どこ吹く風

旅のことを主に書く。

チェルヴィーノ

2011年08月31日 10時14分16秒 |  チェルヴィーノ
7月16日 土 18日目
 旅も余すところ3泊となった、目的の先輩方に会えたのでこれからの日程はいよいよ帰途ということになる。その前にモンブランにお別れしようと又もや早起きしてエギュー・ド・ミディに上った。モンブラン・マルチパスを購入してあったので又もや登ろうという気になったのです。マルチパスは便利なものでバスはもとより周辺の登山電車やロープウェイがフリーになる。3ユーロはデポジット料金だったので最後にカードを返せば返却されただろうに忘れていた。3人分で9ユーロ勿体ない事をした。

 ゴンドラはやはりクライマーですし詰め状態であった。彼らはエレベーターから降りると時間を惜しむように登攀の準備を始める、ザイルを出しアイゼンを着け・・・トンネルの先は氷窟でその外は銀世界、目の前はグランドジュラスで雪の原や稜線にはザイルを結んだ色とりどりの人が行列を作っている。邪魔になるだろうと思いつつも写真を撮った。

1時間ほどの滞在でモンブランの”名残の拝見”を済ませホテルに戻る。朝食の時間には悠々間に合った。荷物の整理をしてチェックアウトし10:30にスタートした。今日のいく先はイタリアのチェルビニアである、そこでチェルビーノ=マッターホルンを見るのが目的です。モンブラントンネルで直接イタリアへ抜けるルートもあるがトンネルでは風景が楽しめない。それで一旦マルティニへ戻って峠越えをする、峠は犬で有名なセント・バーナード峠です。

 見慣れたラ・プラやアルゼンチーノを過ぎ山道を登り始めて後ろを振り返るとドリュが見事な形を見せている。針峰群にさよならを言い国境を通過マルティニへ下ると例のアプリコットのおばちゃんがいた。1Kg買ってあのBMBのスポーツカーを写真に撮る。今日は愛想がよかった。
シャモニーから1時間でマルティニに着き、さらに40分でグラン・サン・ベルナール峠の入り口までき来た。ところが峠への案内板に気付いた時のスピードは時速100Kmなので通り過ぎてしまった。この道路を逆走するのは危険だ、止む無くバイパスのトンネルに入った。けっこう長いトンネルで途中にスイスとイタリアの国境があった。トンネルを出ても下り坂は延々と続くので適当に車を止めてランチにした。下り切ればアオスタである。

 一般道路を走るつもりだったけどいつの間にか有料道路に入っている。チェルビニアへの分岐点と思われるインターで降りようとしたが、ガソリンスタンドに入り込み、其処抜け出るのに逆進するなどしてモタモタする。その様子を見ていたのかパトカーが青赤のライトを点滅ささて追いかけてきた。マズイと思ったけど「チェルビニアへはどう行くの?」と聞く。私たちを見て外国人なので”イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語どちらで話そうか?”「英語が少々話せる。」
それで説明を受けるがさっぱり分からない。紙に書いてもらうも分かりづらい。お巡りさんは諦めて”付いて来い!”パトカーに先導されまず料金徴収所で料金を払い街の方へ行く。信号機を左折する、そういえばトラフィックサインとかなんとか言うていた。街は一方通行のようで石畳の道の両側に並ぶ家は古くて立派だ、昔からの古い街だろう。家の間の道を曲がり街並みが途切れトンネルが出てくる、このトンネルの話もしていた。もう大丈夫と思ったのかスーパーの駐車場にパトカーが止まった。深くお礼を言うて記念撮影までして別れた。”まっすぐ行けばチェルビーノに着く。脇道に入るな。”との注意を受ける。(全て英語での会話なので意訳してあります。)

 途中にはダム湖があったりロープウェイが架かっている山もある。この地域は保養地となっているのだろう。30分ほど走るとチェルビニアに着いた。宿を探すために街の上に行くが営業していそうな建物が見当たらない。反対側の斜面にあるロープウェイ乗場へ行く、この時間では頂上まで行けないとのこと、ある程度予期していた答えである。乗場と時間を確認したかっただけです。
乗場のすぐ下にレストランとホテルの建物があるので入った。
人のよさそうなオジさんマスターで、何かを聞くと”問題ない”場所を尋ねると”100m行けばある”と答える。

 宿の通りからガラガラ。ゴロゴロと音が聞こえる、公道を封鎖し大きな音を立てながらゴーカートが走ってくる。明日大会があり練習をしている、エンジン無しの二人乗りでボブスレーの陸上版というところ。鉄車輪なので音が大きい、クラブチームなのかトラックに2・3台乗せてやってくる。大の大人だけでなく親子のチームある、この競技は盛んに行われているようだ。観戦している人にはドイツから来た人もいた、私もファンに見えただろうか。
 翌日は雨の中大会が行われ、スピーカーでメンバー紹介やら実況報告がなされお祭りムードを盛り上げていた。

 夕食は街の契約レストランで10ユーロで食べられるというので出かけた。雰囲気のいい店でビールを飲みスパゲッティ―を食べた。シーズンオフで人通りは少ない。建物越しに山が見えた引っ掛かりを感じて尋ねると晴れたらチェルビーノが見えるとのこと、あれは絶対チェルビーノだと確信する。ホテルのベランダからはガスの切れ目に顔を出すのが見えた。明日の天気は悪いとのこと。

 ホテルの便器が高すぎる、足が地に着かない。こんなことは初めてだ、足が地に着かないということは尻を思うように拭けないということである。とても苦労した、悪戦苦闘し解決法を見つけた、その方法とは一旦床に降りて尻を拭くしかないということです。孫たちに尻拭きの練習をさせるために「自分で拭け」と言うたことがマチガイであることを知りました。 


 本日の走行距離 176Km

5:30 起床
6:00 Hotelスタート
6:40 エギュードミディ行きのケーブルに乗る
7:00 エギュー着
8:00 下山
8:30 ホテルにて朝食
10:30 ホテル発 チェルビーニへ
11:00 コルデモンテス通過
11:05 国境通過
11:25 アプリコット売りのおばちゃん
11:35 マーティニー
12:15 トンネル 有料道路通過 (セントバナード峠への道を外れ)
12:15 国境通過 トンネルの中
12:30 トンネルを抜け出る
12:45 アオスタ手前で昼食
13:10 スタート
13:37 出口とスタンドを間違え戸惑う パトーカーに止められる
13:50 パトカーの先導で○○町を抜け出る
14:25 チェルビニア着
14:45 ロープウェイ乗り場
15:00 ホテル チェックイン
    ゴーカート 練習風景
17:00 街を散策 お土産買う
18:00 街のレストランで夕食
20:00 ゴーカートの練習は続く 就寝

最新の画像もっと見る