるので便利ですね♪ 

伊勢丹イタリア展は こちら



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イタリア料理専門展「第2回ACCI Gusto 京都」開催再延期のお知らせ(2021.3.3,4)@ANAクラウンプラザホテル京都

2020年06月13日 | イタリア料理・イタリアン食材
イタリア料理専門展「第2回ACCI Gusto 京都」開催再延期のお知らせ(2021.3.3,4)@ANAクラウンプラザホテル京都



≪開催再延期のお知らせ≫
2020年9月2日(水)・3日(木)に開催を予定しておりました「第2回 ACCI Gusto 京都」は 新型コロナウイルス感染症の影響により
2021年3月3日(水)~4日(木)に再度延期することといたしました。

  
 
皆様には度々ご不便・ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。




【開催概要】

名 称:イタリア料理専門展「第2回ACCI Gusto 京都」

会 期:2020年9月2日(水)、9月3日(木) 10:00~17:00(最終日は16:00まで)
    2021年 3月3日(水) 10:00~17:00
       3月4日(木) 10:00~16:00
会 場:ANAクラウンプラザホテル京都 (京都市中京区堀川通二条下ル土橋町10番地)

主 催:(一社)日本イタリア料理協会 

共 催:京都イタリア料理研究会  

協 力:ANAクラウンプラザホテル京都

詳しくは こちら

* 情報をいただきました(一社)日本イタリア料理協会様に心よりお礼申し上げます



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わたしのイタリア応援メニュー@ともすけさんの無農薬、古来種野菜のラザーニャ

2020年04月27日 | イタリア料理・イタリアン食材
わたしのイタリア応援メニュー@ともすけさんの無農薬、古来種野菜のラザーニャ





イタリア語お弟子さん仲間 ともすけさんの無農薬、古来種野菜のラザーニャ❣️
これは絶品です。

ふきのとうのソースがなんとも!
優しい!軽い!お味に子供が爆食いしていました…
美味しく食べてくださいって気持ちのこもりまくった焼き方解説書付き

dal Barone さんのジェノベーゼソース
お家なのでショートパスタで、、えへへ

こちらはマリートのお気に入り
大大大好きなインカのめざめの
ポテトフライ

皮付きでただ揚げただけ
このインカのめざめは、イタリア料理留学をしていた北海道のイタリアラブな方に教わってからのファンです
あぁ悪魔的なうまうま😋

今しか出来ないテイクアウトを思いがけず楽しませていただいていますが
みなさまのご苦労を思うと😢
今日も1日無事に過ごすことが出来て感謝です

おうちでともすけ は こちら

とても気に入りました
とても丁寧な愛情のこもったお味です
よかったらぜひ♪

4種の古来種野菜とマッシュルームのラザーニャ なんて初めての味です!!


以上 会員さんのリポートでした♪



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イタリアンテイクアウト・デリバリーのお知らせ@(一社)日本イタリア料理協会

2020年04月11日 | イタリア料理・イタリアン食材
イタリアンテイクアウト・デリバリーのお知らせ@(一社)日本イタリア料理協会



緊急事態宣言が出される少し前に 日本イタリア料理協会が イタリアンのテイクアウト・デリバリーの試みを始めました:

こんなときだからこそ!イタリアンテイクアウト・デリバリーをご利用ください!!
日本イタリア料理協会のシェフ達が テイクアウトやデリバリー、ケータリングを行っております!

こんなときだからこそ、本格イタリアンをおうちでいただきませんか?
おうちでいただけるイタリアンをまとめました。
こちらのページをご覧ください!

日本イタリア料理協会特設ホームページ

おいしい料理は笑顔を作ります。この機会にぜひご賞味を!

詳しくは こちら (全国各地のレストランです)


また 京都でのACCI Gustoは 9月2日(水), 3日(木)に開催が延期されたとのことです

詳しくは こちら


情報をいただきました(一社)日本イタリア料理協会様に 心よりお礼申し上げます 

     *      *      * 

コロナ自粛で「脱店舗型」で活路 デリバリー参入続々」(2020.4.10)の記事は こちら

ついでにFacebookで見つけた 「感染予防方法 買い物編」は こちら アメリカの医師による貴重なアドバイスです
なので 今は外食はおろかスーパーにも極力行かず 生協等の宅配がメインです

皆様どうか気をつけてお過ごしください!(^^)!



