どこ吹く風

旅のことを主に書く。

Top of Europe

2005年08月02日 07時44分31秒 | 旅-スイス
 ヨーロッパで一番高い所にある駅ユングフラウヨッホへ行った。
KlineSheidegg散策と写真を撮りたいというメンバーを残して3名で出かけた。
鉄道で1時間足らずの道のりだ。その殆んどがトンネルである。Eigergletscherまでは周囲の景色を楽しみ、いよいよアイガーに掘られたトンネルの中。

暫らく行くとEigerewnd駅に着く。アイガーのどてっぱらに開けられた展望窓がある。5分間の停車ということだが、スイスの汽車・駅は案内の放送無しに出てしまうので気にしながらの5分だった。大勢の観光客と押し合いへし合いで窓の方向へ進む。窓は数箇所あるようだ。一番奥が少ないだろうと急ぎ足、窓から外を見ると雲の下にGrindelwaldの村らしいのが見える。

 「白いクモ」はもっと上の方かなと思いつつ壁を見ても垂直に切り立っていて壁自体見えない。もっと離れた所からしか見えないだろう。時間を気にしつつ座席に戻る。
停車は軌道が単線なので上下線のすれ違いの目的もある。次はEismeer駅、そして終点Jungfraujoco つまりTop of Europe に着いた。エレベーターで展望台まで行く、そこは雪の真っ只中太陽の光で眩しいばかりに白く輝いている。人では多い、そこを掻き分けながらシャッターチャンスを待つ。すぐそこに天文台が見える。

MonchやJungfrauは目の前だ。昨年我がOB会のアタック隊は悪天候のためにMonch頂上直前で敗退を余儀なくされている。この日はとてつもなく晴れているので散歩がてらに頂上まで行こうか・・・と思わせるほどだった。ただサングラスを持っていなかったので、マトモに目を開けている事が出来ない。サングラスさえあったら登ったのに。(笑)

キオスクで買ったビールを飲む。妻がイチャモンをつけてくる。高地で酒を飲むと気分が悪くなるヨ、だって。私はこの瞬間を楽しみに密かにザックに入れてきたのに。アレコレ言い訳しながら缶ビールを雪に挿し込み頃合を見て栓を引っぱる。気圧の関係か泡が飛び出してきた。美味いとか何とか味の問題よりもこの瞬間を楽しむ感じだった。

アレッチ氷河を見おろし、Monchを眺め、スキーを楽しむ人を見て、子供たちがソリで引っくり返るの笑い、みんなが愉快に笑顔で満喫し楽しんでいる光景を見ながら飲むビールはやはりオイシイ。

直射日光が強くその光が雪に反射して眩しい、まるで北アルプスの春山のようだ。好天に恵まれた事を感謝しつつ、目映いばかりの景色をマブタのシャッターを切りながらTop of Europe を後にした。