どこ吹く風

旅のことを主に書く。

フェルスト

2005年08月03日 10時38分49秒 | 旅-スイス
 BernerOberlandでは、Murren、Grindelwald、Firstと3泊したので、ゆったりした日程でハイキングも楽しめた。
一箇所に連泊して周囲の山々を歩くのと、転々と宿を変えて回るというスタイルがある。私たちはEiger、Monch,Jungfrauの山々を東から麓から北側からと泊る場所を変えながら山の姿およびハイキングを楽しんだ。

異なった場所から眺める朝夕の三山の姿はそれぞれの特色がでていた。Grindelwaldはアイガー直下というと大袈裟だが、北壁を下から眺めるのも良いものだ。一晩中Eigerwandの明かりが見えた。

 私は山の麓よりも高いところに泊る方が好きだ。バカの高上りと言われそうだが、高いところから見おろし、またより高い山を見上げるのが雄大さを感じさせる。日が落ちて谷底の村が暗くなりかけても山の雪は未だ光を浴びている、その対比がおもしろい。
山の朝日を受ける様も、より高い場所から見たほうがきれいだ。全体を通してそのように感じた。

 予定ではFirstではなくFaulhorn-ファールホルンの山小屋に泊るつもりであったが、この時期(6月19日)は未だ営業をしていないのでFirst泊りとなった。夏山のシーズン開始はけっこう遅いようだ。山越えのバスやロープウェイの営業開始も7月に入ってからのところもあった。

そのような事情もあって宿の手配は割りあいスムーズに行った。スイス到着後の2日間だけ予約を入れて、その後は現地で手配した。手配したというても全て先輩が行った事を記しておきます。(笑)

 ロープウェイから降りた場所にある展望台付きレストラン、宿泊もできる施設は大勢の人で賑わっていた。すぐ下の崖っぷちの尾根筋からは無数のパラグライダーが飛び立っていた。アイガー・メンヒよりはるか高いところを飛んでいるので、ゆうに4000m以上のところを漂っているのだろう。
100機ほどのパラグライダーの群舞も見られた。風邪の具合が良いのだろう、上昇気流が常に発生しているのか、風を受けて膨らんだままほんの数メートル助走しただけでふわ~っと飛び立っていく。色とりどりのイカロス達が眼下のグリンデルワルトや反対側の山向こう、メンヒの彼方と思い思いの方向へと飛び交っている。

 帰ったら練習してこの地で飛ぼうかな~と、すぐに影響を受ける。(笑)
Grosse Scheideggへのハイキング途中に、重そうなパラグライダーを担いで登ってくるイカロスに出会った。ロープウェイ料を節約しているのだろう。15フランの節約するために2時間ほどのあるき。う~ん私のような根性なしは考える。大空に舞い上がればそのような些細な事は忘れるだろうが。
あの上空から眺めたアルプスはどんなに素晴らしいものか・・・

泊るところもやはり高地を選んだ方が好い。このBernerOberlandで3泊するなら、Murren、MannlichenもしくはKlineSheidegg、FirstまたはFaulhorの3ヶ所をお勧めします。高いところとは、金額ではなく高度のことです、念のため。
この項はまとまりが無い、宿の事は改めて書く必要がありそうだ。