どこ吹く風

旅のことを主に書く。

チェルヴィニアからマッジョレー湖へ

2011年09月02日 10時54分56秒 |  チェルヴィーノ
7月18日 月 20日目
 夜中目が覚めたとき今日は晴れることを確信する。7時過ぎにはホテルを出てロープウェイ乗場に向かう。ロープウェイから昨日雨の中歩いたルートがよく見える。小さな湖が幾つかありグリーンやブルーの色が綺麗だ。
3本のロープウェイやを乗り継いで頂上駅へ行く。セルビーノは目の前にあり少しずる形が変わっていく、5分、10分、6分の滞空時間だが乗り継ぎ時間などがあり頂上駅に着いたのは8時前になっていた。

 上に行くにつれ夏スキーを楽しむスキーヤーが多くなってきた。3本目のゴンドラは150人乗りの大型であるシーズンにはスキーヤーで更にいっぱいになるだろう。降りるとスキーを着けるのももどかしげに滑り降りて行く。氷河の谷向こうには小さくクライネ・マッターホルンが見える。クライネ・マッターホルンからイタリア側を見たときはなだらかな雪の原に見えたけどここイタリア側から見ると傾斜の強い大雪原で、さらに急斜面を滑り降りてこの展望台に来ることになる。

 クライネ・マッターホルンから見るマッターホルンは三角錐の横に屋根型に張り出したものがコブに見えて美しさを半減させている。しかしイタリア側はそのコブが正面になるのか岩の塊となる。セルビーノは荒削りの岩の塊のように見え荒々しく聳えている。これまで遠くから又近くからマッターホルンを眺めてきたが今回南側からも見たので東西南北の四周から見たことになる。
左手にモンテ・ビアンカが見える、真っ白な雪に包まれた山頂は周囲の山々より神々しく見えるのですぐ分かった。エギュー・ド・ミディから見たマッターホルンよりもチェルビニアから見るモンブランが大きいし目立つ。

 セルビーノに少しでも近づこうと展望台まで行くが周りは高い金網で囲まれている。写真を写そうとしても金網が邪魔になる。セルビーノを見るために登ってくる人には不親切だ。スキーヤーを相手にすればいいという考えなのか。私は金網の上までよじ登って写真を撮った。ロープウェイの係員もどちらかといえば不親切だ、目の前で2回ロープウェイに乗り損ねた。これがイタリア人気質ならしょうがない。

 山頂レストランでコーヒーを飲むことなく50分ほどの滞在で下山する。下山中のロープウェイは機器の具合が悪いのか何回か空中に停止した。ここはイタリアだ焦らずに風景を楽しむことにした。9:35にホテルに戻ったら朝食に間に合った。イタリア側からのセルビーノ=マッターホルンを十分堪能したところでこの旅は終わった。あとは帰途へ。

 10:25スタートする、明日9時にはミラノ空港に着きたいので今日は空港まで1時間圏内に泊まりたい。出発前から目ぼしい所を物色しマッジョレー湖畔にしようと考えていた。それでストレーザを目指した。
高速道路や大きな一般道を利用するなら200Km、3時間弱で行ける距離である。しかしハイウェイに並行している田舎道をのんびり通ることにした。地図といえば30万分の一のスイス地図の隅に切れ切れに描かれているのと、ガイドブック(地球の歩き方)に載っている概念図だけ。とても分かりにくかった。イザとなれば高速に乗ればいいと考えていたが高速道路ははるか南側を通っているので其処まで行くのがタイヘンだ。今回はコンパスを忘れたので太陽の位置で方角を判断し「大まかに言えば東北方面へ進めばOKだ。」とアバウトに車を走らせた。

 2時過ぎにレストランに入る、田舎にしてはデザインが凝っている。中にするか外のベンチにするかと問われたので中で食べたいと答えた。するとお通しのようなものが出て別料金を取られた。外ならこのお通しは無かったかもしれない。美味しかったが量が少ないので高いものになった。スパゲッティ・ボンゴレを注文したら貝の量ものすごく多い、貝の隙間に麺が隠れている。日本なら3・4人分の貝の量だろう。
更に1時間走りようやくマッジョレー湖畔のアローナに着いた、これで一安心ストレーザまで道に迷うことが無くなった。湖沿いに30分走りストレーザに着いた。通りに面した建物は四つ・五つ星ホテルなので適当な宿を探して街はずれまで行き引き返した。給油していると宿の看板が見えたので其処へ行く。湖から通り一つ入ったところにあり桟橋やロープウェイ乗場は目の前という便利な場所だ。

 湖には島が浮かびその島に邸宅とか教会があり有名な観光地で島巡りの観光船が出ている。島巡りをするために訪れる人が大勢いる、私たちは気分的に旅は終わっているので観光しようという意欲が湧かなかった、街を一回りしただけ。ホテルのカウンター嬢は郷土料理の安くて美味しい店を紹介してくれた。ここ以外はダメだと念の入れようだったが、例のごとく生ハムやチーズ、ビール・ワインなどを買い込んで部屋で済ませた。 

 朝7時に出発したいので支払いも済ませた。ナイト担当者にお願いしたら朝食は無理だけどコーヒーをサービスしてくれるかも・・・とは例の女性の言葉。
長い旅の最後夜は静かに暗くなった。

 本日の走行距離走行距離 199Km

6:00 起床
7:10 ロープウェイ乗り場
7:25 乗る 5分
7:40ゴンドラに乗り換え 10分
7:50 三番目のロープウェイに乗る 6分
8:50 下山開始
9:30 街の駅着
9:35 ホテルにて朝食
10:25 ホテルをチェックアウトしてスタート 3939Km
11:55 ドンナス通過
12:45 ヴェラローネ通過
13:10 ビエラに入る
14:15 レストランにて昼食
15:00 発
15:25 アローナの街に入る 湖畔沿いに走る
15:45 ストレイザに入る
15:55 給油 28.16リットル 4138Km
16:07 チェックイン
    街を散策
18:30 ホテル帰着
    部屋で夕食
21:00 就寝

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