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世界イタリア料理週間:講演会「ルネッサンスの料理 天才たちの食べ物」を聞きに行きました(2019.11.21)@イタリア文化会館

2019年11月28日 | イタリア料理・イタリアン食材
世界イタリア料理週間:講演会「ルネッサンスの料理 天才たちの食べ物」を聞きに行きました(2019.11.21)@イタリア文化会館


世界イタリア料理週間 この日は 13年前に私がイタリア語を初めて学んだベリッシモ・フランチェスコ先生の話されるルネッサンス時代の料理の講演会に 会員の方たちと行ってきました!
花束を渡して写真を撮り 先生は私たちのことちゃんと覚えていてくださりとても喜んでくださいました 本当によい思い出が出来ました もう13年ですよ~( *´艸`) 

出会いを大切にする先生は 講演会の最後に 通訳の方にも拍手を送り一言お願いされました 常々黒子に徹していた通訳の方のご挨拶を 私はこの日初めて聞くことが出来ました 
(独文学者の故小塩節先生もそういう方で 長旅の撮影クルーの方たちをも最後に拍手でねぎらう方でした...)

さて 講演会ですが 前半はまずシカゴ大学研究員ダニエレ・マクッリャ氏より ルネッサンス時代の食文化の歴史的背景について 後半はイタリア料理研究家ベリッシモ氏よりその当時の食材やレシピとその再現についての紹介 そして質疑応答という構成でした

     *      *      *

ルネサンス時代は社会階層や またイタリア半島の場所によっても料理は大きく異なっており 料理も大変化を遂げた時代で 今とは大きく違います 
バルトロメオ・スカッピ(Bartolomeo Scappi/1500-1577)は イタリア料理の最初のマニュアル本「Opera」(1570)を作り 厨房の道具もすべて表しました



鍋(pentola)の数々

ナイフよりも鍋が当時は重視されており フォークは後期中世はまだなく (尖っており悪魔の道具のように見えた) フォークが使われる以前は主にスプーン(庶民は木のスプーン)を使っていたそうです

mangia beneと称して 中世とは違って見た目も大切にされ 上品で豪華な宴会(banchetto)が 富を誇示するために催されました 美食も芸術の一部でした

Giovanni della CasaGALATEO (マナー) のことも紹介されました

火を起こしましたが火力調節が難しく外では風も吹きます そのため湯煎(bagnomaria)が主に用いられました 

ルネサンス後期にはアメリカからピーマン 七面鳥 芋類等新しい様々な食材が入ってきました 

クリストフォロ・ディ・メッシスブーゴの料理書 『Banchetti, composizioni di vivande e apparecchio generale(宴席:食べ物と諸々の道具立ての構成)』についても紹介されました 
アンリ4世とメディチ家の結婚式のバンケットで出されたという砂糖の彫刻は 造形芸術の天才というべきもので 印刷技術の発展とともに料理書は学問 読み物ともなってゆきました

さて ダ・ヴィンチやミケランジェロは 何を食していたのか?に話題は移ります

シカゴ大学のサポートにより当時の料理が再現されたとのこと ダ・ヴィンチのアトランティコ手稿には 胡椒惹き(macinapepe) 皮むき器 回転焼肉機 コルク栓抜き(cavatappi)等が描かれており またルドヴィコ・スフォルツァは彼にワイン畑(vigna)を贈ったといわれます

さて ダ・ヴィンチはベジタリアンだったのでしょうか? これは不確かとのこと (私もネットで検索してみましたが そうではないか?というものがいくつか見つかりました) アトランティコ手稿213に よく食べることにに関する言葉がありご紹介いただきました 今でも通じることばかりですね

ミラノの「最後の晩餐」の絵が出てきました 特別な夕食は人生で重要な場面です 小さなナプキンが置かれていますね

そして ミケランジェロです  彼はダ・ヴィンチとは違って粗食だったそうで 庶民のシンプルな料理を食べていました 彼の弟子に買いに行かせた買い物リストを見てゆきました これを見るとベジタリアンではないことがわかりますね 


   *      *      *

次は イタリア料理研究家フランチェスコ・ベリッシモ氏による 当時の食材やレシピの再現についてのお話です

まずは ダニエレ・マクッリャ氏とのコラボのきっかけからお話いただきました

今と 500年前のルネサンス時代とは 食材も作り方も全然違います 
海上共和国(Repubblica Marinale)の時代には インドから黒胡椒(pepe nero)が入り ヴェネツィアはその交易で富を得ました
ジェノヴァはアジア(インドや東南アジア)からバジル(basilico)を輸入しました 胡椒よりも安価ですね ジェノヴェーゼ・ソースはバジルを使ったジェノヴァのパスタですね
大理石の乳鉢(mortaio)を使ってバジルを曳きます ダビデ像が彫られたのも大理石ですね

そしてアメリカから 新食材が入ってくるようになりました カラブリアにはペペロンチーノ(唐辛子)が入り ンドゥィア(Nduja)という辛いサラミ類が生まれましたね


 ↑
インドからスパイス アメリカから入ってきた新しい食材

この時代にあった3つの困難とは 時間の観念が今と違うこと 火の扱いが難しいこと そのため湯煎(Bagnomaria)が用いられました そして水 冷やし方も これは冷蔵庫もないため ケーキを作るには涼しい夜がよい等の工夫が必要でした

