どこ吹く風

旅のことを主に書く。

幾らいくら・・

2008年04月20日 08時57分54秒 | 懐かしい旅の記録
 私は優柔不断な性格である、その証拠にモノ売りから「いくらいくら」と幾らなら買うのかと問われると咄嗟に答を出せない。自分に価値基準がないのだ。センエンでは高いけど幾らなら買うのか・・相手が値下げしてきて適当な段階で手を打つことが多い。シッカリした心構えが必要だと痛感する。
 モノには値段があって無い。矛盾しているようだが最終的にはモノの値段はそれの必要度とそのモノが持つ価値との比較でしかない。必要度と価値は各人違うので値段に差が出てもしかたがない。こう割り切らないと外国での買物特にオミヤゲ類は買えない。しかし価値を見出す目を持たないのが哀しい。
それでも高いものを買わされるのはシャクなので交渉となる。道端での物売りは生活が掛かっているが私には遊びなので真剣さが違う。だいたいぶっ掛けられた価格で買っているだろう。

 バリ島で物売りのもの凄い洗礼にあい対応を学んだのでその後の海外旅行で大いに役立った。タイではほんの数十メートルしか追いかけてこないのでなんか拍子抜けしたものだ。
初めて中国へ行った時西安の兵馬俑入口で例の如くモノ売りの若者がオミヤゲに兵馬俑の5人セットの焼き物を買えと寄ってきた。適当にあしらっていると千円が5百円になった。このような品物を渡す人がいないので断っていた。それでも言い寄ってくるのでポケットにあった100円硬貨を見せてこれしか持ち合わせが無いと言うと、それで良い言われて買うハメになった。やり取りは全て身振り手振りです。
百円でも儲けはあるのだろうか。
 別の観光地で呼び止められて、お金を交換してくれと言われたことがある。相手の日本の硬貨を紙幣と交換してもらいたいとのことであった。硬貨は表でもヤミ両替所でも扱わないので紙幣にしたかったのだろう。私のように硬貨を払う人も多いのだろう。

 中国では物売りにぶっ掛けられるよりもマトモな店に見えるところでヤラレタという感じがした。昼食を取るレストランで美味しい漬物が出てきた。オミヤゲ用に小袋に入れたものを特別この店だけで販売している、安くするので買っておくほうがいいとご主人直々の宣伝文句に何袋か買った。ところがトイレ休憩で入ったガソリンスタンド併設のコンビニに同じ品が並んでいて、しかも価格がヒジョーに安い。
さすが商売上手な中国人だとハラが立つやらカンシンするやら。連れ込まれた店で買うということはこうなるということでしょう。

 オミヤゲを買うときは騙されたと思っても、そのことが想い出になるので元は取っていると我が身を納得させるのがイチバンでしょう。


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