先日の続きで、実際二重ガラス樹脂サッシのガラスの温度ってどれくらい? に迫ります。
一番寒い日のデータで実験したかったので3日程見ましたが、昨日27日朝の外の気温が-3.4度でした。
バルコニーに温度計を置いて外気温を測ってみました。

温度計は、外付けストレージのHDDの温度を監視するために利用していた物を外して使いました。
コードの先の薄型温度センサーをガラスにセロテープで貼って、直接ガラス表面の温度を測ります。
先ず、二重サッシの外側のガラス温度は?
気温より低い-3.8度です。 もしかすると6時頃はもっと気温が低かったのかも。

内側のガラス表面は、結露する周囲部分と結露しない中央付近の温度を同時に測定しました。

周囲のガラス部は7.1度、中央部は8.5度でした。

次に樹脂サッシの枠の部分の温度です。
さすがに結構暖かいですね。

その時の室温と湿度は?
この日、お風呂の換気扇が夜間点いたままになっていたためか、いつもより室温が低くなっていました。
温度計も結構誤差があるので2つ揃えてみました。
一応、室温=16度、湿度=61%としましょう。

さて、情報をまとめると
寝室3連窓 2012.12.27、7時前後(日の出直後)、晴れ
外気温・・・・・・・・・・・・ -3.4度
外側ガラス温度・・・・・・・・ -3.7度
室内側ガラス温度(周辺)・・・ 7.1度
室内側ガラス温度(中央)・・・ 8.5度
室内側樹脂温度・・・・・・・・ 11.1度
室温・・・・・・・・・・・・・ 16.0度
室内湿度・・・・・・・・・・・ 61%
前回ブログで紹介したエクセルで室温と湿度から露付が始まる「露点」を求めると
露点=8.48度 となります。
すごい!凄い! 実測値と計算値が合っています。
室内側ガラス温度(周辺)は、露点より1.4度も低い温度のため露が付いたのです。
室内側ガラス温度(中央)は、露点ギリギリ上の状態のため露がかろうじて付かない状態だった訳。
しかし、外側のガラスと内側のガラスの温度差は11度もあるんですよ!
昨年までの古い家では、1枚ガラスのアルミサッシでしたから、サッシ付近は当然「氷点下」だったはずで、夜間にガラスに着いた露が朝には凍って、下手にサッシを開けるとカーテンがガラスに張り付いていて破けてしまうのも当然だった事がわかりました。 それにアルミは熱を良く通しますから朝の部屋の気温が2~3度しか無かったのも当然・・・・
★やっぱり、二重ガラスでしかも樹脂のサッシはすご~い。
多少露付は起きるものの、その露が凍るなんて事は極寒の北海道や南極でも行かない限り有り得ないのではないでしょうか。 一条工務店は良い物を提供してくれ、私達の生活を一新してくれました。
更に、他の部屋のガラス温度も測って見ましたが、寝室より高い温度である事がわかりました。

これは窓の大きさが原因しているのだと思います。
寝室は3連窓のため、細長いサッシになっていますが、他の窓はその倍の面積になり、中央部分まで冷たさが伝わりにくいのだと考えます。
そのため、寝室以外はガラス温度が高くて、しかも明け方の湿度が寝室より低いので結露しないのです。
ちなみにこの写真の私の書斎のこの時の室温と湿度は
求められた露点は・・・ 3.87度
ですから、ガラス温度が9.7度もあるため露が付く状況では全くない事がわかりました。
イヤー! 実験って面白いですねェ。