そして お二人でアメリカのEATELYで行った ルネッサンス時代の料理の再現イベントについてご紹介くださいました 

家庭ではパンが主食でありパン粉もあった 今も硬くなったパンを使って料理していますね
まぐろのステーキ これに胡椒をあしらいますが 当時はとても高価でしたね
さくらんぼのケーキには バラの花びらを散らします 黒胡椒やしょうがは保存にもよく 今のケーキよりも甘くなかったとのこと 甘味のバランスがよく繊細でした  

そして最後に グラッパAMAROのリキュールのお話をしてくださリ 質疑応答に入りました 

ちなみに マッシモ・モンタナーリの本は イタリアの食文化を知るのによいとのこと また 当時は今のように乾燥パスタはなく 生パスタだったこと 中南米から入ってきたトマトは 昔はフルーツとして食べられていたが やがてトマトソースが生まれ メキシコでサルサに発展したことなど 興味深いお話をいただきました 

開催のお知らせは こちら

素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます



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世界イタリア料理週間:講演会「イタリア料理大全-厨房の学とよい食の術 ペッレグリーノ・アルトゥージ著作邦訳出版を前に」を聞きに行きました(2019.11.20)@イタリア文化会館

2019年11月24日 | イタリア料理・イタリアン食材
世界イタリア料理週間(Settimana della cucina italiana nel mondo):講演会「イタリア料理大全-厨房の学とよい食の術 ペッレグリーノ・アルトゥージ著作邦訳出版を前に」を聞きに行きました(2019.11.20)@イタリア文化会館



世界イタリア料理週間(2019.11.18~24) まずは「平松玲子写真展 美味なる主役たち(Mostra fotografica di Hiramatsu Reiko Squisiti protagonisti)」を鑑賞しました♡

すべての写真に 何の食材を写したのか書かれているのですが ひとつひとつ当てながら目隠しを上げてゆきます イタリア各地の特産品を拡大撮影された写真は新しい発見です!! かぎ針で作ったマッケローニ♡


この日 2019年11月20日は「アルトゥージの日」ともいうべき一日で 昼間にはカーザ・アルトゥージ(Casa Artusi)のシェフ カルラ・ブリリャドーリ氏が「エミリア・ロマーニャの神話と儀式」というタイトルで タリアテッレ タリオリーニ パッパルデッレ ガルガネッリなどの ロマーニャ地方のパスタ作りを実演してくださいました 

そして この夜はいよいよ イタリアで一家に一冊あると言われるアルトゥージの「イタリア料理大全」の日本語版出版記念の講演会が開催されました 有名なシェフの方々等もいらしていました

引き続き 22日(金)には アクア・パッツァにて 23日(土)にはタンタ・ローバにて アルトゥージのレシピ再現料理のイベントが開催されたそうです💛

   *   *   *

まずは カーザ・アルトゥージ(財団)の学術顧問アルベルト・カパッティ氏が アルトゥージの著作"La scienza in cucina e l’arte di mangiar bene"の背景などについてご紹介くださいました

イタリアの三大ベストセラーは 聖書とピノッキオと ペッレグリーノ・アルトゥーズィ/Pellegrino Artusi"(1820~1911)の「イタリア料理大全~厨房の学びとよい食の術」といわれます
1891年に出版されてから 良家の子女の嫁入り道具や結婚のお祝いに選ばれ 100年以上たっても版が重ねられています アルトゥージ生誕200年を記念して このたび平凡社から日本語版が出版されることになりました

最初は自費出版として世に出たため アルトゥージの住所が書かれていたそうです 読者からの意見を取り入れて版を重ねてゆき 最初は475種類のレシピでしたが 第15版ではなんと790種類へと増え 各国語に翻訳されていますが その第15版をもとに日本語版は作られました

 
 ↑
イタリア料理大全日本語版のチラシ

この本の出版当時はイタリア統一の後で まだまだ地域ごとの郷土料理が外に出ることは少なく それぞれの地方でそれぞれの郷土料理が食べられていました 
料理人は方言を話し 自分の地域の料理を作っていたのですね 
それを標準イタリア語で統一して書かれたのがこの本です

さらにはクスクスなどのレシピも取り入れています コミュニケーションツールとして他文化も大切にしていたそうです 自分でも何度も試して作り さじ加減等のレシピのバリエーションも尊重しました

裕福な商人の父のもとに 13人兄弟のうち唯一の男子として生まれたアルトゥージは 父の仕事を継ぎました
彼の母は仕事のため料理はせず また自身も妻はおらず 40才を超えた頃から料理の追求を始めました

多くの友人たちからレシピを集め 彼自身も何度も作って改良しました 最後は 版権は料理人と給仕に また遺産は生まれ故郷のフォルリンポポリ市/Forlimpopoli(エミリア・ロマーニャ州)に贈られ それをもとにアルトゥージ財団が2007年に設立され活動を続けています
料理人ではない著者が書いた本ですね 91才まで長生きされたアルトゥージの料理は 長生きにつながるとか?

