どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ディアーヴォレッチャ  6月30日 (木)

2011年07月26日 22時22分29秒 |  チェルヴィーノ
 車の受け渡し担当者は車内外をチェックして鍵を渡してくれた。返す時に問題が生じないようにこちらもキズのように見える箇所を写真に収めようとすると、運行に差し支えないキズは構わないと言う。指を広げて5cmほどの傷ならOKだとのジェスチャーもした。スーツケースをトランクルームに3個並べる。
    
 初めて運転する車なのでエンジンキーを回しワイパーやウィンカーを確かめ、ギアのバックの位置やライトが点灯していることを確認してそろそろと発進させた。ミラノ・マルペンサ空港の屋内駐車場を出て右折とGoogle Map のルート図の指示通りに走る。道路に出るときもKeep Lightと自分自身に言い聞かせて慎重に運転する。しかしノロノロ運転ではない。向こうの道路は概して制限速度がニッポンと違い緩く通常80Kmとなっている。道路幅が狭くセンターラインが引けないような道でも60Kmはザラである。ノロノロ運転すると大名行列状態になり、追い越し禁止と思われる場所でも追越しを掛けられるので少々無理してでも他車の速度に合わせ走しらせた。また自分にはオーバーペースと思うと路肩に寄せて追い抜かせることもした。

 目指すはチロル、初っ端のコースとしては長めの距離である。いつものように妻は記録係でナビは義妹が務め助手席から”A8からA9に乗り換えるので右車線に移行して。”と指示をする。ロードNoがAやEの大幹線なら標識に出ている地名も地図と照合し易い。ところがSS36のように道路ナンバーが二桁になると地名表示がローカルになるので表示が行く先を示すのかどうかあやふやになる。二桁ナンバーは幹線に属すると思われるのでまだマシで三桁になると益々分かりづらくなる。しかし田舎道、特に山間部の道路は分岐点が少ないので大きな間違いを犯すことは少ない。

 今年の計画を立てるにあたって湖と谷を意識した。それでチロルに向かう際にコモ湖畔を通った。コモ湖は”人という字のような形をしている。当初コモ市内に入り人という字の足と足を結ぶ道路”SS639を通ってティラノ(Tirano)へ行くつもりだったけど、コモ市内を抜けるのに苦労しそうな予感がしたので急遽湖の西側を湖岸沿いに北上した。この辺りの湖は谷が堰き止められてできているので細長く入り組んでいる。

 湖岸の風景を充分楽しみながら13:10 Tiranoに着いた。ここではベルニナ船のループ橋を見るのが目的だ。スイス側に入って昼食をとる、レストランの地下にあるトイレが風情がありおもしろかった。いよいよループ橋見物へ出かけたら何と橋脚の補修工事で赤いシートで覆われている。一昨年のランドヴァッサー橋も同じで橋脚が赤いシートで覆われていた。高度を稼ぐために円を描がきながら走る汽車を見に来たのにザンネンだ。

 時間は2時を過ぎている、今日はチロルまで行くつもりであったけど、飛行機の疲れとループ橋の工事でガックリきて前進する気力が失せた。そこでディアーヴォレッチャの山岳ホテルに泊まることにしあ。ボスキアボからそのままオスピッツオ・ベルニーナへ上って行った。部屋が空いているかどうかケーブルカーの駅員に問い合わせてもらったら空があり14:30のケーブルカーで登った。

 多少雲がかかっていたがそのうち晴れてベルニナ三山が青空を背景にくっきり見えてきた。山頂から流れ出た氷河が眼下に悠然と横たわり谷を下って行く様が一望できる。この山上ホテル(小屋?)に泊まるのは3度目だが風景の良し悪しは天候に左右される。今年は良い方だ。夕方になると太陽はまだ上っているが気温が下がり寒くなった。

 今日は無理してチロルまで行かずに良かったと思っていたら、夜半から高度障害がでて頭が重くなった。一挙に3千メートルまで上がったのが良くなかった。初日は自重してサンモリッツ泊りにすればよかったと悔やんでもどうしょうもない。高度の影響なので下ればよくなるので早く下りたくなった。想い頭を抱えて2段ベッドをギーギー揺らしていた。
夜半に霜が降りたようで朝方の外は白くなってとても寒かった。温度計はマイナス2℃を指していた。寒いはずだ!

本日の走行距離   221Km

(6月30日)
1:15 35分遅れでタイ空港を飛び立つ
2:15 食事 チキン ワイン
5:30 朝食 オムレツ 機内食では一番の美味しさ オレンジジュース4杯
7:20 ミラノ・マルペンサ空港 着
7:45 レンタカーHertz で手続き
9:15 いよいよ出発

10:20 コモ湖畔に出る
11:15 館のある風景で写真タイム
13:10 Tirano 着 検問所あるも素通り可
13:30 昼食 ごってりサラダとパスタ
14:10 ループ橋は工事中でガッカリ
15:05 オスピッツ・ベルニナの峠 汽車が来る
15:30 ベルニナ・ディアボレッツア着
14:30 ケーブルカーにて山頂駅へ
19:00 夕食 ビール、メインはポーク
20:00 就寝 高山病の症状でる


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