こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

お悔やみ…

2019-07-16 17:29:48 | 今さら日記
巣鴨で85歳のおばあちゃんがひとりで切盛りしている定食屋さんが、よくテレビで紹介されていた。私が偶然最後に見たのは、去年の丁度今頃放送された『噂の東京マガジン』だった。その放送後しばらくして、そのおばあちゃんが入院されたことを息子さんから聞いた。
おばあちゃんがいなくなって、息子さんがひとりでずーっとお店をやっていたが、おばあちゃんがどうされたのか聞く勇気もないまま時間が過ぎた。

そんな感じでランチを食していると、開けっ放しになっている入り口のところに、年配の女性が店の外から顔を覗かせた。カウンターで忙しく働いている息子さんをみとめると、
「お母さん、どうしてる?」
と訊いた。カウンター越しに「亡くなった」と作業の手を止めることなく息子さんはあっさりと答えた。
そのおばあさんはそれを無言で受け止めて、すっと姿を消した。
え~~~っ!
そうだったのか…。
今更お悔やみも言えず、私たちは食事の後、いつものように自分たちの食器を片付け、テーブルを拭いて「ごちそうさま!」と言って店を出た。

ここのお客さんのほとんどは、自分が食べた食器をカウンターに自主的に戻す。お水もビールも勝手に出して飲む。なんせ安くて美味しいランチを提供してくれるのだから、それぐらいはお手伝いしなくちゃ、と言う気になるのです。
テレビでおばあちゃんが、「若い人たちが手伝ってくれるのよ」と話していた。

今更ながら、本当にお悔やみ申し上げます。

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