今のイタリア料理はグローバル化された料理で ピザという単語は世界中でもピザであり 丸い形も共通ですね 
アルトゥージの料理は家庭料理であり 伝承によって変わってゆくもので 今回日本語版が出たあとも 日本の食材により日本のキッチンで作られてゆくうちに再解釈・再発見されてゆくであめうし レシピは変わってゆくものであり それを楽しみにしているとの言葉でした 

*   *   *


続いて 日本翻訳プロジェクトの監修・監訳者の工藤裕子先生が 日本語版のプレゼンテーションを行ってくださいました

アルトゥージが50才の時にイタリア統一がありました それまでは地域を移動するには旅券が必要でした 

商人であり 自由思想の教養人でもあったアルトゥージは イタリア料理のアイデンティティを通じてイタリア統一を確立しようとしたのですね 
また当時はフランス料理が優勢でしたが それに対してイタリア料理を体系化しました
フランス料理をよしとする当時の風潮や 外来語への批判を盛り込み 伝統の再評価をしました
また この本は料理本であって料理本にとどまらないとのこと 

アルトゥージ財団には 「マリエッタの会」があり 地域の主婦たちが専門家として家庭料理を教えています この会の名前は彼の給仕人からとったそうです

 
  ↑
6月のアルトゥージ祭り

そして 3名の翻訳者のひとり中村浩子先生と 料理監修の長本和子先生の3名で アルトゥージの本がもつ今日的な意味や 日本語版の意義などをお話してくださいました 

それぞれにイタリア語やイタリア料理との出会いのきっかけをお話くださり 改めて感銘を受けました 
フランス料理に行ったのは貴族料理で イタリア料理はマンマの家庭料理 まだイタリアが貧しい中で 簡単で美味しくて安価でした 

古代ローマのアピシウスの書が 最も古いイタリア料理の文献 そしてルネッサンス時代料理人バルトロメオ・スカッピの本 そしてアルトゥージの本へと続きます

ピノッキオの作者カルロ・コッローディとアルトゥージは同年代であることから ピノッキオの話に出てくる料理もアルトゥージの本にあることをつきとめられました 

この本には様々な肉の栄養価などもあり 生ハム1枚で風味が増して かえって減塩になる等 貴重なお話をたくさん聞くことができ満足です♡

開催のお知らせは こちら

素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます


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イタリア留学フェア2019でAIS認定ソムリエ養成コース&オリーブオイルソムリエ養成コースのセミナーを聞きました(2019.11.9)@イタリア文化会館

2019年11月12日 | イタリア料理・イタリアン食材
イタリア留学フェア2019でAIS認定ソムリエ養成コース&オリーブオイルソムリエ養成コースのセミナーを聞きました(2019.11.9)@イタリア文化会館


イタリア留学フェア2019 初日の夕方に AISソムリエ協会のセミナーを聞いてきました

イタリア文化会館でもイタリアワイン基礎講座を開催しています 
 
『AIS(イタリアソムリエ協会)』はワインと食のプロフェッショナル『AISソムリエ』の養成コースを開講しています。ソムリエとしての基本的知識から段階的にイタリアワインを学び、ソムリエ資格取得を目指します。』(セミナー紹介文より)

AIS(Associazione Italiana Sommeliers)は1965年にミラノで設立され 1973年9月にイタリア国家よりイタリア国家資格として ソムリエの資格が認定されました

会員は4万人 各国に支部があります イタリア人が通常1年半~2年かかるところを この「AIS認定ソムリエ養成コース」(Corso di qualificazione professionale per Sommelier)は 約6週間という集中コースで資格所得を目指すとのこと

Accademia dei viniとAIS によって 年3回開講されています(1/31,5/31,10/31がコース開始日)

2006年に日本支部が正式に認定され 252名の会員がいます 「ワインの伝道師」としての人材育成を目標として 知識とテイスティング能力を養うとのこと

レベル1は 基本知識 醸造学 テイスティング技術などの基本を学びます
レベル2は ワイン点数のつけ方 全土のワイン 世界のワインについてより深く学びます
レベル3は 料理とワインの相性について 理論的に学びます 

そして最終試験を受けて アイスソムリエの称号と認定証を受けられます
そのあとの道は professioneとして イタリアンレストランのソムリエ バイヤー 輸入業者 レストラン経営者 ワインジャーナリストやワイン講座講師など多岐にわたり また
Cultura personale Passione といった ワインの知識 そしてワインが育む人の輪が広がります 

2つの柱は テイスティングのメソッドと 料理とワインの合わせ方(abbinamento)です

そしてさらに知識を深めるために 公式テイスター(Degustatione Ufficiale)があり それを持って講師になれるとのこと コースのクオリティーの保証のためだそうです 

