第二次世界大戦中、日本海軍が世界に誇った二大巨艦、大和と武蔵は瓜二つであった。
世界に誇るどころか史上最大・最強の二艘だった。
大和が先にできて、そのコピーとして武蔵が造られたのだが、実は細部が少し違っていた。
造船されたところも大和は呉(海軍造船所)で武蔵は長崎(三菱重工業)であった。
つまり、大和は国立、武蔵は私立だったのである。
しかし、二艘はやはり瓜二つである。
まず、図面で比べてみよう。
上が大和で下が武蔵である。
ちなみに図面の縮尺度によって大和の方が少し大きく見えるが、実際には二艘のサイズは全く同じである。
全長263.0m、幅38.9m、排水量64000トン~72809トン
軍艦「武蔵」1944年頃
次にプラモデルによる全体像で比べてみよう。
上が大和で下が武蔵である。
とにかく瓜二つだが、よく見ると大和の方が側面の高射砲が多いのが分かる。