

今日は土曜日ですが、高校受験日と発表日の関係で、卒業式がありました。
昨日、カメラ7台と録音マイクを事前に設置しました。
近くの中学校のビデオを撮り始めて20年です。
当初はカメラ1台だったっし当日朝来るだけで済みましたが、自分が撮りたい映像を撮るために、自費でカメラを買い足して今では最大8台使って多面的に映像を組み合わせて作品を作っています。
昨日も設置に2時間掛かりました。
自分の最後の末息子が卒業してもう10年。
一時は、もうこれでこのボランティアも終わりだと思っていたのに皆さんの支持を頂いて続けさせて頂いています。
震災の時は前日の10日木曜日が卒業式でした。
この時期にはいろんなことがありましたが、何時も難を免れて来ました。
何か強い力が働いているようにも感じます。
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今日の卒業式では、女子より多くの男子生徒が涙していました。
涙する生徒が多いと云うことはきっと、親しみ深い良い3年間だったのだろうと察します。
いやな学校なら、「終わって良かった」ですよね。涙なんか出ないと思います。
撮影も何一つ不具合も起きずに収録できました。
今日はカメラ7台、ガンマイク1本ステレオマイク1本別箇所に目立たぬ様に設置しました。
なにせワンマン撮影なので、1台のカメラでは限界があります。
司会者専用だったり、授与式の演台専用だったり、全体映像専用だったり、それぞれ役目を果たして、プラス自分の手持ちカメラでアクセントを付けていきます。
編集は大変ですが、それなりの作品に仕上がります。
今の校長先生は10年位前にも教頭先生でこの学校に居た先生でしたが3年前に再会をしました。
私と同年で、やはり3月でご退職されると云うことで、今日の卒業式が最後の一大イベントだった訳です。
退職後も新人の育成のお仕事をされると云うことで、立派な先生を沢山輩出して頂けるものと思っています。
初めの一歩はたかが一歩でしたが、20年も続けていると自分でも良くがんばって来たとつくづく感心してしまいますが、先生方もみなさん深々と頭を下げて私にお礼を述べます。
私こそ、自分の好きな事をやらせて頂いていますと感謝させて頂きます。
いくらこの学校の卒業生であっても20年もの連続した歴史を如実に知っている人は先ず居ないでしょうね。
先生がみんな入れ変わっても、20年間変わらないとても良い校風があります。
地域の特性なのでしょうか? とても不思議でなりません。
かなり以前に、見るからのワルが居た時もありました。
でも、私は知っています。
そのワル3人組みが、卒業生が全員居なくなった後にこっそり学校に来て、お世話になった先生にお礼を云いに来たのを。
一度はみ出てしまった自分を本当は同級生の中に戻したかったんだけど、切っ掛けが作れず心の中ではきっと迷惑掛けた先生に申し訳なく思って居たんだと。
でも、そんな事は20年の中ではただ一度だけで、最近は他人を励ます言葉を生徒たちが自然に言っているのを良く耳にします。
凄いですね。みんなが思いやりを持った気持ちでいるのであれば、争いやいじめ等もなくなると思います。
天気も良く、暖かで、生徒さんにとっても良い卒業式になりました。
今日も一日良い日でした。
さあ、これから3年間の思い出ビデオの編集が続きます。
がんばろう。
昨日中学校の学校祭があり、合唱コンクール等を収録して来ました。
今回で19年だと思っていたら良く確認したところ20年になります。
金曜日には学校へ行って事前に撮影の準備をしました。
一人で8台のビデオカメラと96KHz24Bitサンプリングでの4CHの音声+ガンマイク1CHの5CH録音も行ないます。
皆さんに良く驚かれるのですが、これくらいで撮って編集すると飽きずに見られるビデオに仕上がるし、一人での作業なので何かアクシデントが有っても何とか成る的な安心感があります。
今回も、最後の最後でアクシデントに見舞われましたが、何とかなるでしょう。
これを成功させるには、それなりの準備とノウハウがあります。
40台の歳の頃は、シナリオ無でしかも当日の朝1時間半程度の僅かな時間でセッティングしていましたが、開始時刻が迫る中、心臓が飛び出るほどドキドキしながら頭フル回転で4台のカメラと4CH音声のセッティングしてましたが、さすがに50を超えた頃からしんどくなって、しかもカメラの台数が増えたのでシナリオを書くことに。
カメラの設置位置と作業のタイムライン、それ以外にも全てのカメラと録音機材の設定内容を記載したもの、更に持っていくモノ一覧を作っています。
結構、持っていくモノ一覧はかなり重要だったりします。
何か一つでも忘れると大変な事に成る事だってあります。
昔、三脚のクイックシューを忘れたことがあって、ガムテープでカメラを三脚にグルグル巻いて対処したこともありますが、催し物の開始時刻が有りますので、家に取りに行ってる時間はありませんから・・
カメラの設置位置や向き、それとズーミング等も重要な要素で前年の撮影内容をノウハウとして実際の撮影映像を印刷してセッティングの際の指示書として年々内容を更新しています。
今は8台中5台はスマホで遠隔操作可能なカメラなので離れた場所でズームなども可能ですが、カメラの向きまでは変えられないので、アップした画でも引いた画でもそのままの位置、方向で可能な場所を探してそこを次の年にも反映していきます。
そうすることで、翌年は時間を掛ける事無くセッティングが終えられます。
でも、そうは言うものの、現地に行くと会場が前年と違うレイアウトになっていたり、その場になってから驚くこともありますが、長年の経験からなんとか即座にベストな対処をして来ました。
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最近では、収録終了後に先生や父兄の方々とお酒をご一緒させて頂いたりしていますので、私のこの取り組みを理解して頂ける方がかなり増えました。
10年くらい前に、自分の子供たちが全員学校を卒業してしまい、この取り組みの継続についてかなり悩んだ事があります。
もはや父兄でも業者でもないのに、趣味でこんなに大掛かりな撮影をさせて頂いて・・・
多くの父兄の方や学校の先生の中にも、「なんであの人が撮影しているの?」と思われていた時代があり、ほんの一部の人しか経緯を知る人が居なくなってしまい辛かったです。
そんな岐路に立たされた時に、先生方が大量移動され校長先生も替わって、その新校長先生からこれまでの経緯とどんな人物なのか学校まで説明に来て欲しいと言われ、会社を休んで行ったことがありました。
このボランティアを始めた切っ掛けや経緯と自分の想いを校長先生に話をしたところ、「是非これからもこの取り組みを続けてほしい」と言われ、子供が居た時の馴れ合いの活動から完全に独立した形での依頼を受けた活動になりました。
何時辞めるか・・・
近所の子が卒業するまでとか、いろいろ目標を立てて頑張って来ましたが、最近は「孫娘が中学を卒業するまで」とかどんどん辞める目標が先にずれ込んでいます。
でも、あまり体が動かなくなっては、皆さんにご迷惑を掛けることにもなるので、体力的な事で辞めざるを得なくなる前には察して辞めたいと思っています。
昨夜も先生方や父兄の方々と楽しいお酒を飲んで、またこれからの意欲をかき立てました。