日本人ではイタリア在住で十数名いらっしゃるとのこと 

養成コースでは通訳がつき 試験も日本語OKですが イタリア語がわかる方がより深く理解できるとのこと 1講座で3,4本のワインをテイスティングするそうです

AIS認定ソムリエ養成コース
について 詳しくは こちら

イタリア語を長年学んでいると ワインを愛する方 ソムリエの方にもよく出会いますね💛

   *      *      *

次に やはりここイタリア文化会館でもオリーブオイル・セミナーを開催している AccademiadllOlio の「オリーブオイルソムリエ養成コース」のお話を聞きました



こちらは2005年にできた組織で 上記の「レベル3 料理とワインの相性について 理論的に学びます」という特色を オリーブオイルにも生かしたメソッドで生まれました 

オリーブオイルソムリエ養成コースは 7日間で15のレッスンがあり コースの最後に「オリーブオイルソムリエ認定試験」が行われ 試験に合格すると認定証が発行されます (1/20,7/20,10/20がコース開始日)

オリーブオイルの質は色では鑑定できないため 青いグラスでテイスティングを行います

オリーブオイルは 科学的要素のない製法で絞る いわばオリーブの果実のジュースのようなものです 
700種ものオリーブの品種があり それらの特徴や スペイン産オリーブとの違いをご説明いただきました また伝統的な石臼での製法の良しあし 手摘みと機械摘みの良しあし等も伺いました

年3回のコースでは やはり通訳がつき 搾油所や生産者の訪問 苗木の見学などができますが やはり収穫の秋のコースがおすすめとのこと♡

オリーブオイルソムリエ養成コースについては こちら

イタリア文化会館で以前行われた オリーブオイルの1dayテイスティングセミナーのことを思い出しました...あの頃は何にも知らなかったなぁオリーブオイルのこと...(;´∀`)

オリーブオイルセミナーの1週間...語学だけではなく こんな留学もあるのだなぁと思いました!!

セミナーのお知らせは こちら


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新宿伊勢丹イタリア展開催中です(2019.9.18~23,25~30)@伊勢丹新宿店

2019年09月19日 | イタリア料理・イタリアン食材
新宿伊勢丹イタリア展開催中です(2019.9.18~23,25~30)@伊勢丹新宿店



今年も伊勢丹新宿店のイタリア展は 2週間開催
初登場の星付きリストランテ 日本初上陸のクラフト生ビール 定番の人気を誇るカメオアクセサリーなど 美食も工芸も芸術も魅力たっぷりにお届けします

■PART 01 9月18日(水)~23日(月・祝)最終日18時終了
■PART 02 9月25日(水)~30日(月)最終日18時終了
※9月24日(火)はイタリア展はお休み

於 伊勢丹新宿店本館6階=催物場

今年で24回目を迎える伊勢丹新宿店のイタリア展 マルケ州とエミリア・ロマーニャ州のリストランテをクローズアップするのは初めてのこと
マルケ州はトリュフの名産地で 海魚にも川魚にも恵まれた食材の宝庫
エミリア・ロマーニャ州は 生パスタや生ハムが有名な お腹いっぱいになれる美食の街
そのふたつの州のミシュラン星獲得リストランテが イタリア展に出店します

イタリアクラフトビールの〈バラデン〉 定番のボトルビールだけでなく 日本初上陸となる樽生ビールや限定品もご用意しています

トリュフ塩 コラトゥーラ(魚醤)カラブリア州産の唐辛子ペースト バルサミコ酢にオリーブオイル...

カタログは こちら


伊勢丹新宿店イタリア展
は こちら


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(社)日本イタリア料理協会主催「イタリア料理専門展ACCI Gusto2019が開催されます(2019.10.9,10)@都立産業貿易センター

2019年09月10日 | イタリア料理・イタリアン食材
(社)日本イタリア料理協会主催「イタリア料理専門展ACCI Gusto2019が開催されます(2019.10.9,10)@都立産業貿易センター


今年もACCI Gustoが開催されます!!


ラ・ベットラ・ダ・オチアイ 落合シェフをはじめ 新進気鋭の若手シェフ達の調理デモンストレーションや ワイン・チーズにとどまらないイタリアの専門家たちによるセミナー そして
昨年盛況だったイタリア料理コンテスト「Premio ACCI(プレミオ アッチ)」の決勝戦も行います

今回はイタリア大使館 貿易促進部と共に開催し テーマは「イタリア産チーズ」!

有名なチーズから珍しいチーズまでの様々なチーズを使って 100名以上の応募があった予選を勝ち抜いた料理人たちが 渾身の一皿を作り上げます

今年の「第2回イタリア料理コンテスト Premio ACCI(プレミオ アッチ)」(10/9決勝戦)では「イタリアを感じられるか」がキーポイントとなるそうです

昨年の第1回ではドラマがありましたね...

