ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

おばあちゃん入院顛末記(其の1) ねこ吉の備忘録

2010-12-27 20:16:43 | 日常のこと
駅に向かう道に咲いていた向日葵。いつまで咲いてるねん!

12月15日の晩、夕飯も済んでボォーっとしてたら、義弟から電話がかかってきた。

「おばあちゃん、明日の朝10時に入院しないとあかんねんて!」

おばあちゃんは月1回の検診に行ったら、入院しなさいと言われたらしく、
何処が悪いのか要領を得ないのでたぬ吉とおばあちゃんの家に行くことにした。

着いたら、

「お正月は病院が暇やから、入院させられる。老人はええお客さんやねん!」
と言ってすごく怒っている。

見た感じ何処も悪くないように見える。
確かにおばあちゃんは、老人医療の問題点を鋭く突いている。
病院から帰ってすぐに電話してくれれば、いろいろ判ったと思うけど・・・。

おばあちゃんは怒りながらも、入院の準備をしておくといったので
次の日にねこ吉が病院に詳しく聞くことにして、ひとまず家に帰った。



16日は寒い朝だった。ねこ吉はとりあえず病院に付き添うために甲子園に向かった。

家に入っても返事は無い。一番奥の部屋を空けたら、おばあちゃんが正座してた。

「入院は出来へん!アンタ断りの電話して!入院したら生きて帰って来られへん。」

ああぁ、やっぱり始まった。
白内障の手術のときも入院は絶対しないといって、日帰り手術にしたんだった。

仕方がないから病院に電話して病状とかを聞くと、胸に水が貯まっているらしい。
心房細動を起こしているとも言われた。

何とか説得をして入院して欲しいといわれた。

おばあちゃんはしきりに金儲けのために入院させられると言って、どうしても入院するなら
別の病院にすると言い出した。

タクシーでその病院まで連れて行った。満員だ。何時診てもらえるんだろ?
問診票を見た看護師さんに、何故この病院に来たのか詳しく聞かれた。
「ここが一番近いから、入院するならここがいいです。」とおばあちゃんは言っていた。

「今、ベットが空いてません。」と体よく断られた。

気がつけば12時前。宮本むなしでご飯を食べた。
おばあちゃんは、ねこ吉と同じくらい食べてる。食欲は大丈夫やね。

もう一度家に帰って、

「今入院したら年内に退院できるって先生がいってはるよ。」

この言葉が決定打になったかどうかは判らないけど、しぶしぶ入院を決めた。

荷物をまとめて、さて行こうとしたら・・・。

「洗濯してから行く!」と言う。

ねこ吉が代わりに洗濯するといっても、頑としてさせない。
気が変わっても困るので、終わるまで待つことにした。

さすがにふうふう言いながら洗濯している。無意識に「ああ、しんど!」を連発してる。

やっと終わってタクシーを呼ぼうとしたら、近所に人に何事かと思われるから呼ぶなと言う。

仕方なしに2号線に出てタクシーを待つ。

タクシーの中でたぬ吉から電話があった。

「今、病院に行くタクシーの中。」

病院からたぬ吉に、説得できたかどうか電話があったらしい。
ねこ吉の返事で胸を撫で下ろしたらしい。

病院に着くと、先生が待っていて

「心房細動があります。胸に水が貯まっています。右心不全ですね。」と言われた。

病棟の看護師さんがやって来て案内してくれる。
入院の荷物を気がつけばおばあちゃんが持っていた。
どっちが患者やねん!
「おばあちゃん、ねこ吉が持つからかして!」

おばあちゃんは頑として渡さない。二人で取り合いしてたら
看護師さんが「私が持ちます。」と言って持っていってしまった。

4人部屋の窓側。スリッパを持ってくるのを忘れた。
テレビを見るためのイヤホンが無い。

明るく可愛い病棟の看護師さんが、隣りのダイエーの2階の百均で売ってますよと教えてくれた。
一緒に買いに行くというおばあちゃんを何とか宥めすかし、一人で買いに行った。

おばあちゃんも観念したようで、やっとベットで横になった。

入院手続き、その他諸々を済ませて家に帰ったのは5時半だった。

8時半に家を出て、怒涛の一日であった。

つづく・・・。