どこ吹く風

旅のことを主に書く。

巴里祭

2011年08月29日 10時35分57秒 |  チェルヴィーノ
7月14日 16日目
 今日は巴里祭の日である、ここはフランスこの田舎町シャモニーも心なしかお祭りムードのようである。イザベルホテルで朝食をとり部屋に上がる、TVはシャンゼリゼ通りの模様を写している。行進を今か今かと待っている、各国の賓客が続々会場に到着する模様を放送している、サルコジ大統領が到着した、いよいよ式典が始まる。期待通りのカッコよさ。

 フランス語圏に入ってからTVを見た、フランス語が分かるという意味ではなくて何故かフランス語圏になったら部屋にTVが置いてあっただけです。過去2回ワールドカップはここイザベラホテルで見た。今日は巴里祭を見てからロープウェイに乗ろう。学生時代は第二外国語にフランス語をとり苦労したことがある。何せ卒業できるかどうかはフランス語の試験の可否にかかった、おかげで卒業後学校を訪ねたとき真っ先に訪ねたのはゼミの教授ではなくフランス語教授だった。

 PCの Boris Vian の脱走兵が入っていて聞いている、ラ・マルセイエーズも。フランス語を勉強したというせめてもの証しです。(笑)



Le Déserteur│脱走兵 (文字化けしていたらゴメンナサイ)
(作詩:ボリス・ヴィアン)

Monsieur le Président
Je vous fais une lettre
Que vous lirez peut-être
Si vous avez le temps

Je viens de recevoir
Mes papiers militaires
Pour partir à la guerre
Avant mercredi soir

Monsieur le Président
Je ne veux pas la faire
Je ne suis pas sur terre
Pour tuer des pauvres gens

C'est pas pour vous fâcher
Il faut que je vous dise
Ma décision est prise
Je m'en vais déserter

Depuis que je suis né
J'ai vu mourir mon père
J'ai vu partir mes frères
Et pleurer mes enfants

Ma mère a tant souffert
Qu'elle est dedans sa tombe
Et se moque des bombes
Et se moque des vers

Quand j'étais prisonnier
On m'a volé ma femme
On m'a volé mon âme
Et tout mon cher passé

Demain de bon matin
Je fermerai ma porte
Au nez des années mortes
J'irai sur les chemins

Je mendierai ma vie
Sur les routes de France
De Bretagne en Provence
Et je crierai aux gens

Refusez d'obéir
Refusez de la faire
N'allez pas à la guerre
Refusez de partir

S'il faut donner son sang
Allez donner le vôtre
Vous êtes bon apôtre
Monsieur le Président

Si vous me poursuivez
Prévenez vos gendarmes
Que je n'aurais pas d'armes
Et qu'ils pourront tirer

大統領閣下
お手紙を差し上げます
お時間がある時
たぶん読んでいただけるでしょう

たった今
水曜の夜に
戦地に出発せよとの
礼状を受け取りました

大統領閣下
わたしは戦争をしたくありません
哀れな人びとを殺すために
わたしは生まれてきたのではありません

あなたを怒らすためではありませんが
でもいわなければなりません
もう決めました
わたしは脱走します

生まれた時から
わたしは父が出征し
兄弟たちが出征するのをみました
そして自分の子供たちが泣くのをみました

わたしの母は苦しみぬき
今は墓の中で
爆弾をあざ笑い
うじ虫どもをあざ笑っています

わたしが捕虜だった時
わたしは女房を奪われ
わたしの魂を奪われ
わたしのいとしい過去まで奪われました

明日の朝早く
死んだ年月を置いて
わたしは扉を閉め
旅に出ます

わたしは物乞いをして暮らすでしょう
ブルターニュからプロヴァンスまで
フランスじゅうの街道を歩いて
そしてわたしは人々にこう訴えるでしょう

服従することを拒みなさい
戦争を拒否しなさい
戦場にいっちゃだめだ
出征を拒否しなさい、と

もし血を流さなくてはならないのだったら
ご自分のを流しなさい
あなたはとんだ偽善者だ
大統領閣下

わたしを追跡させるのでしたら
憲兵におっしゃっておいてください
わたしが武器をもっていないことを
そして撃ち殺しても構わないということを

11:15 ホテルを出てアルゼンチーノ行きのバスに乗る。ドリュの西壁を見ようと考えていたけどアルゼンチーノで学士会の皆さんが乗り込んできた。天気が良くないのでドリュは見えないのでラ・トゥールへ行くというので我々も同行する。
天気が崩れることは確実だ、それでも峠まで行くことにしてゴンドラに乗る。ガスの中峠の小屋で暖かいココアを飲み中間駅でスープで身体を温めという具合のハイキングでした。

 帰りのバスの時間に間があるのでラ・トゥールの駅まで歩く、ラ・プラで皆さんと別れる。偶然会えて雨の仲とはいえ共にハイキングができて楽しかった。特に生物専門のM先輩の草花の説明を現役時代を思い出しながら説明を受けた。あの時も剱岳周辺を歩きながら草花の名前を教えてもらった。私の高山植物の知識は全て先輩の教育によるものです。

 シャモニーに戻り街を散歩する、教会でパイプオルガンを弾いているので暫し聞く。教会とパイプオルガンはよく似合う、ステンドグラスに優しく震わせ漏れた音に気付いて中に入った。アルプスをドライブしていると町や村には教会があり山には例拝所だけの小さな教会がある。今回教会の中に入ったのは初めてだった、たまには心を洗いに教会に入るのもいいものだ。



8:00 アルピナホテル チェックアウト
8:15 Isabellaにて朝食 巴里祭行進中継を見る
11:15 ホテル発
12:12 アルゼンチーノ行きバスに乗る
12:40 R/W乗り場着 天候の為行き先変更 学士会と会う
12:50 ラ・トゥール着 →コルデパルム
    シャモニーパス購入
12;58 コルへ歩く 霧の中 小屋にてココアを飲む12:48

15:45 ラトールの駅
15:50 電車の駅まで歩きだす 
    電車にてシャモニーまで
19:30 教会のパイプオルガン


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