各ブースをまわって試食したり 買い物したり セミナーやデモンストレーションを熱心に聞いたり イタリア関連の知り合いの方たちとおしゃべりしたり そしてイタリア料理コンテスト決勝戦にと...毎年大忙し!!

事前登録によって 入場料1,000円が無料となります

ACCI Gusto2019
は こちら

昨年のリポートは こちら

情報をいただきました (社)日本イタリア料理協会様に 心よりお礼申し上げます
一般社団法人化おめでとうございます!!


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三越イタリア展2019が開催されます(2019.4.10~17)@日本橋三越本店

2019年04月06日 | イタリア料理・イタリアン食材
三越イタリア展2019が開催されます(2019.4.10~17)@日本橋三越本店




三越イタリア展が今年も開催されます:

2019年4月10日(水)〜17日(水) 最終日午後6時終了
於 日本橋三越本店 本館7階 催物会場

三越イタリアウイーク: 2019年4月10日(水)〜16日(火)
日本橋三越本店 本館・新館 各階



2019年ミシュラン一つ星グルメが登場  4州のワインとチーズのペアリング  進化するヴェネチアンガラスに注目!等々...



イベントには プントアンティーコのワークショップ イーダ・ヴァリッキオ追悼展 トスカーナ州モンタルチーノワイン生産者来日特別セミナー 等もあります!!


詳しくは こちら



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「ジェラート マンマミーア(Gelato Mammamia)」に初めて行ってきました(2019年1月)@ジェラート・マンマミーア(文京区湯島)

2019年01月19日 | イタリア料理・イタリアン食材

ジェラート マンマミーア(Gelato Mammamia)」に初めて行ってきました(2019年1月)@ジェラート・マンマミーア(文京区湯島)


イタリア人の先生に教えていただいた 先生のご友人がやっていらっしゃる「ジェラート マンマミーア(Gelato Mammamia)」(文京区湯島)に行ってきました

まだ寒い時期なので チョコラータ・カルダをいただきました♪

 ← チョコラータ・カルダ

1600年にコーヒーがヴェネツィアに伝わり 今はチョコラータ・カルダと呼ばれています 
ホットチョコレートやココアと異なり チョコレート カカオ ミルク 生クリームをふんだんに使っています
とても濃くて 上はふわふわのpanna(生クリーム) 下はアツアツのホットチョコレートで スプーンでいただきます

ジェラートもいろいろあります 私が行った時は ストラッチャテッラ コーヒー ヘーゼルナッツ チョコレート 
ピスタッチオ マスカルポーネ
などがありました

時期によっては ゴマのジェラート ミントのジェラート その他いろいろあり
有機自然素材で手作りのジェラートが楽しめます!!

 ← ジェラートいろいろ
sapore 味
gusti classici クラシックな味覚
gusti particolari 特別な味覚
fatto a mano 手作り
ingredienti naturali 自然食材

cioccolata calda チョコラータ・カルダ
stracciatella ストラッチャテッラ 
caffè コーヒー 
nocciola ヘーゼルナッツ 
cioccolata チョコレート 
pistacchio ピスタッチオ
mascarpone マスカルポーネ

sesamo ごま
tè matcha 抹茶


店主のアンドレア(Andrea)さんは トレヴィーゾ出身とのこと 日本でこのジェラテリア・マンマミーアを始めて約3年半になるそうで お店をひとりできりもりしてらっしゃいます

 ← アンドレアさん

いっぱいイタリア語でおしゃべりして assaggiare(味見)して 初めて食べたチョコラータ・カルダもおいしかったし とても楽しいひとときでした(#^.^#)

ちっちゃなお店で 外に2人掛けの椅子があるくらいですが 店主のAndrea氏とイタリア語でおしゃべりしながら ジェラートを楽しめます♡

また行こうっと♪


ジェラート マンマミーア
は こちら
文京区湯島3-42-11 中山酒店ビル1階
Facebookは こちら

午後2時~8時まで営業 月曜休みとのこと
上野駅から御徒町に行く途中にあります 私が行った時はまだ開いてなくて上野公園そばで少し待ちました(笑)

上野の美術館帰りに少し歩いてゆくのもよし 御徒町のアメ横を抜けてたどり着くのもよし(^.^)


イラストは 開店の時にイタリア人の友人が描いてくださったそうです

P.S.
2024.7.22 夕方のNHKテレビで紹介されていました😲 暑い中行列だそうです🍦
休みの日も手作りのジェラートを作り続けるアンドレアさんが映っていました📺



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世界イタリア料理週間に行き パニーノジュストのマエストロによるテイスティングセミナー 『タルトゥーフォ、世界で一番セクシーなパニーノ』に参加しました(2018.11.20)@イタリア文化会館

2018年12月01日 | イタリア料理・イタリアン食材
世界イタリア料理週間に行き パニーノジュストのマエストロによるテイスティングセミナー『タルトゥーフォ、世界で一番セクシーなパニーノ』に参加しました(2018.11.20)@イタリア文化会館


パニーノジュストのマエストロによるテイスティングセミナー
『タルトゥーフォ、世界で一番セクシーなパニーノ』


この日私は初めて アルバの白トリュフ・オイルのかぐわしい香りを嗅ぎました...

