どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ドゥフミー

2008年05月06日 11時17分35秒 | 懐かしい旅の記録
 旅行案内のパンフレットでスイスの謳い文句は、三大名峰、氷河急行、フラワー、ハイキングである。訪れる地域はアルプスではユングフラウ・アイガーのベルナーオーバーランド、マッターホルンのチェルマット、ベルニナそれにフランスではあるがモンブラン・エギューデュミディのシャモニ、都市部ではベルン・ジュネーブ他二三の街となっている。又こだわりのホテルと銘打って何処何処ではスーペリアクラスに二連泊ということも書かれている。中には山岳ホテルに泊まるのを特色としているものもある。

 うんウンあそこからの景色は素晴らしかったと写真見て、謳い文句を読み日程はどうなっているかと目を通す。まあツアーならこんなものだろう、でも勿体無いせっかくアルプスへ行くのだからもう人工夫欲しい、とかナンとかチョット自慢げにニヤッとして薀蓄を垂れたくなる。
計画を立てるときツアー案内から地名を抜き出して、せっかくスイスへ行くのだからみんなが行く場所はひと通り行きたい。その上で何処かここは・・とかこれは・・・とかのツアーでは体験できないものを加えた。個人旅行はツアーよりも費用が掛かる、それでも個人で行くにはそれに見合う計画を立てねばならない。
それは日程・時間に縛られて美しい風景を見ること無しにその地を去り次へと移動することはしたくない。しかし見るべき所は全て廻りたいので湖のクルージングも経験したい峠めぐりのバスにも乗りたいと欲張りな日程を組む。

 元を取るというある意味ケチな考えが根底にあるので、たった2回のスイスだけど有名どころはほぼ廻った、アルプスに関連する地域ではあるけど。
 山岳ホテルにも泊まった。ホテルについてはせっかく山に行くのだからより高きところ、山により近い場所へ行きたいという気持ちがあるのと、麓よりも山岳ホテルが安いのでそこを選んだという理由もあります。
チェルマットは安宿といわれる山男が泊まるといわれるホテルでも素泊まりで65フランと言われた。其処よりも20フランかけてシュワルゼーまでケーブルカーで登り2食付で80フランの山小屋に泊まるのがいい。マッターホルンが間近に見える絶景の地である。
たまには贅沢しようとゴルナグラード クルムホテルやリッフェルベルグホテルにも泊まった。私たちには山小屋ではなくホテルだった。ちょっと高めの140フラン、120フランだがちゃんとしたディナーなのでチェルマットで泊まり、レストランで食事するのと変わらないだろう。

 山小屋は”こんなものだ”と気楽に考えて泊まれば悪いものではない。むしろ旅の目的風景を堪能する事に関しては最高の場所となる。朝焼けに夕焼け、その光に映える山々ふもとのホテルより数倍もの価値がある。
高い場所にあるホテルはチェルマット付近ではゴルナグラードのリッフェルアルプリゾートは格式が高すぎて我々にはムリだが上記の三ヶ所には延べ5泊した。
ベルナーオーバーランドでは、ミューレン、フェルスト、クライネシャイデック、メンリッフェンで泊った。人も少なく山を間近に眺め雄大な景色を独り占めした気分になった。この気持ち良さは二段ベッドに共用のバストイレという条件をも吹き飛ばす魅力がある。ツアーの日程を見ながら我ながら上手い日程を組んだものだとドゥフミー(自画自賛)している。

 この連休は1日だけのドライブでオワリになったけど、心の中は九塞溝・チベットにアルプスと見果てぬ夢を追っている。


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