どこ吹く風

旅のことを主に書く。

マジェスタ島

2006年05月09日 22時01分27秒 | マチュピチュ
 今日は実質的な最終日で2006年4月4日になっている。曜日はおろか日時さえ気にしない日が続いているがたまには日時の確認も必要だろう。

 マジェスタ島の名前はツアーの案内パンフで始めて知ったので、どのような島で何が見所なのか知らない。またパンフには上陸しないで海から眺めるだけのような記載もある。なんの面白みがあるののか分からない。11日間という日数稼ぎの手段じゃないかとも考えた。日程に入っているのでそれなりの面白みはあるだろう。

 ホテルにの敷地に隣接して船着場があり、そこから出航した。20数名が乗れるボートで船足も速い。波を叩き切り裂くように進む、マジェスタ島は岬の陰になっているようだ。近くに遠くにボートが見える、オレンジの救命具が見えるので観光船だ。
 船は岸のほうに近づいていく、ナスカの地上絵カンデラブロが見えてきた。大きな燭台の形をしていて短いローソクで100mあるとのこと。海からしか見えないこのカンデラブロは灯台の役目をしていたのだろうか。この近海はフンボルト海流の関係で霧が多いそうなので、霧がかかるとあの絵では意味を成さないと思うが、海に向かった描かれた絵は何を目的としているのだろうか。

 写真を撮りカンデラブロを充分目に焼き付けてから船は大船原に向きを変えた。近くには観光客満載のボートが数隻漂っている。中には大型の高速ゴムボートもあった。波でびしょ濡れになるだろう。
 我が方のボートはスピードを上げる、海鳥が多くなった。はるか彼方に島が見える。目指すマジェスタ島だ。
島は黒い斑点に覆われ、空にも無数の鳥が飛んでいる。マジェスタ島は鳥の糞、リン鉱石を採取する島だったのだ。

 島には積み出しようの簡易桟橋も設置されており採取される量も多いのだろう。大きな島が二つ並んでおり、交互に採取するとのこと。糞を取らないと鳥は別の島へ移ってしまうほど清潔好きらしい、人間が清掃料としてフンを取るのは正当なことなのだろう。

海岸にはアザラシ(セイウチとかオットセイとの区別は分からないので便宜上アザラシにしておく。)がハレムを作っている、縄張り争いがあるのか喚き声がうるさい。これだけの鳥にアザラシが棲息しているのをみるとこの近海は魚の宝庫なのだろう。ペンギンも僅かだがいる。
 鳥については圧倒されるほどいる、ゴマ粒のように見えたのが全て鳥でその大きさは羽を広げると優に2m近くある。群れをなして飛び立つ様はコウモリの映像を見ているように帯状になって空を埋め尽くさんばかりである。

 これほど大量の鳥を見たことは無い、養鶏場の鶏もここに比べると斜面で羽を休めている一部にの又一部でしかない。
 遙か遠くに一団が芥子粒のように見え、その後にまた一団また一団と延々と続き島から将に飛び立つ集団まで途切れなく帯が伸びている。たいして期待もしていなかったが見てビックリ。
ペルーの奥深さを改めて感じさせられました。

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