パニーノ・ジュスト」は 1979年にミラノで第一号店が誕生した「イタリアン・グルメ・パニーノ」専門店で 今は世界6か国30か所にネットワークが広がっています

この日は総料理長であり「マエストロ・デル・パニーノ」3ツ星の称号を持つティツィアーノ・スポルトーレ氏がいらしてくださいました
パニーノ・ジュストがミラノに生まれた翌年からパニーノ職人として勤務され 日本をはじめ国内外のパニーノジュストのお店で 商品やサービスや店舗オペレーション全般を指導されていらっしゃいます

この日は 官能的な(sensuale)味わいのパニーノとして人気が高い「TARTUFO タルトゥーフォ」の魅力を解き明かしてくださいました

エミリア・ロマーニャ州ランギラーノの森の 空気とミネラルを存分に吸い込んで 24~26か月間熟成された生ハム(prosciuto)  ブリーチーズ  フレッシュなトマト ルッコラ そしてアルバの白トリュフ・オイルとの絶妙なハーモニーがなんともいえず... 
しかもそれぞれの食材を何グラムずつパニーノに挟むかまで 詳しく教えてくださいました( *´艸`) 

そしてその上からアルバの白トリュフ・オイルをたらします... これは各参加者にひとりずつ匂いをかがせてくださいました... これがセクシーなパニーノと言われるゆえんだったのですね💛 

生ハムは熟成をチェックするのに 馬の骨のスティックを刺すのだそうです これはニュートラルだからとのこと
そして認定されたものにはパルマ産の焼き印が押されてゆきます

パニーノは半焼きで届けられ それをpiastre(プレート)の下で 皮はcroccante(パリパリ) 中はもちもち(morbido)に焼きます 軽くて日本のパンとは全然違います...

生ハムも結構分量が多くて パニーノによく合うというスプマンテとともにたっぷり堪能させていただきました!

 ← 材料いろいろ♪

この白トリュフ・オイルの作り方を質問させていただきました 白トリュフのスライスをオイルに漬けておくだけでできるわけでは決してなく(笑) トリュフのエッセンス(estratto)を抽出する特別な方法で作るそうです 

← パニーノ・ジュストのTARTUFOタルトゥーフォ

皆さん静かに試食されていました...美味しすぎて言葉が出ない...


ミラノにあるパニーノの研究所では 一年がかりで新商品を開発しているとのこと 
Accademia del Panino Italianoは こちら

パニーノ・ジュスト麹町店
は こちら  2018年4月オープン! デパートの店舗と違って ミラノの雰囲気が味わえるお店です♡ この一番人気のメニューのtartuffoを この日のセミナーでいただきました

他にもそごう店 池袋店等があります

日本におけるパニーノ・ジュスト
は こちら

世界イタリア料理週間は こちら

セミナーは こちら


素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます


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世界イタリア料理週間に行き「バルサミコ酢(Aceto Balsamico)」のセミナーに参加しました(2018.11.20)@イタリア文化会館

2018年11月28日 | イタリア料理・イタリアン食材
世界イタリア料理週間に行き「バルサミコ酢(Aceto Balsamico)」のセミナーに参加しました(2018.11.20)@イタリア文化会館



さて はちみつに続く2つめのセミナーは モデナ産のバルサミコ酢(Aceto Balsamico)です! テイスティングの差は明確で忘れられません... 家に帰って いつも使っているバルサミコ酢を思わず確認してしまいました(笑) ← モデナ産でしたが...何年物かな??

このセミナーでは モデナ産のトラディツィオナーレ・バルサミコ酢(Aceto Balsamico tradizionale)を中心に バルサミコ酢の歴史について説明していただきました 
トラディツィオナーレだけがDOP(保護原産地呼称)の指定を受けられます 

モデナのあるエミリア・ロマーニャ州は 赤ワインのランブルスコ 白ワインのトレビアーノ・ディ・スパーニャで知られる当地のワイン同様 バルサミコ酢の真髄となる地です

バルサミコ酢の原料は 白いぶどうの実から作られますが どうやってあの色(褐色)になるの? それはcottura(加熱)にその秘密があるのですね

vendemmia 葡萄の収穫
バルサミコ酢はローマ帝国崩壊後 エミリア・ロマーニャ州で作り始められたものです
ここには葡萄畑の丘(collina di vigne)が続きます 収穫は他よりも少し遅く9月末まで続き そのため糖度が上がります

pigiatura 圧搾手作業で収穫された葡萄は すぐに圧搾機にかけられます

cottura 加熱
白い果汁は銅(rame)の鍋で加熱されます 当時は女の仕事でした 
90℃で加熱し 水分を蒸発させ(evapolare) 煮詰めることで甘味を凝縮させてゆきます
また殺菌も目的のひとつです

次に色を変えます 白からcaramellizaione del zucchero  (糖分をカラメル状にする)のです
このことはあとから質問が出て 「瓶の材料にカラメルと書いてあるものもあるが?」との質問に 年数の若いものや安価なものはカラメルが入っているが 上質のもの 年数の長い伝統的バルサミコ酢には入っていないという詳しい説明をいただきました

そして味(gusto)と香り(aroma)も変わります
mosto cotto (煮詰められたぶどう果汁)は もし加熱しない場合はワインになる原料のことですね
加熱するとlimpido(澄んだ色)になり 上ずみを取りながら 長時間加熱してゆきます

この時 mostimetro babo という糖度計を使って糖度を計り ちょうどよいところで火を止めます

← 糖度計 mostrimetro babo

これは 水では沈み モスト(mosto)の中ではその糖度に応じて浮かぶのですね 初めて見ました!

maturazione e invecchiamento 熟成
ここで醸造所の写真を見ました 3階建てで 屋根裏部屋(solaio)に たくさんの木樽が置かれています 夏は暑く冬は寒く その温度差がよいのですね

バッテリア(batteria)と呼ばれる様々な木材の木樽があり 桜 オーク アカシア 栗等で その木樽がバルサミコ酢に味や香りを与えるのですね たとえばオークはバニラの香りなど...

 ← さまざまな木の樽

そして 大きな樽から次々と 年月をかけて少しずつ小さな樽に移し替えられてゆきます
40リットル 30リットル 20リットル 15リットル 10リットルの樽が順番に並べられており この大きさも計算されたものです

一番小さな10リットルの樽から 瓶詰(imbottiglare)されます ただし30%をリミットとしています
そして次の15リットルの樽から減った分を足し また20リットルの樽から...と繰り返され最後の40リットルの大きな樽にはこんどはmosto cotto giovane (まだ新しい煮詰められたぶどう果汁)を入れて熟成を重ねてゆくのですね...

*    *    *

さていよいよモデナ産バルサミコ酢のテイスティング(degustazione)です!

1. 8年以上熟成モデナ産バルサミコ酢 2. 12年以上熟成モデナ産トラディツィオナーレ・バルサミコ酢 3. 25年以上熟成モデナ産トラディツィオナーレ・バルサミコ酢 です


 ← 3種類のバルサミコ酢

(Wikipediaより補足)
トラディツィオナーレとほぼ同じ材料や工程ながら 熟成期間だけが短い6年もの・8年ものなど(no.1)は 最低12年の熟成が必要なトラディツィオナーレを名乗ったり(no.2,3) DOP指定を受けたりすることはできず ラベルには「トラディツィオナーレ」を伴わない「アチェート・バルサミコ」とある


印象的だったのは 色を見るのにろうそく(candella)の火にかざすのですね(上の写真) しかもampolla(アンポラ、ガラスの小瓶)に入れて... ロマンティック♡

まずは色(visivo/視覚)

pulito 不純物のない brillante 輝く denso 濃縮した limpido 澄んだ 等を習いました (今まで形容詞を色々教わったのですが この日とうとう役立ちました~)

次に香り(olfattivo/嗅覚の)
1.はツンとした(pungere)匂いが 注がれた時から少しですがしていましたが 2.も3.もそれがなくて...3.の25年ものは酸味はほとんどなくて 梅のような感じでした

そして 味(gustativo/味覚の) 
1. は刺激が弱く むせる感じも少ない サラサラで(fluido) 少しとろみがあり 甘酸っぱい(agrodolce)です

2.は桜や栗の香りがして 甘く熟していて(maturo) そして3.は 栗の味もして イチゴにかけるとよいそうです 加熱料理には使いません

質問は ワインやオリーブオイルと違って 瓶を開けたら酸化しないのか?とのことですが ワインはアルコールが オリーブオイルは脂質がそれぞれ酸化するが バルサミコ酢はそれが入っていないので酸化はしないとのこと

ただ光に当てないことが大切であり バルサミコ酢は色を見ることも大切な判断基準なので ガラス瓶に入っているのですが そのため箱にしまっておくとよいそうです

初めての25年もののバルサミコ酢の味にうっとり...💛 家にあるモデナ産のバルサミコ酢は気楽にお料理に使っています(笑)

緊張しながらひとしずくずつスプーンにバルサミコ酢を垂らしてくださったイタリア人スタッフに こちらもスプーンをしっかり持って緊張しながら待っていました~ 高価なバルサミコ酢だものね(^.^) 

世界イタリア料理週間は こちら

セミナーは こちら

素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます



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